by Michael Bentley
近年のハイボールやジャパニーズブームで、人気が高まりつつあるウイスキー。お花見にウイスキーを持っていきたいという方も多いことだろう。
そんなウイスキーブームと共に人気急上昇なのが、スコットランドで製造されるウイスキー「スコッチウイスキー」だ。ジャパニーズウイスキーの誕生の際にも、多く参考にされたというスコッチは、日本人からの人気も高い。
今回は安いものから高いものまで様々ある中で、価格、フレーバー別にオススメのスコッチを紹介する。
「カティサーク」爽やかな味わいはハイボールに最適
出典: Amazon.co.jp まず紹介するのは、世界中で愛されているブレンデッドウイスキー「カティサーク」。ブレンデッドウイスキーとは、複数のウイスキーの原酒を調合しより味の調和を図ったウイスキーだ。
カティサークの味はライトでスムーズ、爽やかな甘味はウイスキーが苦手な人でも飲みやすい。
そのキリッとした味わいから、ハイボールなど割って飲むには最適。ソーダの他にもジンジャエールやトニックウォーターで割っても、クセのない味わいがちょうどよく合わさってオススメだ。
価格も1,000円前後で購入できることから、ウイスキー初心者にぜひ試してほしい銘柄となっている。
また、カティサークは村上春樹の小説で頻出することから、日本での知名度が高い。そのこともあって、根強いファンも多いとか。
「バランタイン ファイネスト」値段からは考えられない完成度
出典: Amazon.co.jp 次に紹介するのも1,000円前後で購入できる同じくブレンデッドウイスキーの「バランタイン ファイネスト」。100年以上にわたってスコッチのスタンダードであり続ける味は、安いからといっても侮ることなかれ。
40種類以上の原種からブレンドされたバランタインはライトでもヘビーでもないバランスのとれた、それでいて複雑な味わい。香りはバニラを中心とする芳醇な甘い香りの中に、微かなスモーキーさが感じられる。
口に入れると辛味、苦味が感じられ、最後には甘味が残る。ウイスキーの全ての要素が折り重なったウイスキーとも言える。その複雑性は、同じ価格帯で味わえない、それほどクオリティの高いウイスキーだ。
本格的なウイスキーを手頃な価格で楽しみたいという方にオススメしたい。
「グレンフィデック12年」青リンゴのようなフルーティさ
出典: Amazon.co.jp 「グレンフィデック」は世界で一番飲まれていると言われているシングルモルト。ブレンデッドウイスキーとは異なり、一箇所の蒸留所で作ったウイスキーだけを混ぜたウイスキーをシングルモルトウイスキーと呼ぶ。
モルトはブレンデッドよりも比較的高価なものが多い。グレンフィデックはその中では抑えめで、3,000円前後で手に入れられる。
世界一飲まれているだけあり、フルーティで飲みやすいウイスキー。香りは青リンゴやシと形容されるみずみずしく、軽やかな甘味が漂う。
飲み口もやはりフルーティさが先立つ。10人が飲んで10人が青リンゴの香りがすると答えるほど、強烈なフルーティーさだ。
だが、だんだんとカラメルのような苦さやバニラの甘さなども顔をだし、単にフルーティーなウイスキーとは形容できない。だからこそ、シングルモルトの定番であり続ける珠玉の一本だ。
飲み方としてはストレート、ロックはもちろん、ハイボールにして青リンゴのカットをグラスにさしてみるなど、グレンフィデックに合わせた楽しみ方をしてみても面白い。
「ボウモア12年」飲みやすいスモーキーさを持つアイラの女王
出典: Amazon.co.jp 上に紹介した3つの銘柄とは、“スモーキー”という点で一線を画すいわゆるアイラモルトの一つである「ボウモア」を紹介する。
アイラ島で製造されるシングルモルトは、ヨードや征露丸のような香りとビート(泥炭)を製造過程で使っているため生まれるスモーキーさを兼ね備える独特のフレーバーが特徴だ。
ボウモアはそんなアイラモルトの中でもクセが強くない銘柄。香りや飲み口こそアイラモルト独特の印象を受けるが、次第に甘みが感じられフルーティーで爽やかな後味が残る。
アイラモルト独特な味わいも同じアイラモルトであるラフロイグやアードベッグに比べれば弱め。そのバランスのとれた味わいから、ハイボールにしてもしっかりと風味を残しながら主張しすぎない。
合わない人には合わないが、熱狂的なファンも数多く存在するアイラモルト。価格も12年もので3,500円前後とシンングルモルトの中では良心的な設定となっている。アイラモルトを初めて楽しむという方にも、ぜひ飲んでいただきたい。
日本全体のウイスキーブームに伴い、ファンも増えてきているスコッチ。実はブレクジットの影響でポンド安となり、日本へのスコッチの流入数が増加している。
今回は中でも手に入れやすい銘柄をフレーバー別に紹介したので、花見なり家飲みなりのお供に購入してみてはいかがだろうか。そこから自分の好きなウイスキーが連鎖的に見つかれば、筆者としても幸いだ。
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