ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「リスクは当たり前!?」〜vol.767〜』では、ホリエモンが実際にビットコインを使ってみて感じた、暗号通貨の将来性について語った。
今回取り上げたのは、「私は、このビットコイン関連の商品に興味を持っていますが、今までに前例がなかなかないため躊躇しています(リンク:https://bit.ly/2d74imc)。堀江さんは、一般人よりかなり金融リテラシーがあり、リスクの見きわめと適切なタイミングの見切りができると思いますので、アドバイスを下さい」という質問。
ビットコイン最大の問題は、現実の通貨との接続!?
ホリエモンは、「NEM(ビットコインのひとつで、平等な分散型プラットフォームとして新たなデジタル通貨による経済圏を作り出すこと)がどうなるか先読みはできないね。リスクもあると思うし、成功した時のリターンも大きいかもしれない。全然ダメというわけではないよ。まあ、投資というのはそういうものだけど……」と回答。
質問者が興味を持っているのは、NEMというビットコインの情報を保持するためのサーバー購入。ビットコインの情報は各地のスーパーノードに保存されており、ユーザーはこれに協力することでビットコインが少しもらえる。サーバー購入に1000万円投資しても、毎月50万円ずつビットコインがもらえるので2年以上続ければ儲けることができる……という謳い文句の金融商品だ。
この商品には少し懐疑的なホリエモンだが、今回のゲストで株の投資がスマホで簡単にできるアプリ「One Tap BUY」を運営している株式会社One Tap BUYの代表取締役CEO 林和人氏は、ここにビットコインにまつわる本質的な問題を見抜く。仮想通貨と現実通貨をどのように接続するかだ。
日本円でサーバー購入をして報酬としてビットコインをもらうので、日常使いをするためにはこれを日本円に換金する必要がある。円とビットコインという異なる信頼保管で成り立つ両者が共存するためには、換金の問題がクリアにならなければならない。仮想通貨と現実通貨のつなげ方がこれからますます重要な問題になると林氏は考えているのだ。
ビットコインで株を買う時代が来る!?
とはいえ、最近は両者を接続する手段も少しずつ増えているとホリエモン。ビットコインで決済できる場も増えているし、ビットコインへの換金を担当している会社も存在している。
ホリエモンも、最近は試験的にビットコインのトークン(仮想通貨上での株のようなもの)を発行してみたのだという。カウンターパーティというサービス上でまずはビットコインを購入し、そこからHORIEMONCARDというオリジナルの株として販売するのだ。1枚3000円分のBTC(ビットコインの単位)で250枚を販売した結果、即完売。75万円相当のビットコインがすぐに手元に入ってきたことになる。
これだけだと一般の株式市場と変わらないが、仮想通貨の面白いところは二次流通がすぐに始まるところだとホリエモンはいう。市場に出回ったHORIEMONCARDは、その瞬間からすぐにユーザー間で取引がなされる。証券取引だと株の発行から取引まで一定の期間を要するが、ビットコインはより手軽に取引が行われている。HORIEMONCARDも一時期は30000円程度で取引されており、ホリエモンはかなりの可能性を感じたという。
こうした話もある一方で、やはり転換点は現実の通貨との接続だと林氏。とはいえ、既に第二種金融商品取引業の免許を持っている金融会社なら、円での募集や販売も可能だ。今後はこうしたビットコインでの株取引や新たなサービスが増えるはず。ホリエモンのように、実践してみて肌感覚を掴んでみるのも面白そうだ。
ホリエモンが暗号通貨の可能性を語った『堀江貴文のQ&A「リスクは当たり前!?」〜vol.767〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!
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