ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「ファッションは文字より写真!?」〜vol.824〜』では、ホリエモンが一時期話題にもなったファッション系キュレーションメディアをこれから始めたいという人にアドバイス。
今回取り上げたのは、「現在、MERYとかより年齢層が高く、ファッション感度や意識の高い人向けのファッションキュレーションメディアを運営しております。まだ初めて1カ月ですが、今後PVやロイヤリティを上げるためにはただのキュレーションメディアでは100%ダメだと思います。
25~30後半向けのファッションメディアでPVを集めるにはどんな方法がありますか? やっぱり、記事数とかSEOキーワードとかになるんですかね? また、ファッション×ITというテーマなら堀江さんはどんな事しますか?」という質問。
ホリエモンも激推しするファッションバイヤーのMB氏って?
ホリエモンは、「圧倒的に『ファッション感度や意識の高い人』ではない人の方が多いので、その人たちに届く下世話な話題をどんどん入れていった方がいいんじゃないかな。あとは、ファッション系だとメンズバイヤーであるMBさんのやり方が参考になるね」と回答。
ファッション感度が高い人向けのキュレーションメディア運営法を尋ねた今回の質問。ホリエモンはそもそもファッション感度の高い人を対象にすることを勧めていない。その成功例として挙げているのが、今回のゲストでロープライスファッションをおしゃれにきこなす方法を紹介した『最速でおしゃれに見せる方法』などで知られるファッションバイヤーのMB氏だ。
ホリエモンもいうように、ファッションバイヤーとして活躍する一方でMB氏が情報を届けるのは、あまりおしゃれが得意ではない男性。高級ブランドを着なくても十分におしゃれはできるというのが彼の持論だ。
しかし、単に「UNIQLOや無印良品でもおしゃれになれる!」というだけではメッセージは伝わらないはず。そこでMB氏は、綺麗に見える理由をロジックで徹底的に解説するのだという。
ホリエモンも「特に男性は論理的に教えてくれた方が刺さるよね」と大絶賛。MB氏の新しさは、感覚重視のファッション世界で言語化されたロジックを貫いている点なのだ。
ファッション感度の高い人は、そもそも文字を読まない?
ファッション感度の低い男性向けにロジックで説明するというMB氏の手法は、そのまま今回の質問の回答にもなっている。現在はすべての記事を非公開にして休止中ともいえるMERYを筆頭にネット上でも需要の高いファッションキュレーションメディアだが、MB氏はこれについて「感度が高い人は文章を読まない」と語る。
センスがある人はパッと見の印象や画像だけで良し悪しがわかるので、長々と文字情報で解説を加えたところできちんと読んでくれる割合は少ない。その典型例が、ほとんど文章が入っていないInstagramだろう。
つまり質問者のようにファッション感度が高い人を対象としたメディアをやるなら、文字情報をメインにするのは得策ではない。とはいえメディアというとどうしても文字の割合が多くなりがちで、その点がMB氏からすればちぐはぐなのだ。
そこでホリエモンが回答で勧めているような、ファッション感度が低い人を対象にした戦略。ファッションに詳しくない人向けに、それこそMB氏のようなロジックを駆使した講座的な記事を作ってもいいし、ファッションにはそこまで関係ないようなゴシップ的な記事もアリだろう。
いずれにせよ、マニアックなハイブランド情報を文字で長々と説明しても読者は増えないというのが、ホリエモンとMB氏の意見。近年ますます加熱しているファッションキュレーションメディアだが、新たな読者を取り込む手段はまだまだありそうだ。
ホリエモンが男性向けファッションメディアを語った『堀江貴文のQ&A「ファッションは文字より写真!?」〜vol.824〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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