モトローラ・モビリティ・ジャパンは3月16日より、SIMフリースマートフォン「Moto G Plus」および「Moto G5 Plus」の予約を開始。3月31日より発売する。
また、Moto ZやMoto Z Playに装着して使用する「Mods」シリーズの新商品登場も予告した。
期待が大きいMoto G5 Plus
Moto G5 Plus(上記写真、想定売価3万5,800円+税)は5.2インチ、Moto G5(想定売価2万2,800円+税)は5.0インチのディスプレイを搭載するスマートフォン。スペイン・バルセロナで開催されたMWC2017で発表されていたモデルだ。
ちなみに、同シリーズは、2016年7月に発売された「Moto G4 Plus」の後継に相当する。
ひねる動作でカメラが起動するなど、動かすと動く「Motoアクション」を実装。また、通知内容をカスタマイズできる「Motoディスプレイ」も新しくなった。
画面下部に搭載する指紋センサーは、新たにスワイプ・タッチ操作を当てはめられる「ワンボタンナビ」を採用。例えば、左にスワイプすると「戻る」、右にスワイプすると「アプリ履歴」、タッチで「ホーム画面に戻る」といった仕様だ。
一方、Moto Modsは「Moto Z」シリーズとセットで使うカスタマイズ用のデバイス。現在は、カメラやスピーカー、プロジェクターなどの機能を持つ製品を数種展開している。
発売が予告されたModsは「vehicle dock」「charging adapter」「Wireless charging」「turbo charger」の4つ。会場のタッチアンドトライには、「Vehicle dock」(想定売価9,800円+税、2017年春以降発売予定)が展示された。
市場ごとに端末展開は異なる
3月16日に設けられた報道発表会には、モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社の代表取締役社長のDanny Adamopoulos(ダニー・アダモポウロス)氏が登壇。グローバル市場における好調さをアピールした。
「前四半期に比べ、出荷は20%増加。特にMoto Gシリーズの出荷台数は数千万台に上り、同社が展開する機種の中では最も売れているシリーズとなっている。Moto ZファミリーそしてMoto Modsも成長を続けている。中国以外の市場では、シェア第4位という位置づけになっており、第3位も視野に入ってきていると思っている」(同氏)。
また、今後の戦略については、「現在シェア2位を獲得しているインドとブラジル。また、大きな成長を遂げたというヨーロッパ、南米などの他の市場で、さらにシェアを伸ばしていくつもりだ」と語った。
2016年は日本市場の転換の年
同氏は、日本市場について「2016年は、モトローラにとって大変重要な転換の年だった。Moto G4 Plusを6月に発表して以来、我々のプレゼンス(存在感・影響力)は上がってきていると思っている」と述べた。
その理由として挙げられたのは、同機の販売状況だ。モトローラによると、Moto G4 Plusは、発売してから数週間後、「価格.com」のランキングにおいて、SIMフリースマートフォンのジャンルで1位を獲得。その後8週間1位を維持したという。
市場によってニーズは異なる
日本におけるMoto Modsの購入率はグローバルと比べて高いという。Moto Zシリーズの購入者の43・5%がカメラ型の「Hasselblad True Zoom」を購入している。一方、グローバル市場では、バッテリーやスピーカーの購入率が高いこともある。
アダモポウロス氏は「単一の製品だけで全ての市場でお客様を満足させるのは大変難しい。市場が異なれば、重要視するエクスペリエンスも異なる」と述べている。
モトローラの調査によると、日本の消費者が重視する項目は「ディスプレイ解像度」が63%、「バッテリー容量」が62%、「カメラの質」が58%、となる。G5シリーズは、こうしたポイントを踏まえて開発された。
ちなみに、Moto G5 Plusのセールスポイントはカメラ。特に「デュアルピクセル・センサー」を採用したことがアピールされた。
従来のPDAFセンサでは位相差AFセンサー画素は一部のみだったが、デュアルピクセル方式では位相差AFセンサーのみでフォーカスする。薄暗くても快適にフォーカスできるなど、性能が向上している。
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