格安SIMを利用する際に重要なポイントになるのが、「どのスマホで利用するか?」ということだ。格安SIMとスマホの相性が悪いと、正常に利用できなくなる可能性があるので、自分が使おうと思っているスマホで格安SIMが使えるかどうかは必ず確認しよう。
「SIMフリースマホ」ならほとんどの機種が利用可能
格安SIMは主に2種類のスマホで利用することができる。
ひとつは「SIMフリースマホ」。大手キャリアのスマホには他社のSIMカードが使えないように「SIMロック」と呼ばれるロックがかけられているが、家電量販店やMVNOのオンラインストアなどで販売されているスマホには、こうした制限がない。
現在、国内で発売されているSIMフリースマホであれば、ほとんどの格安SIMが使えると考えていいだろう。
SIMフリースマホは格安SIMを販売するMVNOの公式サイトや、家電量販店などで購入できる。格安SIMとセットで販売されるケースが多いので、格安SIMを導入するタイミングでスマホも買い替えたいと考えている人は、セット販売を利用するのが確実だ。
手持ちの大手キャリアのスマホでも利用できる
大手キャリアのスマホでも格安SIMが使える場合がある。すでに利用している端末で格安SIMが使えれば、新しい機種を購入する必要がないので経済的といえる。
ただし、キャリアやスマホの種類によっては使えない場合があるので注意が必要だ。以下、キャリア別の対応状況について解説しよう。
【NTTドコモ】ほとんどの格安SIMが使える
格安SIMとの相性が最も良いのが、NTTドコモのスマホだ。現在、格安SIMを提供するMVNOの大多数はドコモのネットワークを借りてサービスを提供している。そのため、ドコモのスマホであればほとんどの格安SIMが、SIMロックを解除することなく、そのまま利用できる。
【au】au回線を使用した格安SIMが利用可能
auのAndroidスマホでは、auのネットワークを利用する格安SIMが利用できる。ただし、auのネットワークを使った格安SIMは、ケイ・オプティコムの「mineo」やUQコミュニケーションズの「UQ mobile」、IIJの「IIJmio」など少数派。ドコモ系のMVNOほど選択肢は豊富ではない。
また、高音質で通話ができる「VoLTE」に対応する端末は、SIMロックを解除する必要がある。auのVoLTEが開始されたのは、2014年12月。それ以降に発売された機種のほとんどがVoLTEに対応しているので、au系の格安SIMを使う際はSIMロックを解除しなければならない。
【ソフトバンク】格安SIMは使えない場合が多い
ソフトバンクは、そもそも同社のネットワークを使う格安SIMがほとんどない。そのため、ソフトバンク端末では大多数を占めるドコモ回線の格安SIMは使えない場合が多い。
日本通信など一部のMVNOがソフトバンクの回線を利用したサービスを提供しているが、現状ではまだデータ通信専用のプランしか選択できないため、有力な選択肢とはいえないだろう。
なお、大手3社ともにほぼ共通の仕様で販売されているiPhoneは、格安SIMが使いやすい端末のひとつだ。ドコモ版であれば、SIMロックを解除せずに利用可能(iPhone 5s以降の機種)。auとソフトバンク版は、「iPhone 6s」以降の機種であれば、SIMロックを解除すれば利用できる。
MVNOのサイトで使えるかどうかを確認できる
手持ちのスマホが利用できるかよくわからない場合は、MVNOのサイトで確認するのが確実だ。MVNOによってはキャリアのスマホを自社のSIMカードで利用できるかを検証している場合があり、その結果がサイトに公表されている。
キャリアやメーカー、機種名などを入力するだけで、気軽に検索できるようになっているので、不安な場合は格安SIMの購入を検討しているMVNOのサイトにアクセスして、手持ちのスマホで利用できるかを確認しよう。
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