by Andri Koolme
前回は、スペックの見方や価格帯から見たスマホの選び方を紹介してきた。しかし、格安スマホは普及が進むとともに、スタンダードなモデルだけでなく、一芸に秀でた個性豊かな機種が増えている。
そのバリエーションは幅広く、タブレットに比肩する大画面を備えるモデルや、逆にコンパクトボディを売りにしたモデル、カメラに特化したモデルなど実にさまざまだ。
そこで今回は、「大画面」「小型・軽量」「カメラ」という3つのテーマ別に、最新のおすすめモデルを紹介する。ぜひ自分好みのスマホを見つけて欲しい。
【テーマ①:大画面】ゲームや動画を存分に楽しみたい人に最適!
スマホのディスプレイは、ゲームや動画などを快適に楽しむために大型化する傾向がある。現在発売されているスタンダードなモデルの画面サイズは5.0~5.5インチ。
HuluやNetflixといった定額制の動画配信サービスなどを大画面で楽しみたいなら、5.5インチ以上のディスプレイを備えたモデルがおすすめだ。
なお、6.0インチ以上のディスプレイを備えるスマホのことは、スマホとタブレットの中間的な存在であることから「ファブレット」と呼ばれる。タブレット並みの大画面を備えながらも、スマホのように持ち歩きやすいのが魅力だ。
一般的なスマホよりもさらに大きな画面で見れるので、迫力ある映像を楽しみたい人や、電子書籍を読む人などにも適している。
おすすめモデル①:ZenFone 3 Ultra(6.8インチ)
台湾メーカーASUSが手がける「ZenFone」シリーズの大画面モデル。薄さ6.8mmというスリムな設計ながらも、6.8インチ(フルHD)の大型ディスプレイを搭載する。
7.1chのバーチャルサラウンドや、ハイレゾ音源の再生にも対応するなど、エンタメを楽しむための機能も充実。ゲームや映画、音楽などを楽しみたい人にうってつけのモデルといえるだろう。実勢価格は6万4,500円。
おすすめモデル②:PHAB2 pro(6.4インチ)
6.4インチの大型ディスプレイを搭載。解像度はフルHDを超える「QHD」(2560×1440ドット)を誇る。独自の技術によって太陽光や蛍光灯の明るさに対して画面の明るさを調節してくれるのも嬉しい。
また、AR(拡張現実)を楽しめる「Tango」というプラットフォームに世界で初めて対応したファブレットでもある。現実世界と画面上のCGを合成して未来的な体験が得られるというのが魅力的だ。実勢価格は5万3,784円。
【テーマ②:薄型・軽量】女性や手の小さ人でもらくらく取り回せるお手軽サイズ!
先に述べたように、近年の格安スマホは大画面化する傾向にある。とはいえ、女性や手の小さい人にとって、大画面モデルはやや使いにくいと感じる場合もあるだろう。片手でも操作しやすいスマホを求めるのであれば、小型モデルがおすすめだ。
女性や手の小さい人など、片手で安心して操作できるサイズを望むなら、5.0インチ以下のモデルがいいだろう。本体の幅は、70mm以下が目安だ。
最近では、ディスプレイ周囲のフレームが極端に狭められた「狭額縁設計」を採用するモデルも増えている。こうしたデザインを採用しているモデルは、本体は小ぶりながらも画面はそれなりの大きさがあるので、「画面が小さくて見にくい」と感じることは少ない。
おすすめモデル①:iPhone SE(4インチ)
iPhoneファンの間でも人気の高い「iPhone 5s」の見た目に6s相当の性能を詰め込んだモデル。4インチで横幅も58.6mmと片手で十分操作できるサイズだ。
5sのモデルをそのまま流用したわけではなく、全体的にブラッシュアップされているので高級感がある。
動く写真を撮影できる「Live Photos」や、指紋認証でロック解除できる「Touch ID」など、性能も申し分ない。
おすすめモデル②:AQUOS mini SH-M03(4.7インチ)
Androidではシャープの「AQUOS mini SH-M03」がおすすめだ。4.7インチと手軽なサイズで、フルHDディスプレイを搭載している。狭額縁設計なので画面の大きさを保ちながら横幅は約66mmに収まっている。
国産スマホならではのおサイフケータイや防水/防塵、ワンセグなどにも対応しているのもうれしい。
【テーマ③:カメラ】インスタや自撮りを楽しみたい人はコレ!
スマホの数ある機能の中でも、利用頻度が高いのがカメラ機能だ。InstagramなどのSNSにアップする写真を撮ったり、複数人でセルフィーをしたりと、多くの人がさまざまなシーンでスマホのカメラを使っているだろう。
最近では、老舗のカメラ専門のメーカーとの技術協力でデジカメに匹敵する才能を備えた格安スマホも登場している。Androidの端末はそれがより顕著と言っていいだろう。
中でも以下に紹介するスマホは世界的な老舗のカメラメーカーとのコラボを果たしており、写真に重きを置くならこの2モデルを検討したい。
おすすめモデル①:HUAWEI Mate 9(メイン:12M+20M サブ:8M)
ドイツの老舗カメラメーカーで、世界的に多くのファンを持つ「ライカ」のダブルレンズを搭載したスマホ。1200万画素のカラーセンサーを搭載したレンズと、2000万画素のモノクロセンサーを搭載したレンズを2つ備えている。2つのレンズを使うことによってメリハリのある写真を撮影できる。
「被写界深度」と呼ばれるピントがあっているように見える範囲を調節することで一眼レフのような背景がボケた写真を撮影することもできる。
おすすめモデル②:Moto Z+Moto Mods(メイン:13M サブ:5M)
モトローラの「Moto Z」は、「Moto Mods」と呼ばれる交換式のカバーを装着することでスマホの機能を拡張できるユニークなモデルだ。
通常のカメラでも1300万画素、F値1.8と高性能だが、スウェーデンの老舗メーカーであるハッセル・ブラッド社製のレンズをMoto Modsで取り付けることで光学10倍ズームが可能になる。
撮影した写真を画質を損なわないRAW形式で保存できたり、被写体を均一に照らせるフラッシュ機能なども強みだ。
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