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【Houzz】世界の暮らしとデザイン:シェア生活を楽しむ、10ヵ国の若者たち

Houzz

2017/06/16(最終更新日:2017/06/16)


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 他人同士がひとつ屋根の下で暮らすシェア生活。シェアメイト同士うまくやっていくためにはどんな工夫があるのだろうか?  アパートメントや一軒家をシェアして暮らす世界各国の10組を訪ね、円満な共同生活の秘訣を尋ねた。どうやって自分らしい空間を作るか、シェア生活のメリットは何か、そして気になるポイント、互いにいい関係で暮らしていくために大事な点は? 古くからの友人同士や新しく知り合った人同士が、シェアメイトとして居心地のいい家を一緒に築くまでを聞いてみた。

 「世界の暮らしとデザイン」は、世界各地のHouzzから、住宅に関するさまざまなデザインやライフスタイルを紹介するシリーズ。

1. スペイン、都心で昔からの友人とのシェア生活

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住人:マリア・ガラタチアさん(写真右)、マリーサ・「クキ」・マルティネスさん(ともに36歳)
所在地:スペイン、マドリッド
住居タイプ:アパートメント。ベッドルームx2、87平方メートル
職業:ガラタチアさんは投資プロジェクトマネジャー、マルティネスさんは広告代理店のシニア・クリエイティブ・ディレクター

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シェア生活を始めた理由

ガラタチア:毎日かなりアクティブに動き回っているので、マドリッドの中心部のきれいな家で暮らせればいいなとずっと思っていました。ちょうど友人のクキも部屋を探していて、一緒に部屋を借りて賃料などをシェアしようということになったんです。

マルティネス:一人で暮らすというのはすごく寂しいものだと思います。これまでずっと友人と一緒に住んできて、一人ひとりといい思い出があります。本当に恵まれていると思いますね。何かあっても、隣の部屋にいる人を頼れるというのは大事なことです!

シェアメイトになったいきさつ 

ガラタチア:クキとは18歳のときからの友人です。たまたま二人とも同じ時期に住む場所を探していたのはラッキーでしたね。

マルティネス:一緒に生活するというのは、ただ友人同士でいるのとは違います。友人関係がだめになるリスクも大きいですから。でも私たちはその心配はないですね。お互いを気にかけて、これまで以上に強い結びつきができたと思います。

自分たちらしい空間ができるまで

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ガラタチア:私はかなり現実的というのか、家のデコレーションにはあまりこだわりはありません。本と実用的なグッズ類があればそれで十分です。でも家はきれいに飾っていると思いますよ。といっても、全部クキがやってくれたんですけど。

マルティネス:マリアはいわゆるテクノロジーオタクですね。支出や請求書を管理して、何か壊れたときに直してくれるのも彼女です。家の飾りつけになると、彼女は現実的で機能的ならいいという感じで、私の方がうるさいですね。いつも私が好きなように飾る、というパターンです。

家で一緒に楽しんでいること

マルティネス:二人ともお風呂場で歌うのが好きです。明らかにかなり大声で歌っています(笑)。家で一緒に映画を見たり、週末に延々とゆっくり朝食をとったりする時間も好きですね。ユーモアのセンスがとても似ているので、よく一緒におかしなことで笑ったりしています。うれしいときは一緒にリビングで踊ったり。

シェア生活で学んだこと

マルティネス:相手を尊重し敬意を持つこと。それぞれ別々の人間ですから、同じ空間を共有するには話し合うことがとても大切です。相手を思いやる気持ちも大事ですね。恋人と暮らすのと一緒だと思います。ただ、口論になっても一緒の部屋で寝なくていい点が違いますね。それぞれ自分の部屋へ戻るので。

シェア生活のコツ

ガラタチア:いちばん大事なのは、冷蔵庫の最後のヨーグルトを食べてしまったらちゃんと相手に知らせることです!自分がしてほしいように相手にも接すること。言い古された表現ですが、やはりそういうことだと思います。

マルティネス:一緒に暮らす相手を好きになること、一緒に暮らす以上、いつもハッピーでいるようにすること。相手に与えれば与えただけ、自分にも返ってきます。あともう一つ、金銭的に余裕があれば掃除はプロに任せるのがおすすめです。

2. イギリス、ヴィクトリア朝スタイルの家を学生時代からの友人でシェア

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住人:コートニー・ムーンさん(写真左)、レティス・グランバーさん、パヴィニア・コットンさん、グレース・マクラウドさん(ともに24歳)
所在地:ロンドンのブリクストン地区
住居タイプ:マルチレベル(多層階)構造の家。ベッドルームx4、バスルームx2 ½、105平方メートル
職業:ムーンさんは大学院生、グランバーさんはセットデコレータ(撮影セットの装飾)、コットンさんはIT企業のプロダクトコーディネータ、マクラウドさんはサブエディター

シェア生活を始めた理由

グランバー:大学卒業後、仕事のためロンドンに移ってきて、住むところが必要だったからです。

シェアメイトになったいきさつ

グランバー:みんな学生時代からの友人で、同じような時期にロンドンへ来たので、一緒に住むのは自然な流れでした。

自分たちらしい空間ができるまで

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グランバー:4人がそれぞれ家具やラグ、カーテン、アート、小物などを持ち寄り、さまざまなアイテムが集まった。2、3週間おきに誰かが何か新しいものを持ってくるんです。それを家のどこに置くか決めていきました。
 
クワルダ:テレビがないので、一緒にいるときはみんなでリビングでおしゃべりを楽しんでいます。ここで大勢集まってパーティもしますよ。

家で一緒に楽しんでいること

グランバー:一緒に料理を作って楽しむ、ゲームをする、ガーデニングをするなどです

シェア生活で学んだこと

コールマン:お互いを思いやることと、共有スペースでは他の人を尊重すること、これが鍵だと思いますね。

シェア生活のコツ

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アプトン:女子五人にバスルームが1つだけで大丈夫なのかとみんな少し不安に思っていたのですが、特に問題ではありませんでした。ただ、メークなど身仕度をするのはそれぞれ自分の部屋で、とだけ決めています。全然問題ありません!

クワルダ:家事など家の用事を分担するのも大切ですね。冷蔵庫の上に当番表を貼っているんですが、それがうまくいっています。あと、シャワーの排水溝をきれいにするのは大事です!  女子が五人いると、髪の毛が詰まってしまいますから。

3.ロシア、賃貸の部屋をリノベーションして暮らすヒップスター

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住人:ジーニャ・ベリンスカヤさん(写真左、26歳)、ニコライ・ドシェンコさん(24歳)、セルゲイ・パチャクさん(27歳)、ナスティア・ ペシェツさん(31歳)
所在地:ロシア、モスクワのゼムリャノイ・ヴァル地区
住居タイプ:アパートメント。ベッドルームx5、120平方メートル
職業:ベリンスカヤさんはプロデューサー、ドシェンコさんは理髪店マネジャー、パチャクさんはアフィシャ・エダ・マガジン社のデザイナー、ペシェツさんはファッションデザイナー兼フローリスト

シェア生活を始めた理由

 モスクワの中心部に住む場合、アパートメントをシェアするのが経済的に唯一の選択肢という人が多い。

シェアメイトになったいきさつ

 ベリンスカヤさんが不動産サイトで物件を見つけ、友人のパチャクさんにシェアしないかと声をかけた。その後ベリンスカヤさんの知人、ペシェツさんとドシェンコさんが加わった。

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自分たちらしい空間ができるまで

 最初は半年間だけ借りる予定だったが、それでもすぐにリノベーションに取りかかった。家のコンディションはかなり悪く、危険といってもいいくらいだったものの、高い天井と広さのある部屋、柱頭に立派な彫刻が施された柱など、すばらしい要素も多く備えていた。四人は壁を塗り、床を掃除して、キッチンには新たにリノリウムを敷いた。広い廊下はきれいにするのにかなり時間がかかり、粗い加工がされた壁はその間に見慣れてしまったため、そのまま残している。

 家具や装飾は友人の家やガレージセール、イケアなどで見つけた。古いキャビネットについていた鏡は取り外してトイレに設置し、扉をつかってキッチンのカウンタートップをつくった。複数あった巨大なシャンデリアも取り払った。

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 写真はペシェツさんの部屋。生活の場であると同時に仕事場でもあり、ペシェツさんの手がける服を求める人が試着に訪れる。両側の柱の脇には大きな棚を備えている。ベッドの上の壁に描かれた赤いホッキョクギツネは、ペシェツさんのブランドロゴだ。

家で一緒に楽しんでいること 

ベリンスカヤ:実際のところ、全員がそろって家にいることはめったにありません。それぞれ予定と生活があるので。一緒にいるときはナスティアの作るシチー(キャベツのスープ)を一緒に食べたり、コーリャ(ニコライ)の部屋で映画を見たりしますね。彼の部屋が一番小さいんですけど。

 ペシェツさんが作る服のコレクション用の写真撮影に三人が加わることもあるそうだ。

シェア生活で学んだこと

ベリンスカヤ:どんな状況でも、衝突してはだめですね。全員で話し合うこと。家に関する問題はそうして解決しています。

シェア生活のコツ

 お互いのスペースを尊重すること。

4.  アメリカ、パーティー好きの親友同士が暮らす家

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住人:ショーン・マーティンさん(写真左、36歳)、ガブリエル・アイエルザさん(40歳)、ショーンさんのペットのハリネズミ「ジューン」
所在地:米国ワシントン州シアトルのルーズベルト地区
住居タイプ:一軒家。ベッドルームx2、バスルームx2、112平方メートル
職業:マーティンさんは医療関係、アイエルザさんは非営利医療団体のディレクター

シェア生活を始めた理由

アイエルザ:自分一人だと、借りられるのは小さい寝室以外は特に何もないような物件になってしまいます。家をシェアすれば、自分だけの部屋の他、リビング、ジム、広い裏庭など、快適な環境が手に入ります。

シェアメイトになったいきさつ

 二人は2007年に仕事を通じて知り合って以来、いい友人同士だという。

マーティン:興味のあることがかなり共通しているし、ユーモアのセンスも似ていて、性格もお互いにないものを補い合う感じです。ルームメイトを探すとき、自然と最初にガブリエルが頭に浮かびましたね。

自分たちらしい空間ができるまで

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 マーティンさんは熱心なレゴ愛好家で、地下にレゴブロックを細かく分類して整理している。現在作っているのは、子どものころよく乗った釣り船を再現したレプリカ。他にもロゴの世界大会に向けて何点か制作中だという。

マーティン:私は趣味が多いのですが、なかでもいちばん好きなのがレゴ。家を探すときも『レゴ用の部屋』を作るスペースがあるかどうかは大事でした。地下スペースのかなりの部分をレゴ用の部屋に改造したんですが、それでも前の家にくらべるとだいぶ手狭で、整理や収納の仕方をずいぶん考え直さなくてはいけませんでした。都心に近い場所に住むと、どうしても広さは犠牲になりますね。

 リビングに飾ったフレーム類(次の写真)は、家族の写真や人からの贈りものを集めたものだ。左の赤い納屋は、昔、カリフォルニア州中部にあるアイエルザさんの父親の家の裏に立っていた。2匹の犬の絵は、友人から贈られたちょっと変わった引っ越し祝いだ。

家で一緒に楽しんでいること

二人とも、大勢の人を呼び、自家製カクテルとおいしい料理を出してパーティーを開くのが好きだという。ギターとピアノで即興のセッションをしたり、ガレージを改造したジムで汗を流し、ストレスを解消するのも好きだそう。

マーティン:家で一緒にいることは多くはないのですが、いるときは最大限楽しんでいます。

アイエルザ:人が大勢いると家に活気が出ますね。

一日の終わりには、二人でグラスを片手にくつろいで過ごすことが多いそうだ。

シェア生活で学んだこと

マーティン:ルームメイトが何でも楽しめるユーモアのセンスを持っていると助かります。

アイエルザ:そうすると、例えば配管が壊れて、キッチンに水が漏れてバスルームによどんだ水があふれたりした時も、『こりゃ大型ボートがいるぞ!』なんて言ってくれるわけです。シェアして暮らすというのは、仕方なく選ぶ妥協策ではありません。逆ですね。人との交流とか付き合いの面ではたくさんのプラス面があると思います。

シェア生活のコツ

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マーティン:どんな問題も、ときには問題になる前の段階から、すぐに話し合うことがとにかく大事です。問題を解決せずに放っておいたり、気づいても触れないままにしたりしていると、くすぶり続けていずれ一触即発の状態になってしまいます。僕たちは知り合って長いので、二人の間のコミュニケーションはいつもシンプルです。と言っても同じ時間に家にいることは少ないので、メールや付箋でのやり取りにも頼っていますけど。

アイエルザ:相手への希望はオープンにはっきり伝えるのが大事ですね。僕たちはしっかりした友人関係とコミュニケーションを確立しているので自然とできますが、知り合って日が浅ければ時間をかけながら築いていくものかもしれませんね。

5. 日本、インターナショナルなシェアハウス

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住人:早水綾野(29歳)、チャン・ウェイチェン(29歳)
所在地:東京都小平市
住居のタイプ:かつては社宅だった建物を2015年春に成瀬・猪熊建築設計事務所がリノベーションして、シェアハウスに。7棟、個室48室。各棟に6〜9の個室(10〜14平方メートル)、共同キッチン、リビング、バス・トイレがついている。
職業:早水さんは国際協力プロジェクトのコーディネーター、台湾出身のチャンさんはワーキングホリデーを利用して日本語を学習中。

シェア生活を始めた理由

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早水:私は発展途上国での国際協力プロジェクトのコーディネーターを仕事にしていて、これまでもルワンダやソロモン諸島に滞在しました。海外でもシェアハウスに暮らしていますが、日本にいるときも、またすぐにどこかに行くことになる可能性が常にあるので、家電や家具などの生活インフラも揃っているシェアハウスで生活しています。

チャン:僕は日本語を勉強中なので、周りに人がいるということがとても重要なんです。今は毎日学校に通っているわけではなく、月に2回市が行っている日本語教室に通っているので、もし一人暮らしだったら、日本語を話すチャンスがありませんから!

シェアメイトになったいきさつ

早水:もとから知り合いだったわけではなく、ネットでシェアハウスを多く扱っている不動産屋さんを探し、ここを見つけて入居しました。

自分たちらしい空間ができるまで

早水:仕事柄、引っ越しが多いので、できるだけものを買わないようにしています。だから、私の部屋はものがない、ミニマリストですね。

チャン:僕は料理が好き。だから、ここにずっと暮らすわけではないですが、料理道具は少し買いましたね。

家で一緒に楽しんでいること

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早水:このシェアハウスに暮らしているメンバーで、SNSのグループをつくっている。「今日、晩ごはんつくったけど一緒に食べない? 飲み会やるけどくる?」という感じで、すぐに声をかけあえるし、撮った写真もすぐに共有できます。

シェア生活で学んだこと

 お互いの生活を尊重すること。

シェア生活のコツ

早水:「人は人、自分は自分」ということ。日本人は集団行動が好きで、いつも一緒に行動したがるところがありますが、シェアハウスでの暮らしを経験すると、一人ひとり、それぞれの生活を尊重するということを学びますね。

6. ドイツ、お気に入りの古いアパートメントに暮らすシェア生活

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住人:リナ・グーブラーさん(写真左、27歳)、レイラ・ハヤヴィさん(25歳)
所在地:ドイツ、ベルリン
住居タイプ:アパートメント。ベッドルームx3、110平方メートル
職業:グーブラーさんはHouzzドイツのアカウントマネジャー、ハヤヴィさんは税務調査官

シェア生活を始めた理由

グーブラー:当時は学生だったので、アパートメントを一人で借りる余裕はありませんでした。特にこれだけ広い部屋は無理でしたね。それに誰かと一緒だと楽しいですし。あと、鍵を忘れても電話で助けを求める相手がいるってことですね。

シェアメイトになったいきさつ

グーブラー:レイラとは共通の友人を通して知り合いました。その子と三人で住むはずだったんですが、直前になってその子がやめると言い出したんです。私たち二人はこのアパートメントがとても気に入っていて、私は家探しに疲れていたのもあって、その子がいなくても二人で住もうということにしたんです。そのときはお互いを知らなかったわけですけど。でもやってみて本当によかったと思っています。レイラはこれ以上ないシェアメイトだと思います。二人とも生活全般や住むことについて共通の価値観を持っているので。

自分たちらしい空間ができるまで

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グーブラー:長い道のりだったけれど、今はようやく満足しています。2年かかりましたけどね。最初は少ない予算で始めたのですが、デザイン性のあるものやビンテージものをベルリンで見つけて、安物から徐々に入れ替えていきました。廊下のフロアも自分で塗りましたし、廊下のデコレーションは二人で夜になるとキッチンであれこれ手づくりした成果です。ここへ移ってきたとき、DIYは大きな課題でしたね。家が結構荒れていたので。

家で一緒に楽しんでいること

グーブラー:お菓子を焼くのも好きですし、友人やお客さんをゲストルームに呼んで、バルコニーでバーベキューや朝食を一緒に楽しみながら、シャルロッテンブルク宮殿と隣の公園を眺めるのもいいですね。あ、もちろん手づくりプロジェクトをする夜も好きです。

シェア生活で学んだこと

グーブラー:何でも使った後はきれいにする、プライバシーを尊重する、不満があれば伝える、バスルームを使う時間について話し合う。バスルームを占領するのはだめですね。

シェア生活のコツ

グーブラー:笑顔で、一緒にいるのを楽しむことです!

7.  クラブ通いもOK、デンマークの一等地でシェア生活をする若者

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住人:ヴィルヤム・ディトリウ・バーフォーズさん(写真左)、イェーソン・リー・カメロンさん(ともに22歳)
所在地:デンマーク、コペンハーゲン
住居タイプ:アパートメント。ベッドルームx2、52平方メートル
職業:バーフォーズさんはグラフィックデザインを手がけるプロペラント(Propellant)社のジュニアグラフィックデザイナー、カメロンさんはフリーのバーテンダー兼ウェイター

シェア生活を始めた理由

【Houzz】世界の暮らしとデザイン:シェア生活を楽しむ、10ヵ国の若者たち 20番目の画像

バーフォーズ:住む場所を探していて見つけたんです。このアパートメントを選んだのはロケーションですね。いいパブや食べる場所が周りにたくさんあります。あと、ミュージアムやコンサートに行ける点も好きですし、すぐに『SSデスティニー・シナモン』号で海へ出られるのもいいですね。バーフォーズさんは近くのクリスチャンハウン地区に自分の船を停めている。

シェアメイトになったいきさつ

バーフォーズ:イェーソンとは付き合いが長いので、一緒にシェアしないかと僕から誘いました。

自分たちらしい空間ができるまで

【Houzz】世界の暮らしとデザイン:シェア生活を楽しむ、10ヵ国の若者たち 21番目の画像

バーフォーズ:イェーソンがゲームに勝ってもらってきたエルヴィスの写真がいくつかあったので、キッチンの壁に掛けました。それから掲示板みたいなコルクボードにちょっと笑える写真や絵、チャートなどを貼っています。あと、小さなかわいいオレンジの木を置いています。二人で買ってきたものです。

家で一緒に楽しんでいること

バーフォーズ:一緒にピザを食べたり、ビデオゲームをしたり映画を見たりします。

シェア生活で学んだこと

【Houzz】世界の暮らしとデザイン:シェア生活を楽しむ、10ヵ国の若者たち 22番目の画像

バーフォーズ:誠実でいることと、楽しむこと。

シェア生活のコツ

バーフォーズ:家事は外注サービスを頼んでしまうことです!

8. イタリア、クリエイティブな空間を共有するアーティストたち

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住人:ジョルジア・リッチさん(39歳)、マルコ・ベルナルデッリさん(46歳)、飼い猫のルーシー
所在地:イタリア北部、トレヴィーゾ
住居タイプ:2階建ての家。180平方メートル。約300平方メートルの庭がある
職業:いずれもフリーランスのグラフィックデザイナー兼イラストレーター

シェア生活を始めた理由

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リッチ:興味が近くてクリエイティブな仕事をしている人と家をシェアしたい、といつも思っています。同居する相手とは家という空間を共有するだけでなく、ライフスタイルを共有できなくてはいけない。僕たちにとってここは仕事場でもあり家でもあります。ベッドルームを除けば、部屋ごとに明確な境界線はありません。全体が自然でフレキシブルな空間です。よく一緒に使うのは、ワークスペースでもあるリビングですね。

シェアメイトになったいきさつ

リッチ:共通の友人が大勢いるんです。マルコとはトレヴィーゾで知り合いました。小さい町なので、クリエイティブ系の仕事をしている人はたいてい知り合いで、仕事の後に同じバーに集まってスプリッツ(白ワインとアペロールを合わせたカクテル)を飲みます。

自分たちらしい空間ができるまで

リッチ:家にある絵は全部僕の作品です。キッチンのパントリーや花柄のアームチェアなど、家具のいくつかはマルコが作ったものです。

家で一緒に楽しんでいること

リッチ:クリエイティブなものの見方やアイデアを共有したり、仕事について話したりしますね。

シェア生活で学んだこと

リッチ:寛容な心と相手への敬意を持つこと。でも同時に、日々の暮らしを人と共有することで、いいエネルギーをもらっています。

シェア生活のコツ

リッチ:相手と気が合うかどうかが大きく左右すると思います。お互いリラックスした雰囲気で会って話してみて、自分と共通点のある人を見つけられるといいですね。

9.オーストラリア、 建築学科の元同級生5人が暮らす家

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住人:ルイーズ・ソーミングさん(写真左)、アリス・コールマンさん、ミカエラ・アプトンさん、エマ・レッキーさん、オリビア・クワルダ・トゥイヴァガさん(いずれも24歳)
所在地:オーストラリア、シドニーのニュータウン地区
住居タイプ:一軒家。ベッドルームx5、バスルームx1、185平方メートル
職業:ソーミングさんは展示デザイナーでありキュレーターの卵、コールマンさんとレッキーさんは建築学の修士課程在学中、アプトンさんは広告業、クワルダ・トゥイヴァガさんはマーケティングで働きながらジュエリーデザイナーとスタイリストとしても活動

シェア生活を始めた理由

【Houzz】世界の暮らしとデザイン:シェア生活を楽しむ、10ヵ国の若者たち 26番目の画像

ソーミング:大学の友人との集まりで飲んだときに、一緒に住もうという話になりました。全員が大学院に進むかフルタイムの仕事を始めたときだったので、いい選択だったと思います。大学時代に本当にたくさんの時間を一緒に過ごして、お互いにいいときも悪いときも知り尽くしていましたし、それぞれの友人同士ともとてもうまくいっていたので、最高の選択肢だと思いました。

シェアメイトになったいきさつ 

ソーミング:全員、建築科の学生だったときに知り合った。

自分たちらしい空間ができるまで

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コールマン:共有スペースには5人それぞれのスタイルが反映されている。レイアウトは共同で考え、どうアレンジしたらいいか、みんなで協力して考えました。エマと私が大学の授業で使った小さないい模型があったので、何か所かに置いてみました。自分たちのトレードマークみたいなものです。

 キュレーターのソーミングさんは、家のデコレーションはスタイリストのクワルダ・トゥイヴァガさんに任せるのが好きだという。だが最近、自身も貢献した。

ソーミング:かわいい柄の布をいろんなタイプのビンテージのフレームに入れたものを使って、リビングの壁に写真を飾ったんです。共有スペースには全員が何か家具を持ってきたのと、借り物競争みたいにただで何か手に入らないか探しに行って、いいものを見つけてきたりもしました。私は見つけてきたバースツールを白で塗って、新しくしてみました。

家で一緒に楽しんでいること

 普段のスケジュールはばらばらだが、日曜日には集まってブランチをとりながら話す。また、ときには月曜の夕食も趣向を決めて一緒に作り、おしゃべりをする場になっているという。

アプトン:ダイニングテーブルを置ける広さがないので、みんなで夕食をとるときはいつも日本式に床に座って、コーヒーテーブルを囲んでいます。

クワルダ:テレビがないので、一緒にいるときはみんなでリビングでおしゃべりを楽しんでいます。ここで大勢集まってパーティもしますよ。

シェア生活で学んだこと

コールマン:お互いを思いやることと、共有スペースでは他の人を尊重すること、これが鍵だと思いますね。

シェア生活のコツ

アプトン:女子五人にバスルームが1つだけで大丈夫なのかとみんな少し不安に思っていたのですが、特に問題ではありませんでした。ただ、メークなど身仕度をするのはそれぞれ自分の部屋で、とだけ決めています。全然問題ありません!

クワルダ:家事など家の用事を分担するのも大切ですね。冷蔵庫の上に当番表を貼っているんですが、それがうまくいっています。あと、シャワーの排水溝をきれいにするのは大事です!  女子が五人いると、髪の毛が詰まってしまいますから。

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10. スウェーデン、3人の学生が家族のように暮らすスウェーデンのアパートメント

【Houzz】世界の暮らしとデザイン:シェア生活を楽しむ、10ヵ国の若者たち 29番目の画像

住人:パウラ・ヴィヴァスさん(写真中央、28歳)、ラウラ・ブウェンクエルポさん(写真左、35歳)、フロール・ヴィラルデボさん(写真右、29歳)
所在地:スウェーデン、ストックホルム南部ハンマルビュヘイデン
住居タイプ:アパートメント。ベッドルームx3、90平方メートル
職業:いずれもハイパー・アイランド(デジタルメディア分野を学ぶため世界から学生が集まる学校)の学生

シェア生活を始めた理由  

ヴィヴァス:私はデジタルビジネスを学んでいますが、ボゴタ(コロンビアの首都)での生活をすべて捨てて、ここへ勉強しに来ました。アパートメントも売って、ここで1年半の課程をスタートしたところです。ストックホルムで部屋を借りるのはびっくりするほど大変です。若い人たちがひっきりなしに移ってくるのと、家を買うのにとんでもない額がかかるからで、この前は平方メートルあたり9万スウェーデンクローナ(約130万円)という物件を見ました。なので賃貸しか選択肢はないわけですが、ここは仲介業者を通して見つけました。

シェアメイトになったいきさつ

【Houzz】世界の暮らしとデザイン:シェア生活を楽しむ、10ヵ国の若者たち 30番目の画像

ヴィヴァス:3人とも同じコースを取っていて、それぞれ違う国の出身ですが、みんな母国語はスペイン語です。私はコロンビア、ラウラはスペイン、フロールはアルゼンチンの出身です。家ではスペイン語で話せるので、とてもほっとします。知り合ってまだ何か月かしか経っていませんが、友人というよりも家族みたいな存在ですね。お互いが必要なんです。

自分たちらしい空間ができるまで  

ヴィヴァス:あまり大きく手を加えられませんし、私の好きなスタイルともだいぶ違います。ボゴタで住んでいたアパートメントは、基本は白でミニマルでしたが、たくさんの色があって温かみのあるアンティークを取り入れていました。今の家ではデコレーションできないぶん、3人の友情と、一緒の時間の過ごし方で温かい雰囲気をプラスしようと思います!

家で一緒に楽しんでいること  

【Houzz】世界の暮らしとデザイン:シェア生活を楽しむ、10ヵ国の若者たち 31番目の画像

ヴィヴァス:たいていのことは一緒にやっています。朝食を食べる、学校へ行く、食料を買う、料理する、映画を見て泣く、それからイケアへ行くのも!

シェア生活で学んだこと

ヴィヴァス:はじめに、コミュニケーションが必要であることを、はっきりと認識しておくこと。議論になったりぶつかったりすることももちろんありますが、一緒に向き合えば、2分後にはまたハッピーになっています。

シェア生活のコツ

ヴィヴァス:一緒に過ごす時間と一人の時間の両方を持つことですね。寝室のドアを閉めているときは、しばらく一人で過ごしたいという意味になります。でも大きな心で共同生活をするのも大事です。私はグルテンを受けつけない体質なのですが、フロールとラウラもパンとパスタはグルテンフリーのものを買うことにしてくれたんです。そうすればみんなで食べられるし、間違って食べたりしないから。ここでは冷蔵庫のミルクやタッパーにこれは自分のもの、と名前を書いたりしないんです。


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文:Houzz
記事提供:Houzz(ハウズ)


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