「今日も残業だ……」残業が常態化している人にとって、“定時退社”は夢のまた夢。残業を繰り返しているうちに、仕事に対してネガティブな感情が湧いてくるという悪循環。
あなたの周りにも「定時で帰っていく仕事の速い人」というような人が、1人はいるのではないだろうか。なれるもんならなってみたい、羨望の対象となる「デキる人」に近づくための8つの習慣を見てみよう。
毎回定時退社なのに給料が上がる“8つの習慣”
税理士・井ノ上陽一氏の著書『毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた』から、残業しないで給料を上げるための8つ習慣を紹介していこう。
習慣①:「日付」を見ないで書けるようにする
カレンダーを見なくても日付を書ける。日付を強く意識する、ということが1つ目の習慣だ。時間を意識していないと「あっという間に1ヶ月が終わった」「今年も1年がすぎるのが早かったなぁ」と、時間の流れを掴めないようになってしまう。
時間感覚をすり込む方法として、「腕時計を外す」という方法を著者はあげている。腕時計がないほうが、頭で時間を意識するようになるそう。
習慣②:「見えない化」で集中力を保つ
定時で帰るために、「仕事のスピード感」は必要不可欠。スピード感を保つためにも、仕事には持続的な集中力が欲しいところ。
無駄なものは見えないようにして、思考を邪魔されないようにしよう。
「見えない化」するもの
- メール:フィルターをかけてメルマガや案内メールを受信トレイに入れない
- デスク回り:目に見える書類の量が多いと仕事が山積しているように感じてしまう
- やるべきことメモ:To Doを朝にリストアップしたらしばらく見ないようにして、翌朝タスクを確認する
- Twitter、FacebookなどのSNS:限定した隙間時間だけで見るようにする
習慣③:「人」と「PC」にうまく仕事を任せる
自分以外に仕事を任せることができれば、仕事の効率はグッと上がる。「任せるくらいなら、自分でやったほうが早い」という感じでは、いつまで経っても二流の残業マンだ。
「PCに任せる」というのは、計算するときに自分で電卓を叩くのではなく、Excelに数値入力すれば自動で計算してもらえるようにする……という意味。定時退社するには、PCに仕事を任せるためにも“最低限のPC知識”が必要なのだ。
「人に任せる」というのは、自分がやっていた仕事を他の人にこなしてもらうということ。つまり、自分の仕事を相手に教えなければならない。
わかりやすく部下に伝えるスキルは一朝一夕では身につかない。毎日意識して、自分のタスクを効率よく割り振れるようにしよう。
習慣④:時間術最大の敵「ストレス」をコントロールする
時間ロスの原因、「イライラ」「モヤモヤ」「悲しい」といったネガティブな感情。これらのストレスは、「発散に費やす時間」「深い眠りにつけない」などと、時間の無駄遣いに繋がってしまう。
ストレスの要因となるものに対するケアをしないと、悪循環が始まる。仕事が終わらない→残業する→愚痴が溜まる→夜遅くまで愚痴を言い合う飲み会で時間とお金が削られる……。
ストレスをコントロールしろ、と言われても難しいもの。無理のない範囲で、ストレスと共存していこう。
習慣⑤:全力で健康を気遣う「タイム&ヘルスマネジメント術」
時間をうまく使う大前提、「健康」。当たり前のことだが、健康的な体づくりのために「睡眠」「運動」「食事」には気をつけよう。
- 睡眠:人生の3分の1は寝て過ごしている。寝るのも仕事
- 運動:深い眠りにつくためにも“適度な疲労感”が必要
- 食事:食事を楽しむこと。3食しっかりとる
習慣⑥:「めんどくさい」感情を大事にする
一見、ネガティブにも思える「めんどくさい」という感情。「この仕事やる必要あるの?」「慣習としてやっているけど、面倒だな」など、これらの気持ちは効率化の原動力になっている。
自分が「めんどくさくない」と感じる仕事は得意分野。Excelであったり、企画書づくりであったり、「めんどくさくない」と思う仕事がいくつかあるはずだ。
得意分野の仕事が他人にとっての「めんどくさい」仕事であれば、その人に貢献できる可能性が高い。それとは逆に、他人が「めんどくさくない」仕事を自分が「めんどくさい」と感じていれば、そこが人に任せて効率化を図れるポイント。
「めんどくさい」はお金と時間が増えるサイン。ビジネスパーソンが注意しておきたい感情なのだ。
習慣⑦:「人のため」に時間を使う
8つの習慣は、自分のためにスタートするものかもしれない。しかし、「自分だけ早く帰る」「自分だけ効率化する」「自分だけ時間をうまく使う」と、自分本位になってしまってはうまくいかない。
上司や同僚、部下の仕事が効率よく終わるように、人のために時間を使ってみよう。「時間をうまく使う」という波を会社全体に浸透させていくことも、給料アップ&時短に繋がる。
習慣⑧:遠回りにみえても「思考の整理」を毎日続ける
フランスの哲学者、ブレーズ・パスカルの著書に「人間は一本の葦であり、自然のうちでもっとも弱いものにすぎない。しかし、それは考える葦である」という言葉がある。“人間は孤独で弱いが、思考できるのは偉大で尊厳があるもの”という意味だ。
人間の“思考”という能力をパスカルが尊ぶように、思考することを大切にすると「効率化」が生まれる。
今日、何を思ったのか。それを毎日どこかに綴ることで、仕事や生活の効率化に繋がるようになる。ブログや日記を毎日書いて、思考を整理を始めてみよう。
定時退社できるビジネスパーソンに一歩近づくためにも、始めてみたい8つの習慣。8つの中で手軽に始められる習慣からスタートして、定時退社&給料アップを狙ってみよう。
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