格安SIMを大手キャリアのスマホで利用する際に、必須となるのが「SIMロック」に関する知識だ。SIMロックという言葉は聞いたことはあっても、自分の端末のロックを解除する方法や、そもそも解除する必要があるのかは、なかなかわかりにくいものだ。
そこで今回は、そもそもSIMロックとは何か? という基本中の基本から、SIMロックの解除方法までを解説しよう。
大手キャリアのスマホにはSIMロックがかかっている
SIMロックとは、大手キャリアが他社のSIMカードを使えないように、端末に制限をかけることを指す。日本では通信規格やサービスの関係で、携帯電話にはSIMロックがかけられてきた。大手キャリアが販売するほぼすべての端末には、SIMロックがかけられており、他キャリアのSIMカードを使うことはできない。
SIMロックは、ユーザーが希望すれば解除することもできる。総務省の指示により、2015年5月以降に販売された携帯電話は、購入から約半年(180日)が経過すれば、SIMロックの解除が可能になっている。そのスマホが対応するネットワークが、格安SIMを提供するMVNO側のネットワークに対応すれば、他社のSIMカードが利用できる。
なお、現在は半年経過しなければSIMロックの解除はできない制度になっているが、この期間は短縮される見込みだ。総務省の会合で出されたガイドラインの改正案によれば、一定の条件下であれば100日程度で解除ができるようになるようだ。
ウェブサイトでの解除がおすすめ
SIMロックを解除する方法は主に2つある。キャリアのショップに足を運ぶか、ウェブサイトで手続きを行う方法だ。キャリアのショップに行く場合、3,000円の手数料がかかってしまうため、無料で解除できるウェブサイトからの手続きがおすすめだ。
ウェブサイトからの解除は大手キャリアの「My docomo」や「My au」、「My SoftBank」などのユーザー向けサポートサイトから申し込む。SIMロック解除用のメニューが用意されているので、案内に従って端末のIMEI番号(携帯電話機固有の製造番号)などを入力すればロックを解除できる。少し手間はかかるが、いつでも手続きを行うことができ、何より手数料がかからないのがうれしい。
いま使用している大手キャリアのスマホで格安SIMを使おうと考えている人は、自分のスマホが、乗り換え先として検討しているMVNOの格安SIMに対応するか、購入から一定の期間が経過しているかをチェックしてみよう。
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