3月12日(現地時間)、ジェシー・ウェレンス氏(著名なユーチューバー)が、伝説的な人気を誇るラッパー、スヌープ・ドッグ氏がBADBADNOTGOODの曲を起用した作品、『Lavender』のMVを監督したとしてYoutubeに公開した。
しかし、その過激な内容は多くの物議を呼んだ。
そのシーンは、スヌープ・ドッグ氏が現大統領を扮したピエロ「ロナルド・クランプ」に対し銃の引き金を引き「Bang!」と書かれた旗を撃つシーンだ。
それを見て、現米大統領ドナルド・トランプ氏がツイッター上でコメント。彼の意見、そして製作者側の意見はどのように対立しているだろうか。本稿は、このMVに対するコメントを和訳したものである。
SNOOP DOGGーBADBADNOTGOODーLavender(Nightfall Remix)
MV概要
このMVは主に、アフリカンアメリカンであるフィランド・キャスティル氏が警官によって銃殺された事件とトランプ大統領のことを風刺。
スヌープ・ドッグ氏と彼のパートナー以外は顔にピエロの白塗りしているという世界観である。
トランプ氏の反応
もしスヌープ・ドッグが私ではなくオバマ大統領に銃を向けて撃ったら、どれほどの抗議が起きるか想像できますか? 懲役の時間だ!
監督ウェレンス氏によるコメント
先ず、Billboard(音楽業界誌)のインタビューにこう答えた。
こういったこと(ビデオの内容)が政治的に起きているのを見てきているんだ。そして、僕は実際に軍で6年間警察をやっていたから、警察の観点もややわかる。
このビデオの原案を書いていた時、フィランド・キャッスルのビデオ(アフリカンアメリカンの男性が警官に銃殺された事件)がオンライン上に出て、暴動が起きていた。僕らはピエロたちを出したかっただけなんだ。
なぜならこれ(大統領や警官の残忍さ)はピエロの行動だからーー今起きていることが馬鹿馬鹿しいと思うんだ。アメリカとして、現在僕らは尊敬されていないと思うんだ。
彼は、多くの批判的コメントに対してYoutubeのコメント欄にこう書いた。
出典:www.youtube.comなんてこった。怒っている人が沢山いる。これはピエロについての短編映像だよ。別次元の話なんだ。良く注意してみればわかるかもしれない。これがヒント。このビデオのメッセージはなんだと思う?
更に、Twitter上ではこう語っている。
つまり、この視聴数が大統領を釣って、彼が見たってことなんだ。芸術というのは議論を呼び起こす為に作られる。世界には話し合うべきことがあると思ったんだ。
スヌープ・ドッグ氏のコメント
俺が音源を出すとき、反応を期待したり、探すことは絶対にしない。何かが欠けているように感じるから公表するんだ。
発信する時はいつでも、隙間を埋めようとしている。クールな音源を作って、楽しんでパーティしている奴は沢山いるが、誰も馬鹿げたピエロを大統領に持ったり、この映像で扱っている人種差別のような本当の問題を取り扱っている奴はいない。
だから俺は、当分の間、パーティレコードを作ることはやめて、こういうレコードを作ろうと思う。
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