ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「AIに仕事を奪われるな!!使う側にまわれ!!」〜vol.819〜』では、ホリエモンと佐々木紀彦氏がAIによる仕事の変化を巡って激論を交わした。
今回取り上げたのは、「私はマーケティングやコピーライティングにハマっています。楽しく学べているので仕事にしたいと思っていますが、この仕事もAIが支配してしまうのでしょうか? この仕事を続ける為に必要な事について、堀江さんの見解が知りたいです」という質問。
日本のコピーライターはAIに奪われるリスクが少ない仕事?
ホリエモンは、「支配というキーワードが適切かはわからないけど、AIを活用して仕事する時代はもうそこまできているよね」と回答。
コピーライティングやマーケティングにハマっている質問者が、これらの仕事がAIに奪われないかを尋ねた今回の質問。ホリエモンは回答で、仕事が奪われるかどうかまではわからないものの、業務にAIが組み込まれるのはもう間違いないと説明している。
今回のゲストでNewsPicks編集長を勤め、最近は『日本3.0』を執筆した佐々木紀彦氏もホリエモンも共通しているのは、コピーライティングの作業自体はAIの得意分野だということ。
既に簡易な小説の生成にも成功しているAIは、コピーに限らずミステリやライトノベルなどにまで進出していくだろう。
一方、「AIが仕事を奪う」という言説のきっかけにもなっているオクスフォード大学のマイケル・A・オズボーン教授は論文で日本についても言及しており、AIが登場してもなくなるリスクの低い仕事としてコピーライターが挙げられていたと佐々木氏は語る。
電通などを見ればわかるように、コピーライターの仕事で重要なのは顧客のニーズを汲むためのコミュニケーションだからだ。
ホリエモン「電通みたいな会社が丸ごとなくなることもあり得ると思うんだよね」
一方で、ホリエモンはこれとは正反対の意見。現状のコピーライターに当たる仕事は、AIに取って代わられていくという立場だ。その理由は、現在コピー作成を依頼している側がコピー作成ツールを使うようになるから。
現状のコピーライターにコミュニケーション能力が求められるのは、コピーライターが顧客のニーズを理解し、さらに決定権を持つ人間の納得を得る必要があるから。しかし条件を入力するだけでAIが適切なコピーを作成し、ABテストまでやってくれるなら、最初から決定権を持つ人間がツールを使えば良い。
結果として、現状の電通のような広告営業自体が不要になるというのがホリエモンが描く未来像だ。2人の意見をまとめるなら、現在日本の会社組織におけるコピーライターの役割をAIが奪い切ることは難しいが、AIに合わせて組織構造自体が変わればコピーライターに当たる職業自体がなくなる可能性もあるということ。
さらにいえば、データ管理が重要なマーケティングはよりAIに取って代わられる可能性が高いとホリエモンは付け加える。特にアマゾンがコンビニなどリアルのビジネスを始めれば、データの採集や統計管理、広告出稿まで全てを担えるマーケティングツールが登場するのではないだろうか。
そんな時代にコピーライターやマーケターを志したいのなら、これらにどのようにAIを活用するかを考えればいいとホリエモンはアドバイス。現状の作業がAIに奪われるとしても、そのAIをどのように役立てるかを考えるのは、やっぱり人の役目だからだ。
ホリエモンがAI時代の仕事について語った『堀江貴文のQ&A「AIに仕事を奪われるな!!使う側にまわれ!!」〜vol.819〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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