こんにちは、西原さつきです。
撮影:山岸悠太郎 新年度に変わって2カ月ほどが過ぎて、そろそろ皆さんのお仕事も色々と変化し始める時期でしょうか。
それともGWが終わってしまい、ちょっと気が抜けたりしていませんか?
私も以前、広告代理店の営業をしていたことがあるのですが、連休明けはとっても辛かったです。
今年のGWですが、「東京レインボープライド2017(TRP2017)」という日本最大級のLGBTのイベントに参加しました。
今年の動員数は約108,000人だったそうです。(過去最多っ!)
大手企業のブースが数十社と並ぶ中で、私は資生堂ブースにて行われたメイクアップショーのモデルを務めさせて頂きましたよ。
当日は見事な晴れ模様で、とーーーっっっても暑かったのですが、たくさんの方に足を運んで頂けたことが何よりも嬉しかったです。
TRP2017を振り返って感じたこと
資生堂は2017年1月に同性婚認定の社内規定を改訂されています。
つまりは「受容する」の一環で、配偶者の解釈を拡大して同性パートナーも含む形に改訂しました。これは他の企業と比べても、かなり早いスピード感で改定を行なったように思えます。
ダイバーシティ(多様性)対応の必要性を、より感じさせるものでした。
また今年も去年に引き続き、LGBTユーザーにも商品の良さを伝えるための取り組みが、数多くなされていましたよ。
肌年齢の測定を行なったり、来場者にメイクアップを施したり、と大盛況でした!
LGBTという言葉が、だんだんと世に浸透しつつあります。
レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)など、性的マイノリティの総称として、近年よく使われる言葉です。(最近では※SOGIという考え方も普及しています)。
私はこの「T=トランスジェンダー」と呼ばれる存在で、性別を男性から女性へと変化(トランス)させました。16歳の頃からです。
今と全く違い、当時はまだ性別を変化させる治療法のガイドラインも普及しておらず、本当に手探りの状態でした。
「女性ホルモンの投与を行なえば良いらしい」程度の情報しかなく……どこの病院で? だとか、じゃあどの程度の量を投与するのか? だとか、そんな事もよく分かっていませんでした。
それが数年間で社会の理解がこれだけ変わって、正直驚いています。
皆さんはLGBTと耳にすると、どんなイメージが湧きますか?
非日常の世界? メディアの中の出来事?それとも、特殊な人たちの集まり? もしそんなイメージが出てきたのであれば、それらは全て、不正解です。
私たちは、あなた方のすぐ近くに存在ます。
例えばあなたの取引先の担当者が、その帰りに立ち寄ったカフェの店員が、それとも隣のデスクの同僚が、上司が、部下が、または自分の家族が、そうではないと断言できますでしょうか。
もう、他人事では無いのです。
私はこの1年間、様々な企業様と関わらせて頂きました。
つい先日ですと、ビジネスの業界だけでは無く、京都大学のiPS細胞研究所や、フランス大使館へもお伺いさせて頂いております。
全て、LGBTに関係する内容です。それだけ今現在、社会のLGBTに対しての注目度を肌で感じる時があります。そこに関わらせて頂く中で、私の思ったこと、感じたことをこちらに書いていこうと思います。
私たち自身のことや、社会との関わり方。どうすればお互いにとって良い社会になるのか、私なりの解釈を交えてお伝えしますね。
最近では、LGBT理解者のことをアライ(ALLY)と呼ぶそうですよ。
今こちらを読んで下さっているあなたが、アライであることを祈ります。
あ、そうそう。
私のコラムは「LGBT」とか「アライ」とか「ダイバーシティ」とか、これから先もきっと専門用語がたくさん出るので、良ければ一緒に覚えて下さいね。
まとめ
- 「アライ(ALLY)」とは = LGBT理解者のこと
- 「ダイバーシティ(Diversity)」とは = 多様性(主にビジネスシーンでは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のことを指すことが多い)
それでは次回は「京都大学iPS細胞研究所へ行ってきた」をお送ります!
※SOGIとは=性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字を合わせた呼称。性別を男女の2つに分類せずに、グラデーションのように捉える考え方。
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