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スポーツカー並みの運動性能を持ったラグジュアリーカー! ポルシェ「パナメーラ」の新型が発表

増谷茂樹

2017/03/02(最終更新日:2017/03/02)


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 2009年に登場し、従来のセダンのイメージを一新したポルシェ「パナメーラ」。スポーティなクーペを思わせるデザインの車体に同社が“4シーターのスポーツカー”と呼ぶパフォーマンスを秘め、世界的なヒットモデルとなった。

 その「パナメーラ」の2代目となる新型モデルが正式発表。日本仕様の概要も明らかになったので、その中身をお伝えしよう。

変わったのは車名とコンセプト、エンブレム以外の全部

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 新型「パナメーラ」の発表会で壇上に上がったポルシェジャパンの七五三木社長は2016年の販売台数が過去最高の6,887台であったことを明らかにした。

 これは2009年の約3,200台の2倍以上に当たる数値で、その約3割は「パナメーラ」やSUVの「カイエン」「マカン」が占めており、同社にとってこのカテゴリーが欠くことのできない存在となっていることが伝わってくる。
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 続いて登壇したのは「パナメーラ」のセールス&マーケティング担当ディレクターのステファン・ウッチ氏。

 先代モデルから受け継いだものを「スポーツカーであるということと車名、そしてエンブレム」だと語り、それ以外の全ては進化したということをうかがわせた。
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 その言葉通り、新型「パナメーラ」はデザインやパワートレイン、シャシーを一新させている。

 デザイン面では、大柄なクーペのようなラインはそのままだが、フロント側はヘッドスペースはそのままに全高が20mm低くなっており、逆にリアエンドは30mm高くなっている。

 これによって、リアシートを倒せば自転車2台をホイールを外すことなく積めるラゲッジスペースを確保しているというから驚きだ。

7年前の「911 GT3」を上回るラップタイムをニュルで記録

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 日本仕様に搭載されるパワートレインは3種類。550PSを発揮する4.0LのV型8気筒エンジンと、2.9LのV6ツインターボエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたもの、それに3.0LのV6ツインターボだ。

 4.0Lエンジンを搭載する「ターボ」グレードは1,995kgのボディをわずか3.8秒で時速100kmまで加速させるという。
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 このエンジンに組み合わせられるトランスミッションは新開発の8速デュアルクラッチAT(ポルシェでは「ポルシェ ドッペルクップルング(PDK)」と呼ぶ)。

 1~6速はスポーツ性の高いクロスしたギアレシオで、7、8速は高速クルージング向けに設定され、長距離走行での快適性と燃費にも配慮している。
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 足回りには先代モデルより60%も空気容量を向上させたアダプティブ・エアサスペンションを装備。

 足回りとシャシーを統合制御する新開発の「ポルシェ 4Dシャシー コントロール」は、車体姿勢を3次元で分析するほか、これらのデータから最適な走行条件を測定してリアルタイムにシャシーシステムを同期させる4D制御を実現している。

 こうした制御によって、ドイツのニュルブルクリンクの北コースでのラップタイムは7分38秒を記録。このタイムはラグジュアリーセダンのクラスで最速であることはもちろん、7年前に同社がレースでも用いた「911 GT3」のタイムも上回るものだ。

プラグインハイブリッドの最強モデルも用意

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 今回発表された日本仕様には名を連ねていないが、同社は3月7日よりスイスで行われるジュネーブショーで「パナメーラ」シリーズの最強モデルとなる「ターボS E-ハイブリッド」を世界初公開することをアナウンスしている。

 前述の4.0LのV8エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせることで最高出力は680PSに達し、時速100kmまでの加速はわずか3.4秒という。
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 先代の「パナメーラ」にもハイブリッドモデルは設定されていたが、“シリーズ最強”の座にハイブリッド車を据えるのは同社としても初めてのこと。

 既存のハイブリッド車との違いを聞かれて、「ハイブリッドユニットをパフォーマンス(アップ)のために使用していること」と答えたウッチ氏の言葉を裏付ける走行性能だ。

 この最強ハイブリッドモデルの日本導入は未定だが、スポーツカー並みの運動性能と、長距離クルージングや街乗りなどでの使い勝手も全く犠牲にしない快適性を高いレベルで両立した新型「パナメーラ」。

 4シーター・スポーツカテゴリーの新たな時代のトビラを開くモデルとなることは間違いなさそうだ。価格は1,132万円~2,540万円で、受注はすでに開始されている。

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