HOMEライフスタイル 【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法

Houzz

2017/04/28(最終更新日:2017/04/28)


このエントリーをはてなブックマークに追加

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 1番目の画像

 日本に禅が中国からもたらされたのは鎌倉時代。京都や鎌倉などの古都には今でも多くの禅寺があり、僧侶たちが心を鎮めて悟りをひらく修行を続けている。瞑想や座禅も国内外で広く知られ、実践しているビジネスパーソンも多いと話題にのぼることもしばしばだ。例えば、最近流行の「マインドフルネス瞑想」などもそうだ。
 
 筆者の住む鎌倉には禅寺が多いため、禅はとても身近な存在だ。参拝はもちろん、瞑想や座禅を経験したりと、禅の空間に身を置くことがよくある。その体験から自宅でとりいれられそうなエッセンスを抽出するのが面白く、ときおり実践もしている。
 
 Houzz(ハウズ)は、家をリフォームしたい人と専門家をつなぐ、アメリカ発のオンラインプラットフォームだ。今回はそんなHouzzから、日常生活への簡単な禅エッセンスのとりいれ方をご提案したいと思う。ささやかなことでも気分が変わるので、ぜひ参考にしてみてほしい。

1. 「いただく」ということを考える

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 2番目の画像
 
 以前、とある禅寺で食事をしたとき「修行僧は音を立てず、米粒1つ残さず食べます」とご住職が話していた。たくあんが出たときは大変なのだそうだ。確かにものすごく音が出る食べ物である。

  さらには「なぜ、いただきます、と言うのでしょう?」と問われて、普段何も考えずに食べていたことに気づかされた。言われてみれば、食べることは、命をいただくということ。改めて意識してみると、罪深さを感じつつも食べ物への感謝の気持ち、お皿に並ぶまでに関わった人々への敬意が蘇ってくる。

 命をいただいているのだから、修行僧は米粒1つ残さない。その日からときどきだが、禅寺のように和食器に和食を並べ、いただきますの気持ちを忘れないように食事をしている。

2. 草花を愛でる

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 3番目の画像

 禅寺では、石垣やお庭でよく苔を目にする。自然に生えてくる場合もありますが、苔を植えつけることが多いようだ。また、苔玉のような生花を飾ってある場合もある。

 自宅でとりいれるなら、鉢や台、お盆などの上で苔がメインの寄せ植えにして管理すれば簡単だ。禅のミニコーナーの出来上がり。禅寺のムードを思い出しながら心を落ち着けてみてはいかがだろうか。

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 4番目の画像

 禅寺に暮らす方々は、草花をとても大事にされているように思う。檀家さんやお客さんをもてなす禅寺の部屋には、必ず床の間がある。そこには掛け軸とともに花が生けられている。

 華道の教室や展覧会を開催しているお寺も少なくない。床の間が自宅にあれば、花を生けるだけでも禅のエッセンスを感じられるだろう。

3. 墨絵や書を楽しむ 

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 5番目の画像

 禅美術といえば、最初に思いつくのが水墨画や書など墨で表現されたアートだ。禅宗の僧侶、達磨大師が描かれたものは有名である。

 水墨画や書以外にも、写真のようなタペストリーでとりいれてみるのもスタイリッシュだ。空間が引き締まる優秀なインテリアアイテムといえる。

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 6番目の画像

 禅寺を訪れたときに老師の書を購入する、というのも1つの方法。部屋に飾ると禅の雰囲気がたちまち薫る。

 お経を筆で書き写していく写経を行う禅寺も多いので、参加してみるのもよいだろう。

4. 座布団を用意する

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 7番目の画像

 簡単に禅を感じたければ、座布団を用意して、座禅をしてみよう。修行僧のように厳密に足や手を組めなくても、姿勢を正し、約1メートル先に目をおとして集中するだけでも良いのだ。

 何も考えないようにするのは難しいが、静寂の時間は、気持ちを落ち着ちつかせてくれることだろう。

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 8番目の画像

 座禅のとき、「無理はしないでくださいね。修行僧とは違いますから」とおっしゃられるご住職もいらっしゃった。自分のペースで無理のない時間で挑戦してみよう。

5. 静かな和室で過ごす

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 9番目の画像
 
 最近、和室を作る場合は、リビングから続くオープンなものが人気だ。そのスペースを使って、ときどき瞑想をしてみるというのも禅の体験になるのではないだろうか。

 座禅をするときのように姿勢を正し、目を閉じるのだ。最初は5分や10分程度から始めてみよう。朝行うと集中力が高まる気がする。

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 10番目の画像

 こちらは窓を拡張したスペース、窓部屋という小さな和室だ。このような「こもり感」のある空間なら、瞑想しやすいかもしれない。

 どうしても時間が気になる人は、スマホのアラームなどをセットしてみて、自分なりに集中する方法を探ってみよう。

6. 枯山水を参考に庭を作る

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 11番目の画像
 
 禅の教えとともに鎌倉時代を経て室町時代に栄えた枯山水は、水を使わず、石や砂で自然の美を表現した庭だ。

 禅寺のような高い精神性のある庭は難しいが、石を特徴的に配するだけでも禅のニュアンスが漂う。

【Houzz】禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法 12番目の画像
 
 こちらも石灯篭などさまざまな石材がポイントの庭だ。石、砂利、和の植栽を自分好みに配置すれば、禅の趣が得られる。眺めるだけでもこころが穏やかになるだろう。

 以上、禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法を紹介した。

 東京で最近まで開催されていた禅の展覧会の来場者は、なんと国内外から10万人超。「Zen」は、いまや世界的に注目を集め、海外でも通じる言葉だ。人が自然とともに生きることを見つめる禅の心とエッセンスを、ぜひこの機会に、日々の生活へとりいれてみてはいかがだろうか。


 世界最大の住宅デザインプラットフォーム「Houzz(ハウズ)」では、住まい、暮らし、ライフスタイルに役立つ情報を発信中。



記事提供:Houzz(ハウズ)

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード