北陸の最大都市「新潟」はコシヒカリをはじめとするお米や久保田・緑川といった日本酒で有名。ひとくちに「新潟」と言うが、長細い土地は上越・中越・下越に分けて呼ばれており様々な楽しみ方があるのだ。
今回は、そんな新潟に行ってきた筆者が「日本酒」に焦点を当てて紹介しよう!
新潟へ行ったら「ぽんしゅ館」に行くべし!
出典:www.niigata-kankou.or.jp JR越後湯沢駅にある「ぽん酒館」は新潟越後の93酒蔵すべての利き酒ができる場所。500円の利き酒料金でおちょこ五杯分飲むことができ、日本酒の本当の美味しさを知ってもらうことを目的に20歳の人は300円で楽しむことができるキャンペーンも実施中だ。
気に入った銘柄はその場で購入可能。おつまみやその他の新潟名産・土産類も取り備えられており、酒蔵の造った梅酒やリキュール・甘酒や酒粕を使ったお菓子も売っている。
15度の日本酒を薄めた酒風呂も人気だ。酒のほのかな香りがリラクゼーション効果をもたらし血行が良くなるとともに、アミノ酸効果で肌がすべすべになると女性にも大好評。お酒好きなら誰もが夢見る酒風呂は酒所だからこそできる贅沢な癒し風呂だろう。
お酒好きの楽園?「にいがた酒の陣」
出典:sakenojin.jp 「新潟淡麗 にいがた酒の陣」は毎年3月に行われている新潟きってのお酒の祭典だ。新潟酒造組合50周年を記念して2004年に第1回が開催され、今年で14回目となった。
ドイツ・ミュンヘンのオクトーバーフェストをモデルにつくられた酒の陣には2,000円の試飲チケットを購入することで参加でき、場内では500種類の酒を試飲し放題という胸が高鳴るイベントでお酒好きには楽園とあがめられている。集いに集った酒豪がこぞってつぶれ死屍累々との噂も。
土地を大切に、県外・国外から来た人たちと共に地酒と地元の食を楽しむことをコンセプトに開催される祭典は年々入場者数を増やしており、公式FBによると今年は約130,000人の人たちが楽しんだ。
酒の陣では試飲と合わせメニューコンテストや、ステージプログラムとセミナーに分かれたイベントも開催される。ステージプログラムではファッションショーや古町芸子の舞・セミナーでは大学講師を招いての日本酒と文化の関わりが説かれ、お酒を丸ごと楽しめるイベントとなっている。
東京発の新幹線と酒の陣利き酒チケットがセットになったプランは大好評の売れ行き。酒蔵巡りとセットのバスツアーも用意されている。
淡麗の誕生秘話と酒造りのこだわり
新潟といえばキリッとした後味爽やかな淡麗だが、誕生にはいわゆる秘話がある。
戦後まもなくの厳しい暮らしを強いられていた頃、人々は甘く濃厚な酒を好んでいたものの寒さ厳しい新潟は発酵が遅く「あっさりとした味」の酒しか造ることができなかった。
目立たない存在の新潟酒であったが、1957年の酒造好適米「五百万石」誕生により一変する。雑味や汚れの少ない「すっきりとした味」の日本酒が造られるようになったのだ。新潟淡麗の誕生である。
そんな新潟淡麗の美味しさの秘密には適した米を贅沢に使うことがある。酒蔵は玄米→白米→精米へとかける手間を惜しまないことに加え、表面のヌカを取り除き米の芯のデンプンを使用するのだ。
精米された米をさらに磨くので使うことができる部分が少なく、そのために新潟で作られる酒の量はどうしても少なくなってしまう。美味しい日本酒は量より質という手間暇かけた丁寧な手順で造られているのだ。
筆者は残念ながら酒の陣には参加できなかったが「ぽん酒館」へは行ってきた。100以上の銘柄から5種類を選ぶのは悩んでしまうも、激選した日本酒はまた格別! 甘口・中口・辛口など沢山の種類があるので普段は飲まない酒を味見してみるのも手だ。
今年のGWの旅行先に、お米もお水もお酒も美味しい新潟がおすすめ!!
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