酒好きにとって、居酒屋が軒を連ねるいわゆる“飲み屋街”は天国のよう。華金にもなれば酒好きな大人たちが夜遅くまでワイワイと酒をあおっている。
飲み屋街と一言でまとめても、その雰囲気は地域によって大きく異なる。土地柄や客層が作り出す雰囲気。世の人々はどういった雰囲気の飲み屋街に心惹かれているのだろうか?
株式会社リクルートライフスタイルが発表した「飲みたい街ランキング2017」の結果から、人気の飲み屋街をチェックしよう。
飲みたい街ランキング2017 関東エリアTOP20を公開!
さっそくTOP20全てを公開……というのは味気ないので、まずTOP5を紹介したい。自分の推している飲み屋街は上位5位に入っているだろうか?
1位:銀座
1位は銀座。3年連続で1位に輝く、飲みたい街の王者。やはり銀座という土地柄、ハイセンスなお店が多いイメージなのだろう。
「洗練された街」という銀座の印象はあながち間違いではない。しかし銀座はただのオシャレな街などではなく、しっかり“グルメな街”だ。高級レストランもたくさんあるが、そこそこリーズナブルに美味しく飲める店もたくさんある。
ナンパの聖地と言われているコリドー街もあり、色んな意味で楽しめる飲み屋街が銀座なのだ。
2位:新宿
by Dick Thomas Johnson 昨年順位2位から順位を落とさなかった新宿。あらゆるジャンルの飲み屋が1つの街に揃っている。
デート向けの大きな水槽があるオシャレなお店から、1人¥3,000でお腹いっぱい飲み食いできるようなお店まで様々だ。
酒好きの人たちの集合場所といえば、新宿駅西口にある「思い出横丁」。狭い路地にディープな居酒屋がずらりと並んでいる。私も新宿駅で待ち合わせの時は、友人が来るまで思い出横丁で軽く飲んでいる。
酒好きなサラリーマンが多い印象を受ける思い出横丁。とにかくはしご酒してみたい! という方にオススメだ。
3位:恵比寿
by hiroooooki 新宿と同じく、昨年順位3位と変わらなかった恵比寿。銀座同様にオシャレなイメージの強い恵比寿には「恵比寿横丁」という飲み屋街がある。
恵比寿横丁の雰囲気は“オシャレ”というよりも、赤提灯がかかっているような昭和の香りのする店が多い。リーズナブルな価格で美味しいご飯とお酒を飲める。
しかし気をつけて欲しいのが、銀座のコリドー街と同様に“ナンパスポット”と化しているという点。デート向けのお店も多いので、落ち着いた雰囲気のお店でしっぽりと飲みたい方はそちらに行くことをオススメする。
4位:六本木
by wongwt 昨年5位からワンランク上がった六本木。有名なクラブも多く、夜になると「クラブ帰りかな?」というような人たちがそこかしこを歩いている。
もちろん派手な遊びをできる場所でもあるが、六本木は高級レストランだけでなくコスパの良い大衆居酒屋もある。雑多な感じのない街で、大衆居酒屋も基本的に綺麗目なお店が多い。
純粋に遊ぶために飲むか、美味しいご飯と飲む酒を楽しむのか、その2択を選べる街が六本木だ。
5位:新橋
by over_frost 六本木同様、昨年からワンランク上げた新橋。個人的に推し飲み屋街の1つの街だ。
報道番組で飲み会後の大人たちにインタビューをしているイメージのあるSL広場のある新橋は、新宿同様に酒好きなサラリーマンたちが集まる。仕事終わりに飲みに来る人が多く、節度のある飲み方をする大人が多い。
いわゆる新橋の飲み屋街、というイメージの場所は烏森口を出たところ辺り。美味しい料理を安価で提供する店が多いので、街の雰囲気と相まって夜遅くまで安心して飲むことができる。
個人的には、新橋は飲み屋街デビューには優しい街だと思っている。
飲みたい街ランキング2017 関東エリア:5位〜20位
TOP5に推し飲み屋がない! という読者のみなさんがお待ちかねの5位以下の飲みたい街を発表しよう。
今回のランキングで目立つのが、「吉祥寺」「渋谷」「上野」のランクダウンと「赤羽」の7ランクアップだ。
住みたい街ランキングでも人気の高い「吉祥寺」は昨年4位だったが、今回は9位。住んでいる街以外の場所で飲んでみたい、という人が増えたのだろう。ランクダウンした上野、渋谷はいずれも良店な多い街なだけに、不思議な気持ちになる。
ただ、赤羽がランクアップしていることから察するに、ガヤガヤした飲み屋街よりも「懐かしさ」のある飲み屋街の方がニーズが高まっているのかもしれない。
ほどほどの賑わい、客層の落ち着き具合、料理の美味しさ、コスパなどの要素を兼ね備えた赤羽は、私も大好きな街だ。
グルメな人が選んだのは意外な街?
夜に2人以上で¥2,000以上の外食を週3でしている、グルメな人にだけスポットを当てたランキングでは意外な街の名前が挙がった。
同率首位の「赤坂見附」「日暮里」は正反対なイメージがある。敷居の高い店が多いと思われがちな赤坂見附は、意外とリーズナブルで入りやすい店もあることが選ばれた理由。
日暮里のトルコ料理屋「ザクロ(ZAKURO)」のラム肉の煮込み。 日暮里は、東京の散策スポットとして人気の谷根千エリアから歩いていける最寄駅。レトロな店、大衆居酒屋、個性的な店が揃っている。
私も「店長が日本一うざい店」として有名なトルコ料理屋に行ったことがあるが、色んな意味でお腹いっぱいになった。
私の推し飲み屋街「北千住」はTOP20にランクインしていなかった。しかし、赤羽と同様に6ランク以上アップしていたそうだ。
個人経営の店が多いエリア、懐かしい雰囲気の大衆居酒屋が多いエリアが人気の傾向があることがわかった。
最近は、グルメサイトやSNSで気軽に美味しい店を見つけることができる。しかし街を散策して、なんとなく良い雰囲気の店にふらっと入ることも飲み屋街の醍醐味だと思う。
夏は目前。飲みたい街ランキングを参考にして飲み屋街散策をして、美味しいビールを飲もう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう