ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「地方の不動産投資はリスク高い!?」〜vol.768〜』では、ホリエモンが「不動産投資自体はオススメしないけど」と前置きした上で、彼が注目するワンルームマンション投資の物件について話した。
今回取り上げたのは、「ワンルームマンションの投資に関して都心の駅近で荻窪をすすめるコメントを拝見したのですが、都内でなくても駅近かつ川崎駅や横浜駅のようにそれなりに人口が多い駅の物件であれば悪くはないのでしょうか?」という質問。
ホリエモン「なんで素人って不動産投資が好きなんだろうね?」
ホリエモンは、「ぶっちゃけワンルームマンションへの投資そのものを勧めているわけではなく、どうしてもワンルームマンション投資がしたいなら、強いていえば割安だしAirbnb向きだと言っているだけ。こういうAirbnbの文脈だと(川崎や横浜は)あんまり良くないよね」と回答。
ホリエモンが荻窪へのワンルームマンション投資を勧めているのを見て、横浜や川崎への投資可能性を尋ねた今回の質問者。回答からもわかる通り、ホリエモンはワンルームマンションへの投資自体をあまり勧めていない。強いて投資をするなら荻窪がマシだと言ったに過ぎないのだ。
発言が誤解されたことに憤慨しながら、「なんで素人って不動産投資が好きなんだろうね?」と疑問視するホリエモン。利回りが低い割りには、ホリエモンチャンネルにも定期的に不動産投資に関する質問は寄せられている。これに対して今回のゲストで株の投資がスマホで簡単にできるアプリ「One Tap BUY」を運営している株式会社One Tap BUYの代表取締役CEO 林和人氏は、金利の低さが原因だと推測。銀行にお金を置いておいても全く儲からないため、なんとなく手堅そうな不動産投資に目が移るのかもしれない。
他にも、大手企業勤めのサラリーマンには2〜3倍程度のレバレッジがかかるというメリットもあるが、ホリエモンは流動性の低い(特に田舎の)マンションへの投資には基本的に反対。加えて地方はこれから人口減少が見込まれているため、今から手を出しても入居者が増える見込みは高くない。ホリエモンは、一応勧めている荻窪のマンションですら元本割れの可能性があると考えている。
荻窪が穴場なのは、丸ノ内線の終点だから?
では、なぜホリエモンは荻窪のマンションに可能性を感じているのか。実は荻窪にはアメックスなど昔から外資系企業のオフィスが比較的多いのだが、一体何故なのだろうか。
その理由は、荻窪が丸ノ内線の終点に位置しているから。日本語に不慣れな外国人にとって、日本の電車路線図をきちんと読み取るのはかなり大変。数の多いメトロの途中駅などだと、降車駅を把握することすらできないこともある。一方、ターミナル駅なら駅内の電光掲示板にも行き先が表示されるため見逃しが少ないし、電光掲示板には英語訳もあるため日本語に不慣れでも問題ない。こうした理由で、荻窪には外資系企業が多いのだとホリエモンは説明する。
外国人のユーザビリティの高さから、ホリエモンは荻窪にAirbnbでの有用性を感じている。外資系企業関係者はもちろん、日本に不慣れな観光客にもアクセスの良さとわかりやすさは好評のはず。2020年の東京オリンピック開催も控えており、需要はこれから上がりそうだ。
こうした理由から荻窪なら比較的マシだといったホリエモンだが、前述のようにワンルームマンション投資自体を勧めていない。「上場株とか買った方がよっぽど良いよ」とホリエモン。なんとなく手堅く見える不動産投資だが当然リスクは存在するし、将来性が高いとも言い難い。あまりにも当然のことだが、今回の質問者のように情報を都合よく解釈せず、まずは現実的なリスクを把握してから購入に踏み切ったほうが良さそうだ。
ホリエモンが不動産投資について語った『堀江貴文のQ&A「地方の不動産投資はリスク高い!?」〜vol.768〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!
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