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グーグル出身者が展開する「ALPHA BETA COFFEE CLUB」目指すはコーヒーハック

今西絢美

2017/04/20(最終更新日:2017/04/20)


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 2017年4月22日、東京・自由が丘に“IT目線”でコーヒーハックを提案する「ALPHA BETA COFFEE CLUB(アルファベータコーヒークラブ)」がオープンする。

 話題のカフェやコーヒーショップがひしめくエリアに登場する同店の目玉となるのが、日本初の“サブスクリプション型”サービスを提供する点だ。

 今回は4月20日にオープン直前の同店で開催されたメディアレセプションに参加したので、その様子をお伝えしよう。

カリフォルニアで主流のサブスクリプション型サービスを導入

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 ALPHA BETA COFFEE CLUBでは、カリフォルニアのカフェで主流となっている「サブスクリプション型(会員制)」のビジネスモデルを導入する。月額7,500円のパスで、コーヒーが飲み放題になる特典や、メンバー限定の無料特典を受けられるのが特徴だ。

 コミュニティとしての役割を果たすことを目指す同店では、定期的にイベントも開催予定で、それらのイベントに会員は無料で参加できる。
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 ただし、会員になるのはあくまでもオプションであり、会員以外も同店は利用できる。

 提供されるメニューは、エスプレッソ400円、マキアート450円、ラテ500円など。2016年頃からコーヒー業界で話題になっている、窒素を注入してビールのように泡立てた「ニトロコーヒー(500円)」も楽しめる。
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 今回は実際にニトロコーヒーを飲んでみたが、たしかに見た目はビールのよう。泡立てることで空気に触れる面積が多くなっているからか、味にも丸みが感じされる。舌触りもなめらかで、普段口にするコーヒーとはまた違った印象を受けた。
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 コーヒー以外にも、クラフトビールやカルフォルニアワインなど、さまざまなドリンクが楽しめる。朝7時から夜11時まで営業しており、日中はカフェ、夜はバーといった使い方も可能だ。

単一農園・単一品種に特化したこだわりのコーヒーを提供

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 同店で提供されるコーヒーは、定期購入型のセレクトコーヒーデリバリーサービス「ABC COFFEE CLUB」で提供されるコーヒー豆を使用している。このサービスは、単一農園・単一品種の豆を提供する、いわゆる「シングルオリジン」に特化しているのが特徴だ。

 シングルオリジンとは、コーヒー豆の生産国、生産地域、生産処理方法が明確になっており、それらがブレンドされていないものを指す。

 最近のコーヒーのトレンドのひとつで、産地や生産者の顔が見える点や、農場ごとにその土地に合った品種を開発しているので個性的な味わいのコーヒーが楽しめる点などが評価されている。
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出典:abccoffee.co
 日本でのサードウェーブコーヒーブームは2016年にさかのぼるが、ABC COFFEE CLUBは2014年にサービスを開始。

 会員のもとには毎月3種類のコーヒーと、全国約30か所以上のパートナーシップを結んでいるロースターの情報や、コーヒーができるまでのストーリーを楽しめるガイドブックなどが届く。
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 今回オープンするALPHA BETA COFFEE CLUBは、オンラインショップであるABC COFFEE CLUBの初となるフィジカルショップにあたる。

 コーヒーだけでなく、フードにもこだわっており、フードコーディネーターには、サンフランシスコの「SPQR」や「State Bird Provisions」などの高級レストラン出身のケイティー・コール氏を迎えた。

 おにぎりにメキシカンテイストをプラスした「Taco Onigiri(300円)」や、チーズとキムチの風味が食欲をそそる「Kimchi Grilled Cheese(700円)」などのオリジナルメニューが準備されている。

飲食店には珍しいRFIDチップなど最新のテクノロジーを活用

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 同店の会員には登録パスが発行されるが、カード上のパスには「RFIDチップ」が用いられている。これは、タグとリーダーとなる機器間で情報をやり取りできる認証技術のことで、Suicaなどにも活用されているが、飲食業態では非常に珍しいことだという。

 今後は、このRFIDチップを利用して、会員が好きなコーヒーをデータ分析することも検討している。さらに、会員自身が自分の好きな味をスマホなどで閲覧できる仕組みなどへの応用もできる。
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 また、カウンター内のコーヒーポットの下にはセンサーが設けられており、お湯を注ぐスピードをデータ化するシステムとなっている。

 これにより、自分のレシピをほかのスタッフに共有するといった使い方などを考慮しているそうだ。

ブランドの顔となる2人の華麗な経歴も話題に

 ALPHA BETA COFFEE CLUB及びABC COFFEE CLUBの顔となるCEOの大塚ケビン氏は、Googleでアジア太平洋地域におけるデジタルマーケティングの責任者を務めた経歴の持ち主。

 また、プロダクトマネージャー兼デザイナーには、サンフランシスコのフードデリバリーサービス「Zestly」の創設者であるアルヴィン・チャング氏を迎える。
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ALPHA BETA COFFEE CLUBのCEO 大塚ケビン氏(右)、マネージャー兼デザイナー アルヴィン・チャング氏(左)
 大塚氏は、「私達が作りたいのはコミュニティ。自分たちがカリフォルニアで経験した体験をもとに、さまざまな体験を提案していきたい。スタートアップならではのスピーディーな動きで、大きな会社との差別化を図る」と語った。

 すでに東京の東エリアでの年内出店を目指すALPHA BETA COFFEE CLUB。サブスクリプション型サービスという鳴り物入りで登場した同店は、コーヒー好きはもちろん、ITが欠かせない現代人にとっては欠かせない存在になるかもしれない。

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