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ホリエモンが提言する次世代のキーワードとは?「日本企業だからって応援するのはおかしいよね」

野口直希

2017/06/13(最終更新日:2017/06/13)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「日本vs世界は古い!?」〜vol.818〜』では、ホリエモンがこれからの時代のキーワードになる言葉を提言。

 今回取り上げたのは、「GoogleやMicrosoftなどのアメリカの大手5社がAIで提携すると発表されました。これで事実上、AIの技術開発でも保有するデータ量でも計算資源でも、大同盟に対して敵うところはいなくなりました。

 全ての企業がAI企業化していく時代において、彼らが完全に支配者になっていくんでしょうか? 日本や小さなAI企業はコバンザメ商法をするしかないんでしょうか」という質問。

ホリエモン「キーワードは『オープンイノベーション』だよ!」

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 ホリエモンは、「そういう囲い込み的な動きではないと思うけどね。時代はオープンイノベーションだよ」と回答。

 Googleを始めとする大手5社のAI提携に日本企業がどう立ち向かっていくべきかを尋ねた今回の質問。ノウハウや資源の独占を憂慮する質問者だが、ホリエモンはこうした視点自体が間違いだと指摘している。
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 ホリエモンが回答で述べている「オープンイノベーション」とは、ノウハウを独占せずにソースコードを共有することで誰もがベストなプログラムを使うことができる考え方。

 公開されたソースコードに手を加えることができる人も増えるため、プログラムの精度もどんどん上がっていく。ホリエモン曰く、インターネットがこの20年間で急速に発達・普及できたのはこの考え方によるところが大きい。

 ホリエモンは、AIの提携もこの文脈だと考えている。だから、「日本企業が戦えるかどうかという視点はおかしいんじゃないかな」と言っているわけだ。

ホリエモン「今の時代に『日本企業頑張れ』みたいな言説は変だよね」

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 これと同じで、「今の時代に『日本企業頑張れ』みたいな言説は変じゃないかな」とホリエモン。例えば、未だに日本企業の代表のように語られるソニーも、現在は従業員の多くが外国人の多国籍企業だ。

 今回のゲストでNewsPicks編集長を勤め、最近は『日本3.0』を執筆した佐々木紀彦氏も、少なくとも企業という観点で「日本vs世界」という見方をするのは適切ではないと考える。しかし、その根底を「日本人ってなんだかんだで愛国心が他の国より強いのかも」と分析。
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 島国という立地や国内での使用言語が1つしかないなどが、日本の愛国心強化に寄与しているというのが佐々木氏の意見だ。これに対してホリエモンは、「教育システムの問題じゃないかな」と考えている。

 いずれにせよ、IoTを通じてあらゆる企業活動がインターネット化している現代において、日本vs世界という見方は適切ではないいというのがホリエモンの意見。「今回のAI提携はAIの倫理とか、これからAIをどうやって使っていくか、みたいな話題で考えるべきだよね」と視点の更新を促している。

 オープンソース思想の根底にあるのは、みんなで協力してより良いものを作っていこうという発想。自国の利益や他社との競争ばかりを意識していれば、その本質が見えなくなってしまうのだ。

  ホリエモンがこれからの成長観を語った『堀江貴文のQ&A「日本vs世界は古い!?」〜vol.818〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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