ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「Twitterはやる気なし!?」〜vol.809〜』では、ホリエモンが日本で絶大的な人気を誇りながら経営が上手くいかないTwitterを分析。
今回取り上げたのは、「12/6のNewsPicksにて『LINEがTwitterを買収するとシナジーがありそう』というコメントをなされていましたが、具体的にどのようなシナジーをイメージなされているのでしょうか? パッと思いつきませんでしたので、堀江さんがどのような想像をなされているのか知りたいと思い、質問させていただきます」という質問。
ホリエモン「マネタイズできないのなら、Twitterは買収された方が良いよね」
ホリエモンは、「日本人のユーザーが多いし、Twitterはマネタイズが下手だから。LINEはマネタイズが上手いので、あれだけのアクティブユーザーを上手くマネタイズできそうな気がする」と回答。
LINE株式会社によるTwitter買収を提案するホリエモンの真意を尋ねた今回の質問。その理由は、簡潔に言えばTwitter社のマネタイズがあまりにも下手だから。Twitterはユーザーこそいるもののほとんど収益をあげることができず、Googleやディズニーに買収を持ちかけたものの断れているのが現状。だったらマネタイズが得意なLINEが買収すればいいというのが、ホリエモンの意見だ。
今回のゲストで匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者として有名な「ひろゆき」こと西村博之氏も、「Twitterは英語圏のユーザーも多いから、LINEの欧米進出の足がかりにもなるはず」とホリエモンの意見に賛同。
番組公開時でLINE株式会社は時価総額8,715億円なので、5,000億円程度での買収を希望するTwitterを手に入れることは実際不可能ではないのだ。
端から見ていると経営難には見えないTwitterだが、その原因はどこにあるのだろうか。Facebookのように類似サービスにおける成功例もあるのにTwitterがマネタイズできていない理由を、ひろゆき氏はなんと「Twitter社がやる気がないから」と分析している。
ひろゆき「Twitterがマネタイズできないのは、やる気がないから!」
例えばタイムラインの間に無理やり広告を増やすなど、多少のユーザー減少は避けられないとしてもTwitterがその気になれば、マネタイズはそう難しくないはず。
なのに現状ではPC上に一部広告が出ている程度でしかないのは、「おそらくTwitter社の経営哲学か、あるいはそうした方がかっこいいと思っているから」だとひろゆき氏は考える。
また、Twitter社は類似の非公式アプリへの対策も合理的とは言い難い。例えばゲームプラットフォームの「Unity」は、自社のAPI(ソフトを操作するためのインターフェイス)と同時に自社が運用している広告を同時に公開している。
これによって外部ユーザーもUnityを利用したゲーム開発ができる一方でUnityの広告も利用することになるため、広告出向者は露出機会が増え、Unity側も広告収入が増えるという三方良しの状態なのだ。
こうした好例をTwitterは全く踏襲していない。現状、Twitterは少しずつ非公式アプリを制限しているが、かといって自社アプリで碌に広告を展開しているわけでもない。要は、儲ける機会をいろんな方向でみすみす逃しているのだ。
「こういう現状をわかっているはずなのにマネタイズしていないのは、Twitterが買収を狙っているか、『広告のないTwitterが良いんだ』みたいな姿勢だよね」とひろゆき氏。ホリエモンも、「やっぱやる気がないからだよね」とちょっと諦め気味。
もちろん儲けようとする姿勢がないのが必ずしも悪いわけではないが、Twitterの場合はそれが原因でサービス自体が運営不可能になる可能性だってある状態。打つ手はいくらでもあるはずなのに動きがないのは、彼らがいうようにまさに「やる気がないから」なのかもしれないのだ。
ホリエモンとひろゆき氏がTwitterの経営を分析した『堀江貴文のQ&A「Twitterはやる気なし!?」〜vol.809〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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