ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「方向性は考えない!?」〜vol.783〜』では、ホリエモンがホリエモンチャンネルに寄せられるどうしようもない質問に檄を飛ばした。
今回取り上げたのは、「動画制作のスキルとwebマーケティングの知見をもとに、動画マーケティングを軸としたコンサルタントとしての独立を考えています。
今後もネット上の動画コンテンツに対するニーズが増加していくことは間違いないはずですが、同時に競合も増えていくと考えられます。これからのオンライン動画の潮流も鑑みたとき、どういった方向性でビジネスを展開すべきかアドバイスをお願いします」という質問。
要はホリエモンに断定してもらうことで安心したいだけ?
ホリエモンは、「ざっくりしているなぁ……。動画ビジネスはこれからもっと市場が大きくなっていくので、方向性とか考えずに色々試してみればいいんじゃないかな?」と回答。
動画コンテンツのニーズが増えていく今後の市場を考えた時、独立するならどんなビジネスをすべきか尋ねた今回の質問だが、回答をみればわかるようにホリエモンの反応は最悪。「なんなのこの質問」と早々にお手上げモードだ。
そもそも、独立するならその要となるビジネス内容くらいは自分で考えるのが当然。今回のゲストでスマホのカメラから英語講師がいつでも対応してくれるスマホ家庭教師サービス「manabo」を運営する株式会社manaboの代表取締役社長 三橋克仁氏もいうように、要はこの手の質問者は、そうした部分をホリエモンに断定してもらって安心がしたいだけなのだろう。
とはいえ、質問文を読む限りでは、質問者は大規模な資金調達をかけて大きな勝負をかけるのが得意なタイプには見えない。そうした部分から、三橋氏はスモールスケールから始めるタイプのビジネスを推奨する。
例えば、三橋氏の経験ではプロに頼むと100万円単位もかかる動画を、映像系の専門学校生に頼むことで数十万円で仕上げてもらったことがあるという。まずはこうした人たちをネットワークとしてある程度持っておいた状態にしておけば、現物を持って大手に営業をかけることができるだろう。
ホリエモン「僕が何か言うと、いちいち『堀江はこれを推奨している』って一人歩きしちゃうんだよね」
三橋氏の意見はもっともだが、「たしかにそうなんだけど、僕がそういうのを勧めると、『堀江が動画コンサルだったらこういうのを推奨している』という風に一人歩きしてしまうんだよね」とぼやくホリエモン。何かアイデアを提供しただけで、さもそれが絶対的な正解であるかのように切り取られて受け取られてしまう経験を、幾度となく経験して来たのだという。
挙句の果てに、それをホリエモンの責任にされることまであるのだからたまらない。「あくまで世の中がどのようになるかとかは話せるけど、それで個別銘柄がどうなるかまではわかるわけがないよ」と日頃のダメな質問への愚痴を畳み掛ける。
それでうっかり「任天堂が上がるよ」などと言ってしまったら本当に株価が上昇してしまい、それで下落した時にまたホリエモンの責任にされたことすらあるのだという。ホリエモンの影響力が絶大だといえば聞こえがいいが、自分の都合のいいように話を切り取って勝手に右往左往してしまう人がそれだけ多いということでもある。
「そんなこと知るかって感じだよね」と最後に檄を飛ばしたホリエモン。ホリエモンチャンネルに寄せられる質問には、どのように回答すべきか分かりかねる、あるいは答えを聞いたところでどうしようもないようなものも少なくない。
こうした質問をするのは、おそらく実際の答えではなくホリエモンに何かを言ってもらうことで安心したい人たちからなされている。こうしたスタンスで質問をしているのなら、仮に為になるアドバイスをもらったとしてもそれを活用することなど到底できないだろう。
ホリエモンが機械翻訳の現状を語った『堀江貴文のQ&A「方向性は考えない!?」〜vol.783〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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