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無理して環境を考えるのはもうヤメた!スマートに社会貢献する「エシカル消費」という選択

Mariko Idehara

2017/02/24(最終更新日:2017/02/24)


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 近年、環境問題の深刻化が唱えられるニュースをよく目にする。それと同じくして叫ばれているのが、エコやリサイクル、フェアトレードなど。

 コンビニでもフェアトレードのチョコレートが並ぶようになったこの時代に、次なる概念「エシカル」が打ち出された。

 今回はこのエシカルについて紹介していく。

世界的広がりは英国雑誌『エシカル・コンシューマー』

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出典:www.ethicalconsumer.org
 1989年、英国の専門雑誌『エシカル・コンシューマー(Ethical Consumer)』が発行され、全世界に「エシカル」が広まった。
 
 今や、「エシカル」という語に+◯◯して、エシカルファッションやエシカルジュエリーといった言葉が生まれている。

 「エシカル」は直訳で「倫理的」だが、幅広い意味を含んでいるようだ。地球環境や人権、社会に考慮した生き方をする価値観と表わした方が分かりやすい。

エシカル消費=エシカルな価値観に基づく消費行動

 自然環境保全に重きが置かれるエコや弱者の権利を確保するフェアトレードと大きく異なるのは、社会貢献の意味合いが大きい点にある。

 元々、アフリカの飢餓や貧困問題の解決策としてエシカルという語が使われるようになった背景から、社会・環境・地域の多角的な側面を考慮した行動を示す。

 消費者の動向もエシカルの方向に動いており、「より多く」から「より良く」にシフトして来た。

縁遠かったデザイン性を確保したエシカルファッション

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出典:www.ethicalfashionjapan.com
 これは日本のエシカルファッション推進団体EFT(ETHICAL FASHION JAPAN)が発信するブランドPR・イベント情報サイトである。

 海外では、数多くのエシカルブランドが生まれ、ファッションショーが行われるほどだ。ファッションに火がついた要因は、デザイン性にある。これまでのエコやフェアトレードの商品は、環境保全や公平な貿易を行うといった商品製造の背景が重要であったため、思想にあった人々にしか響かないことが多かった。

 一方、エシカル消費を根底におく製品やサービスはエシカルであることは最低条件にデザインやクオリティで勝負。

 例えば、ファーを使わない自然素材から成る洋服などがある。それにより、デザインを入り口としてエシカル消費に興味を持つ者が現れ、1つのカルチャーとしての確立に成功した。

“使い捨て”を利用しエシカルにした「WASARA」

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出典:www.wasara-shop.jp
 日本人の感性が漂う使い捨て食器ブランド「WASARA」。食の価値観や美意識から、細部に至るまでこだわりが伺える。

「捨てる」概念を打ち破る優しい素材

 使い捨てを行うから環境破壊を促進すると思われるかもしれない。でも、自然に優しくて捨てても大丈夫なものであれば、むしろ環境保護に貢献するという逆転の発想で開発された。

 素材は、通常であればほとんど破棄されるパガスと呼ばれる砂糖生産の際に生まれる不容物である。そのパガスに竹をブレンドして作られる。どちらも土に還るので、捨てても環境を害さない。持続可能性の環境づくりに配慮した素材だ。

日本の作法を引き立てるフォルムと機能美

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出典:wasara.jp
 日本食は器を手で包み、頂く。その精神性を失わないように絶妙なバランスで曲線が描かれる。実際手に持ったことがあるが、紙皿だとふにゃっとする重みのある食材を載せても、しっかりと支えてくれる。

 デザイン性も優れており、食を豊かにする。思わず手に取ってしまう魅力の背景に描かれるストーリーも多くの共感を呼ぶ。

 エシカルはただ環境や人権保護のためだけに作られた産物ではなく、製品になるまでのプロセスまでもがストーリーとして消費者に届く。

 エシカルブランドに目を向けて、より良い未来に投資するのも楽しいだろう。ぜひ一度手にとってもらいたい。

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