ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「考える必要なし!?」〜vol.812〜』では、ホリエモンがスマート家電の覇権についての質問に意外な回答。
今回取り上げたのは、「今年に入って我が家のスマート化が目まぐるしいです。春先には、固定電話の無線化、それから電気メーターの無線化、ガスメーターの無線化、残念ながら水道メーターはいつになるのやらですが、アメリカからスマートホームの波が押し寄せようとしています。
Google Home、Amazon Echo、Amazon Tap、Apple HomeKit、Nest、Panasonic ORA、SONY HUISなど様々なものが提供され出しました。日本のHEMSなどもずっと前からリリースされていますが、余り普及している話は聞きません。
こんなバラバラでは、何を買い求めれば良いのやら悩みます。アメリカや日本では、どの線に落ち着くと思いますか」という質問。
ホリエモン「何が普及するか予想することなんてできないよ!」
ホリエモンは、「悩むことないでしょ。それぞれ便利なものが普及するだけだよ」と回答。
めまぐるしく進む家電のスマート化だが、たくさんあるメーカーのうちどこが覇権を握るかを尋ねた今回の質問だが、ホリエモンの回答は「消費者の需要が決める」とあまりに当たり前な内容。
「普及の予想は一番困る。なにが流行るかなんて行き当たりばったり」だよと語るホリエモンに併せて、今回のゲストで匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者として有名な「ひろゆき」こと西村博之氏も「質問者は知ってる用語を言いたいだけだよね」と曖昧な質問をバッサリ。
この件に関してひろゆき氏が驚いたのは、フランスの電気やガス。質問者もいうように今は世界規模でスマート化が進んでいるが、なんとフランスではパリのような大都会でもこれらのインフラがスマート化していないのだという。
ひろゆき「フランスでは電気やガスがほとんどスマート化されてないんだよ」
フランスではネットで電気やガスの開始を申し込むことができるものの、部屋の広さや利用用途などを簡単に入力すると平均的な使用量が算出される。そして使用1年後に検診員がメーターを見て、平均との差額分が回収されるのだとか。つまり、検診の頻度も年に1回だし日本のように毎月の使用量をネットで確認することもできないのだ。
日本からするとかなりテキトーなやり方だが、ひろゆき氏は「これで回ってるんだから、進化しないのもアリだよね」と思ったという。
このようにフランスには、少数のエリートがカッチリ仕組みを作る一方で、末端の多数派部分はほとんど進化させないようなケースが少なくないのだとホリエモンも同意。ひろゆき氏が話していた電気の申し込みも、エリートが担当しているであろうサイト設計やサポート自体はかなりしっかりしているのだ。
ある意味では、それなりの手間がかかる各家庭のIoT化に乗り出さないフランスの姿勢は、効率的だともいえる。今は回線不要で無線ルーターを設置するだけなので難しい作業ではないが、フランスの場合は盗難の心配もあるとひろゆき氏。
このように、単に質が高いだけでサービスが普及するとは限らないのが現実だ。過去にも、SONYのベータ方式と松下電器(当時)のVHSが繰り広げたビデオ戦争も、技術的にはベータが優れていたのに、VHSはアメフトを録画できる録画分数だったという日本からすればかなりどうでもいい箇所が勝敗の決め手だったのだとか。
このように、新しいサービスの普及はかなり運が絡むため、ホリエモンであっても容易に予測できない。1社が覇権を握る可能性も各社が乱立する可能性もあるし、フランスのようにそもそも普及しない可能性だってあるのだ。
ホリエモンが新サービスの普及について語った『堀江貴文のQ&A「考える必要なし!?」〜vol.812〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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