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ホリエモン「みんなビットコインを決済手段だと考えているよね」仮想通貨が注目される本当の理由

野口直希

2017/06/16(最終更新日:2017/06/16)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「ビットコインのメリットとは!?」〜vol.821〜』では、ホリエモンが最近注目が集まるビットコインに期待することを語った。

 今回取り上げたのは、「最近ビットコインなどが流行っていますが、その理由がイマイチわかりません。紙幣を持たずに済むだけの理由なら、Suicaやクレジットカード、アップルペイなどで十分ですし、何かビットコイン特有のメリットがあれば教えていただけると幸いです」という質問。  

ホリエモン「みんな決済手段としてのビットコインにばかり注目するよね」

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 ホリエモンは、「日本では普通に投機商品として売買されているのがほとんどだね。中国では人民元を信用していない富裕層の一部が資本逃避に使っているし、キプロスやアルゼンチンのような通貨危機に陥っている国では米ドルと同様に米ドルより扱いやすい通貨代替物として使われているよ。その他、スマートコントラクトやトークンエコノミーなどの次世代の社会基盤のベースとしても注目されているね」と回答。

 ビットコインが話題になっている理由を尋ねた今回の質問。Suicaやクレカなど、キャッシュレス決済の手段がいろいろある中でビットコインが注目される理由を、ホリエモンは投機や次世代社会基盤だと説明している。

 例えば、中国では政府の規制によって外貨が買いづらい中、人民元のリスクを回避するための手段としてビットコインが注目を集めた。一方で質問者の文章からもわかるように、日本ではビットコインは単なる決済手段として注目されることが多く、ホリエモンはこうした現状に視野の狭さを感じている。

 今回のゲストでNewsPicks編集長を勤め、最近は『日本3.0』を執筆した佐々木紀彦氏は、日本でも利用できる場が増えてきたことでビットコインの多様な面に光が当たることを期待するが、ホリエモンは苦い顔。その理由は、日本にはビットコインで大成功した人がいないからだ。 

ホリエモン「日本には投機としてのビットコインで成功した人がいないんだよね」

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 仮想通貨としてクラウド上に存在するビットコインは、マイニングと呼ばれる計算活動に協力することで手に入れることができる。しかし、ホリエモンによれば日本にはマイニングに力を入れるほどビットコインに傾倒している人は存在しないという。

 それは、投機対象としてのビットコインで大成功した人が存在しないという意味でもある。例えば、収録当時のビットコイン時価総額は1.5兆円程度だが、仮に時価総額が100億円の頃にビットコインを保有していれば、その価値は100倍に膨れ上がっていることになる。
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 この頃に1,000万円突っ込んでいた人は既に億万長者になっており、そうした人への羨望がさらにビットコインへの消費意欲を高めるのだ。現に、日本でも投機対象としてビットコインのFXなどはそこそこ流行っている。

 とはいえ、そこで大成功を収めた人物が日本人にいないため、がっつり注目を集めていないのが現状。「もちろん、プチ成功した人は日本にもいるんだけどね」とホリエモンは言うが、それでは多くの人の消費意欲を掻き立てるまでには至りにくい。投機対象としてのビットコインがなかなか注目されないのは、目立った成功者の顔が思いつきづらいからなのかもしれない。

 多方面でますます注目されるであろうビットコイン。社会基盤にもなるかもしれない存在だが、それが表舞台に上がるためには一攫千金を狙う純粋なドリーマーの存在が不可欠なのだ。

  ホリエモンがビットコインの可能性と普及に必要なことを語った『堀江貴文のQ&A「ビットコインのメリットとは!?」〜vol.821〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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