ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「働き方変革!!」〜vol.785〜』では、昨今話題になっている働き方改革に必要なことをホリエモンがズバリ提言。
今回取り上げたのは、「働き方変革、総労働時間削減を進めるための肝は何だとお考えですか? スマホの徹底活用ですか?」という質問。
ホリエモン「働き方改革の肝は、『言葉の力』だよ!」
ホリエモンは、「『言葉の力』かな。クールビズで一斉にサラリーマンが夏のスーツ・ネクタイをやめたように」と回答。
電通社員の自殺事件などもあって近年ますます注目が集まっている働き方改革。そのための肝としてホリエモンがあげたのは、ちょっと意外だが「言葉の力」。一体どういうことだろうか?
例えば、クールビズは夏場のスーツという誰もが無駄に思っていたことが、「クールビズ」という言葉が広まっただけで一気に撤廃された。
つまり、全く新しいアイデアを作りださなくても、わかりやすい言葉やイメージが普及するだけで簡単に働き方改革は実現するということだ。
ホリエモンは「今のシステムにはそもそも無理がある。だから色んなところで無理が出ているんだよね」という考え方。そして、それらに対して「すでに僕自身は働き方を改革しているもん」という。例えば、ホリエモンはすでに夏場のスーツや長時間残業、満員電車といった習慣とは無縁のはずだ。
「要は嫌なことは止めればいいんだよね」とホリエモンはいう。「働き方改革」というと大ごとに思えるが、そのために本質的に必要なのは法整備でも画期的なアイデアでもない。みんなが普段から嫌々やっていることを、すっぱり止めてしまえばいいのだ。
ホリエモン「要はみんなが嫌なことを止めればいいんだよね」
例えば、今まで嫌々トイレ掃除を行なっていた人がそれをやらなければ、市場原理に従ってそれらの給料は高くなるはず。時給1,200円で従事する人がいなければ時給は1500円、1,800円と上がっていくだろう。
それで5,000円になれば働く人は現れるだろうし、既に従事している人の満足度も上がるだろう。それくらい人が嫌がる仕事なら、やがてはロボットがそれを受け持つようになるかもしれない。
こうした状況を、今回のゲストでスマホのカメラから英語講師がいつでも対応してくれるスマホ家庭教師サービス「manabo」を運営する株式会社manaboの代表取締役社長 三橋克仁氏は、スタバと牛丼屋のバイトの違いに似ていると考える。
おしゃれなイメージのあるスタバは時給700円でも憧れのアルバイトとして根強い人気があるが、一方牛丼屋のバイトはさほど作業内容に差がないのに時給1200円でもやりたがらない人が多い。
要するに、多くの人がやりたがる仕事は給料が低くても問題なく、逆に人がやりたがらない仕事は給料を上げざるを得ない。だから、嫌な仕事をみんなが止めれば自然にその仕事の待遇は良くなっていく。ホリエモンが「嫌なことは止めろ」と言っているのはそういうことなのだ。
とはいえ、現在の世の中は少しずつ働き方が改善されてきているとホリエモンは考える。例えば、クラウドソーシングの登場で主婦や障害者など仕事を獲得しづらかった人々でも無理ない範囲で働くことができるようになっている。
三橋氏が注力しているmanaboも、その一例とも言えるかもしれない。これまで、地方大学の医学部生は優秀ではあるものの、地方大学の立地や実習の忙しさなどが原因で在学中にお金を稼ぐチャンスがあまりなかった。
しかし、Webでちょっとした隙間時間に教育指導ができるmanaboなら、実習の合間に自分の得意な知識を活かして無理なく働くことができる。このように、嫌なことをしなくても可能な範囲で働くためのシステムが、近年は急速に整いつつある。
ホリエモンが考える働き方改革の原点は、みんなが嫌なことを止めること。とはいえ、周りを気にしがちな日本人にそれは難しい。そこで、クールビズのような言葉の力で、嫌なことを簡単に止めても問題のない空気を作っていくことがポイントになるのだ。
ホリエモンが働き改革に欠かせないものを語った『堀江貴文のQ&A「働き方変革!!」〜vol.785〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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