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良くも悪くも「入社後ギャップ」:12万人のクチコミから「思ってたんとちがう」を分析

U-NOTE編集部

2017/02/10(最終更新日:2017/02/10)


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 国内最大級の企業クチコミサイトVorkers(ヴォーカーズ)に登録されている「会社評価レポート」の回答データをもとに、「働きがい」をを数値化するためのデータ分析を行っている「働きがい研究所」

 今回は、そんな「働きがい研究所」からひとつの調査レポートを紹介したい。Vorkersに寄せられた社員クチコミの中から「入社後ギャップ」のフリーコメントにスポットを当て、そこに多く使われているワードから、どのようなことを「良くも悪くも」入社後のギャップと感じているのかを集計した。

 現場を経験した「社員の声」が集まるVorkersだからこそわかる、入社してから感じる「思ってたんとちがう」ポイントを分析することで、就職・転職をする際にチェックすべきポイントが見えてくる。

「入社後ギャップ」は大きく2つにわかれる

  • 最も多かったのは「仕事内容や配属について」の入社後ギャップで、7割以上の出現率
  • 約4割が「組織の特徴や社風について」のギャップ

良くも悪くも、入社後ギャップ。7割以上は仕事内容について

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 Vorkersに寄せられた会社評価レポートから「入社後ギャップ」について分析を行った今回の調査レポート。入社後ギャップについて書かれた12万件のフリーコメントを集計し、分類を行った。

 その結果、最も多かったのは「仕事内容や配属について」の入社後ギャップで、7割以上のキーワード出現率となった。ギャップと言っても、全てがネガティブというわけではなく、「思ってたよりよかった」というポジティブなギャップや、「ギャップはなかった」というクチコミもVorkersには寄せられている。その一部を見ていこう。

1位:仕事内容や配属について

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 「仕事内容は楽しく、やりがいもあり、やる気があればいくらでも自分も会社も成長できる余地はあり。(営業 / 広告代理店、PR、SP、デザイン)」

 「実際に世界的なプロジェクトを経験できたし、多様な人々と仕事ができたのはこの会社にいたからだと思う。(SE / SIer、ソフト開発、システム運用)

 「未経験であれば学ぶことは多いが、経験者であれば目新しい業務内容はないかもしれない。(運用 / インターネット)」

 「入社前のイメージは概ね間違いではなかったが、本社と支店、部署により勤怠・昇進・離職率などかなりの格差があり、特に新卒に限っては、どの部署に配属されるかで将来がきまるといっても過言ではないと思います。(賃貸事業部 / 不動産関連、住宅)」

 「実際に働き、結婚式のお手伝いをさせていただき改めて素敵なお仕事だと感じました。初めての担当のお二人の施行当日の感動は今でも忘れられません。しかしその一方業務負担はかなりのものです。なんとなく楽しそうでは絶対に勤まらない責任感の重い仕事です。(国内営業 / 旅行、ホテル、旅館、レジャー)」

約4割が社風についてのギャップ

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 2番目に多かった入社後ギャップは「組織の特徴や社風について」で、約4割のキーワード出現率となった。組織風土は、それぞれに求めているものや合うものが違うだけに、社員クチコミや実際の社員との面談、転職エージェントや面接官への確認など、事前のリサーチが重要というクチコミも多く見られた。

2位:組織の特徴や社風について

 「社員の自主性を重んじているため、進んで挑戦をする人は多くのチャンスが得られる環境。数字さえ良ければ、という雰囲気があり、比較的自由に行動することができるものの、数字が残せない人間には風当たりが強くなる。(法人営業 / 通信、ISP、データセンター)」

 「独特の企業文化とルールがあるので、社内の雰囲気や組織について過去在籍した方や面接官に聞いておくべきだった。クリエイティブやフラットさのあるような、ネット企業のイメージとは乖離がある。(営業 / インターネット)」

 「社風、社員の雰囲気は合う人合わない人がはっきり分かれると思うので、OBOGに会うなど確認しておくとミスマッチを防ぐことができると思われる。(資産管理部 / 銀行(都市・信託・政府系)、信金)」

 「社員は皆大変ホスピタリティに溢れ、自由に意見を交わしやすい雰囲気。相談もしやすい。(営業 / 人材、コールセンター、業務請負)」

入社後ギャップは、仕事探しのチェックポイント

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 3位以下にも、様々な入社後ギャップがランクインしている。入社後、どんなところに「良くも悪くも」ギャップを抱いたのか、それはある意味、就職や転職でミスマッチを防ぐためのチェックポイントであると言えるのではないだろうか。

3位:将来設計やキャリア開発について

 「実際は年功序列部分が大きかった。また、営業から他部署へのキャリアチェンジや営業に関しても明確なキャリアが描けなかった。入社前にしっかりと確認しておくべきであったと感じている。(営業 / 印刷、紙・パルプ、書籍、パネル)」

 「入社して、良かった思う。様々な成長の機会を与えられ、自分の成長を日々、肌で感じられた。(マネージャー / 生命保険、損害保険)」

4位:ワークライフバランスや勤務時間について

 「入社前のイメージどおりビジネスパーソンとしての大きな成長は得られますが、プライベートの時間を犠牲にすることは覚悟しておく必要があります。(管理部門 / 化学、石油、ガラス、セラミック)」

 「非常に安定していて穏やかな職場で、休暇等も取りやすく、良い環境です。(事務 / 学校法人、財団法人、社団法人)」

5位:給与や待遇、福利厚生について

 「外資系であるがゆえに、貢献しないと給与や降格の可能性があり。しかし、給与体系は明確になっており、成果次第では高給を期待できる。(マネージャー / 生命保険、損害保険)」

 「福利厚生は間違いなく手厚い。給与も一般的には高く、労働組合も給与を下げないように尽力している。(総合職 / コンサルティング、シンクタンク)」

6位:会社の展望や景気について

 「安定はしているが、年々売上の減少が続いている。業界自体に活気がなく、衰退気味であった。もっと将来性などを把握しておくべきだったと思う。(営業職 / ファッション、アパレル、繊維)」

 「会社としてどのような事業計画なのか。売り上げなど。業界自体の安定性や将来性を研究し、予測しておくべきでした。(事業部 / 自動車、自動車部品、輸送機器)


 以上、12万人から集計したデータをもとに、第1位から第6位までの「入社後ギャップ」を発表した。入社後、良くも悪くも「自分の想像と違う」といった感覚を持つことは、少なからずあると思っておいたほうが良い。あらかじめどんなギャップがあるのかを探ることは、自分と会社におけるミスマッチを埋めるひとつの方法だろう。是非就職、または転職に活用して欲しい。

データの収集方法

 「Vorkers」の会社評価レポートへの回答を通じてデータを収集。 会社評価レポートの回答条件は下記の通り。

レポートの回答条件

  • 社員として1年以上在籍した企業の情報であること
  • 500文字以上の自由記述項目と、8つの評価項目に回答いただくこと
  • 月間残業時間(実数)、有休消化率(実数)についても収集

対象データ

 Vorkersに投稿された社員・元社員による「入社後ギャップ」に関する会社評価レポート 122,519 件を対象デ ータとし、フリーコメントを集計・分類。一つのクチコミに複数のギャップがある場合には、それぞれの分類にカウント。(集計期間:2007年7月〜2016年10月)


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