ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「問題はバカなこと!?」〜vol.773〜』では、ホリエモンがお金と貧困の関係についての衝撃的な見解を披露している。
今回取り上げたのは、「貧困層の割合が増えてきて、社会問題になっています。堀江さんは、『お金の本質は信用なので、皆がお金だと思っているモノは幻想』と言われておりますが、そのことを認識できれば、貧困から脱出できるというほど簡単な話でもないかと思います。たしかに、マインドが与える影響は大きいと思うので、現実にお金がなくても、前向きに生きて行く事ができれば、いつかは貧困から脱出できるかもしれません。そんなお金はなくても前向きに頑張っている人達に対して次なるアドバイスを贈るとすれば、どのような言葉になりますか」という質問。
ホリエモン「貧困から脱出出来ないのは、お金がないからじゃなくて、バカなのが原因じゃない?」
ホリエモンは、「んー、お金と豊かさって現代社会ではそんなに相関性は高くないと思うんだよね。家とか車とか結婚とか子供を持ちさえしなければ、そんなにお金って必要ないよ」と回答。
お金と貧困の問題について、以前ホリエモンは「お金の本質が信用であることを理解するのが大切」と言っていたが、それだけでは貧困問題は解決しないと考える質問者。これに対してホリエモンは、現在の貧困は単にお金のせいではないと回答。「貧困から脱出できないのは、お金がないからではなくバカだから」と強烈な言葉を発した。
例えば、現在は母子家庭で3人子供がいる家庭だったら、生活保護費や児童扶養手当などを合わせて20万円ほどもらえる。それでも生活に困窮している家庭は多いが、ホリエモンは「これだけもらえれば十分だよね?」と強気な発言。
とはいえ、これに根拠がないわけではない。例えば、こうした家庭の支出内訳を見てみると毎月3万円近くを携帯電話に当てていることがある。それは、彼らが格安SIMや白ロムといった安価なサービスを知らずに携帯各社の充実過ぎるサービスを利用しているからだ。こうした無駄な支出は、お金の不足ではなく、格安SIMという知識を持っていないことが原因。ホリエモンは、現在の貧困はこうした知識の欠如が大きな理由だと考えているのだ。
ホリエモン「お金の使い方を知らなければ、幸せになれない!」
もちろん、貧困はこうした知識不足だけが原因ではないし、またそういう節約だらけの生活に耐えられない、といった問題もあるだろう。
しかし、ホリエモンは「こういう細かい問題まで全部聞くのは無理。どこかで切り捨てないと」と現実的な発言。
たしかに、20万円の支給ではそれぞれの家族が抱える個別の問題を全て解消するのは無理だろう。しかし、それら全てに対応することは絶対にできない。あとは個々の家族が知恵を振り絞ってどうやって対処するかだ。そのために必要な最低限の保障はすでになされているとホリエモンは考えている。
ホリエモンの意見をまとめれば、「貧困を引き起こすのは情弱」ということになる。知識がないから無駄に高いものを買ってしまうし、金利の高い消費者金融からすぐに借りてしまう。「生きていく方法はいっぱいある。貧困から抜け出したいなら勉強しろよ」というホリエモンのメッセージは、厳しいように見えて実はかなり的を射たものだろう。
今回のゲストで哲学ナビゲーターを名乗り『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』などの著書を持つ原田まりる氏は、ホリエモンの発言を聞いて、18世紀の哲学者 ショーペンハウアーの「お金があっても精神性がなければコントロールできない」という旨の発言を想起。
現代でも、お金を稼ぐことはできても使い方を知らない人は少なくなく、「そういう人は決して幸せにならない」とホリエモン。まさに、お金があっても(使い方の)知識がなければ幸せは手に入らないのだ。
「そういう人は、とにかく僕に投資してくれれば使ってあげるよ」と冗談混じりの言葉で締めくくったホリエモン。幸せや貧困の脱出というと、人はすぐお金を稼ぐことばかり考えてしまうが、実はそれだけでは願いは成就しない。どのようにお金を使うべきかを考えなければ、いつまでもお金に踊らされてしまうのだ。
ホリエモンが幸せになるために必要なものについて語った『堀江貴文のQ&A「問題はバカなこと!?」〜vol.773〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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