ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「ブロックチェーンとは!?」〜vol.811〜』では、ホリエモンとひろゆき氏がめまぐるしく変化するビットコインのトレンドの一端を解説。
今回取り上げたのは、「2016年はブロックチェーン元年になると聞いた覚えがあるのですが、現時点で裏側ではどのような動きになっているのか教えて頂けませんか?」という質問。
ホリエモン「本1冊分の質問をしないでよ」
ホリエモンは、「本1冊分の質問をしないで。ハッカーズの著書『マネー国家と僕らの未来』とか『ブロックチェーンの衝撃』って本を読むと良いよ」と回答。
ブロックチェーンの裏側を知りたいという今回の質問だが、あまりに大雑把な内容に匙を投げる。回答ではとりあえずブロックチェーンについての本を読むことを勧めたホリエモンだが、今回のゲストで匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者として有名な「ひろゆき」こと西村博之氏は「本を読んでも手遅れかもしれない」と語る。刻一刻と変わるブロックチェーンの現状は、執筆から翻訳まで最低でも1年はかかる書籍の情報では追いきれないということだ。
その一例が、ブロックチェーンのサイズをめぐる論争。現状のブロックチェーンのサイズでは近いうちにシステムがパンクしてしまうのに対して、サイズを変えるべきという派閥とそれに反対する派閥での争いが起きているというのがここ数年のホットな話題だ。
市民の協力による自由な通貨を理念に掲げるビットコインだが、今回の論争ではそれが少し違った様子になっているとひろゆき氏。この論争は単純な多数決の問題ではなく、まるで現実の政治のように中国が大きな力を持っているというのだ。
ビットコイン市場で中国が圧倒的な力を持っている理由は?
中国にはビットコインの採掘者(マイナー)の工場が多数存在。ビットコインにおける計算量のうちかなりの割合を中国が占めている。
ビットコインは使用者全体で演算を行い、そのうちの51%以上正しいものを採用するという仕組みのため、このままマイナーにおける中国人の優位が高まると、彼らが捏造や詐欺を行った時に誰も止めることができなくなってしまう。
このようにブロックチェーン業界では演算に大きく寄与している人の同意を得た上で運用していく必要があるのだが、そこで問題になっているのが今回のサイズ問題だ。
これからのビットコイン運用のためにはブロックチェーンのサイズを大きくする必要がある。これは例えば、現実の通帳と違って新しい通帳に変更する(いっぱいになった通帳を破棄する)ことができない状況に対抗するために、そこで使われている256コマで書かれていた単位を512コマに増そうとしているようなものだとひろゆき氏。
要はパケットサイズを大きくしなければならないということなのだが、中国にはグレートファイアウォールという世界各国との通信容量を制限するシステムが存在するため、パケットサイズが大きくなると中国が不利になってしまう。このため、ビットコインのサイズをめぐる2大派閥の論争が生まれてしまったのだ。
こうした状況は刻一刻と変化しているが、ひろゆき氏の予想では質問者の期待はこのレベルの議論ではなくもっとそれっぽいアバウトな説明。
どのレベルの答えを与えていいかもわからないし、本を読めばわかることを質問する姿勢が許せないとホリエモンがいうように、今回ひろゆき氏が話した内容もビットコインの基本とニュースを追っていれば絶対知っている内容。
自分で勉強しようとする姿勢がない人が付け焼き刃の質問をしたくらいで理解できるほど、ビットコインはもはや小さい業界ではないのだ。
ホリエモンがビットコインについて語った『堀江貴文のQ&A「ブロックチェーンとは!?」〜vol.811〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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