ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「資格が視野を狭めてる!?」〜vol.792〜』では、ホリエモンがビジネスプランの相談をする質問者に意外な欠陥を指摘。
今回取り上げたのは、「現在、保険薬局(一般的に言う門前薬局)に勤めている薬剤師です。自分がやりたいことという前提でのお話ですが、今後『薬剤師×〇〇』として何かを絡めると面白そうなことや価値があることをやっていきたいのですが、堀江さんでしたらどういったものが考えられますか?
薬剤師は日々情報のアップデート・自己研さんをしていく必要があるので、『記憶術』などは個人的には面白いのではないかと考えています(学生向けの国試対策としてもいけそう)。ご教授お願いします」という質問。
ホリエモン「資格を持っている人って、なんで発想が資格に縛られてしまうんだろうね」
ホリエモンは、「薬の24時間宅配とかそういう話ではなく? 無理やり資格と絡めるのは、あまり意味がないんじゃないかな」と回答。
「薬剤師×○○」の新しいビジネスを始めてみたいと考える質問者。その例として
質問者は、試験を突破した薬剤師本人だからできる国家試験対策を挙げるが、ホリエモンはイマイチ乗り気でない様子。
たしかに、薬剤師の国家資格は大学の薬学科に6年間通い、さらに国試に受かることで取得できる大変ヘビーなもの。これが薬剤師の参入障壁を高めていることや、実際に試験対策を望んでいる学生も少なくはないだろうが、ホリエモンはそれを「資格を持っているせいで、発想が資格に縛られていない?」と指摘する。
薬剤師資格取得に需要があるのはたしかだが、試験対策自体は誰だってできる。ホリエモンは、「資格を持っているせいでそれを活かそうとばかりして、自分の才能を見落としてしまうんじゃないかな」という。
例えば、音楽グループのGReeeeNは、メンバー全員が歯科医学生ながらにメジャーデビューを果たした。資格は大きな要素ではあるが、何もそれだけが自分の強みではないということを、人は意外と簡単に忘れてしまうのだ。
ホリエモン「資格者は金で買えるからね」
とはいえ、それでも資格取得が大変な薬剤師に一定の需要があるのは事実。今回のゲストで隙間時間を利用できる効率的な訪問介護のマッチングサービス「ユアマネージャー」を運営しているヘルスケアマーケット・ジャパン株式会社の代表取締役 坪井俊憲氏は、その意味で資格保持者という資質にフォーカスするのもアリだと考えるが、ホリエモンはやはりこれを否定する。
その理由は、仮に自分のビジネスで薬剤師が必要になったら、単に彼らを雇いさえすればいいからだ。だから、自分でビジネスをする場合には、自分が資格保持者だとしても必ずしも薬剤師の作業をする必要はない。
実務担当者はお金で雇って、自分はもっと上位レイヤーの仕事をした方がいい場合もあるだろう。このように、資格を持っているからといって、それが自分のやるべき仕事だとは限らないのだ。
この点でのホリエモンの意見は、「資格者は金で買える!」ということ。さらにいえば、薬剤師や美容師、理容師のような「業務独占資格」と呼ばれるような仕事はたしかに資格保持者しか調剤や散髪行為を認められていないが、料理や訪問介護はある程度の条件はあるものの、資格保持者でなくても作業することが認められている。このような人材を探す場合は、必ずしも資格保持者を獲得しなければいけないということですらないのだ。
ビジネスを始める時には「自分の強みを活かしたい」と考えがちだが、そこで自分が持っている資格に発想を囚われてしまうのは勿体無い。ホリエモンがいうように、資格者は金で買うことができるのだ。資格という目に見える部分に留まらない範囲で自分の長所を考えてみれば、今とは違ったアイデアが浮かぶだろう。
ホリエモンが資格とビジネスの関係を語った『堀江貴文のQ&A「資格が視野を狭めてる!?」〜vol.792〜』動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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