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高級ウィスキーが50円から飲める! 本格BARなのに破格の値段「BAR原価割れ」に行ってきた

Rikaco Miyazaki

2017/02/14(最終更新日:2017/02/14)


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 1月20日、BAR業界に革命を起こす店が池袋に誕生した。株式会社N&Iマーケティングが展開する「BAR原価割れ」だ。

 ウィスキー50円から、カクテル100円から、フード50円からと衝撃的な価格設定の同店。どんなシステムで、既にある「原価バー」との違いは何なのか。筆者の体験と共にBAR原価割れの魅力について紹介したい。

低価格の理由は「いろんなお酒と出会って欲しいから」

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 最近、U-NOTEで過去に紹介したような日本酒飲み放題の店や定額飲み放題が流行っている。「若者の酒離れ」という問題を解決するべく、定額で多くの種類の酒を味わってもらうことを考える店が増えてきている。

 BAR原価割れも、そんな店の1つ。「BARは敷居が高くて入りにくい」「値段設定が高めだから気軽に行けない」……そんなイメージを払拭したのが同店だ。

チャージ料金1,700円。ドリンクもフードも「原価割れ」で提供

 ドリンクもフードも原価割れで楽しめるBAR原価割れの仕組みはシンプル。チャージ料金1,700円を支払うと、それ以降は高級酒・カクテル含む全アルコールドリンク、フードが50円(すべて税込)から楽しめる。

 ドリンクは、飲食店限定の国産ビール「GARGERY(ガージェリー)」が260円、他のバーでは1杯1,800円ほどする「響17年」が510円。通常800円以上するカクテルも100円程度で飲むことができる。3杯くらい飲めば、すぐに元が取れてしまうのだ。

 会計は全て一括払い。安いからといってつい飲み過ぎてしまっても、クレジットカード払いが可能なので安心して欲しい。

“原価のパイオニア”の五反田「原価BAR」と「BAR原価割れ」

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 「原価」を謳うBARのパイオニアは、池袋のBAR原価割れではない。五反田、赤坂、銀座にある「原価BAR」だ。この3つの原価BARを運営しているのは株式会社ハイテンション。BAR原価割れとは、運営している会社が異なるのだ。

 システムは池袋のBAR原価割れと同様、1,600円〜の入場料を支払って原価メニューを楽しむ。原価BARの入場料は店舗によって異なっていて、五反田は1,600円、赤坂は1,800円、銀座は2,500円となっている(いずれも税込)。

目的別に「原価BAR」「BAR原価割れ」を利用する

 運営会社が違うだけでシステムが一緒なら、どの店も変わらないだろう……と思った読者もいるかもしれない。しかし、いずれの店も“個性”があるのだ。

 原価BARは、店の雰囲気がポップで明るく、フードメニューも充実している。1次会からの利用もしやすい。原価BARの銀座店は、五反田店と比べると「大人」な空間になっているのでデートでも利用できる。

 一方でBAR原価割れは、原価BARの銀座店のように「BAR」の雰囲気を纏っている。フードメニューはフリッターやナゲット、ベーコンなど軽いおつまみのみ。しかし、アルコールは洋酒を中心に幅広いラインナップとなっている。

 女性の1人利用、会社帰り、2次会など、お酒をがっつり飲みたいときなど、あらゆるニーズに応えるBARだ。

本格BARを“原価割れ”で楽しめる唯一の店

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国産プレミアムビール「ガージェリー」の取り扱いは、信頼のおけるマスターがいる店のみ。
 実は先日、筆者もBAR原価割れの存在を知って足を運んでみた。場所は池袋駅東口のビックカメラ付近。少し場所がわかりにくかったが、「隠れ家BAR」のような感じがしてワクワクした。

 店に入るとバーテンダーの方が出迎えてくれた。「原価割れ」という字面からは想像もつかない程に“本格的”な内装と接客でとても驚いた。

 どんな酒が置いてあるのか調べずに行ったので、メニューと値段を見てまたまた驚いた。「通常800円程度するガージェリーが260円なんて……!」迷わず1杯目はビールからスタート。一緒に行った友人も、「五反田の原価BARよりも原価を割っている」と感動している様子だった。
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カウンター席だけでなく、テーブル席もある店内。
 2杯目以降は、飲んでみたかったウィスキーを次々とオーダー。シングルモルトのロールスロイスと呼ばれるウィスキー「マッカラン」の1824シリーズのゴールド。入荷数が限られている「スプリングバンク18年シェリーウッド」。ウィスキーの種類が豊富すぎて、頼みきれない程だ。

 フードは、チキンナゲットや生ハム、ソーセージ盛り合わせをオーダー。いずれも味に文句なしで、原価割れフードとは思えないクオリティだ。

ラム好きには最高のBAR

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最高級ラム「ロン・サカパ X.O」が、350円(税込)で味わえる。
 同店のマスターは、酒の中でもラム好きとのこと。ラムのラインナップも豊富だ。筆者はラムを飲んだことがなかったので「この際ラムについて少し詳しくなろう」と思い、マスターにオススメのラムをオーダー。

 マスターがラムにハマるきっかけとなった「ロンサカパ23年」。すっきりした「クラーケン」、甘みが強い「キャプテンモルガン」などを飲んだ。元々ラムに興味があった筆者は、すっかりラムの味の虜になった。

 「ラムについて詳しくなりたい」「ラムが好き」という読者には、ぜひ行ってみてほしい。

原価割れだが、飲み過ぎには要注意

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 BARクオリティを1杯50円から楽しめるから、筆者はつい飲みすぎてしまった。帰る頃には酔いが回ってふらふらしていたので、次回来店するときはマスターに見せる顔がないくらいだ……(笑)。読者には、スマートに酒を嗜んでもらいたいと筆者は切に願う。

 BAR原価割れの営業時間は、【平日】17:00〜24:00(金曜25:00)【土日祝】15:00〜24:00。定休日はなし。
 また、Facebookも頻繁に更新している。BARの最新仕入れ情報を知ることができるので、こちらも要チェックだ。


 以上、池袋にオープンしたBAR原価割れについて紹介した。BAR業界で、破格の値段でドリンクとフードを提供するBAR原価割れ。なかなか入りにくいBARで、なかなか飲むことができない高級酒を原価割れで飲めば、若者や酒離れをしていた人にとても良い経験になるだろう。

 普段飲めない高級酒を安価で飲むもよし、1人で飲みたい気分のときにふらりと立ち寄るもよし。本格的なBARで、高級酒やカクテルの「原価割れ価格」を体験しよう。

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