訪日外国人の数が過去最高を更新し続けている。そんな増加し続ける訪日外国人たちの中でも、特にタイ人から人気を集めているのが「いちご狩り」だ。一体、なぜ「いちご狩り」が外国人から注目されているのか? その理由に迫りたい。
海外で日本産いちごは高級品だった!
いちご、桃、梨、ぶどう、りんご……日本では様々な種類のフルーツが手に入る。いずれのフルーツも糖度が高く、とても美味しい。
そんな果物大国である日本のフルーツは、訪日外国人の中でも特に東南アジアの観光客から人気を集めている。その人気の理由について考えていこう。
外国産いちごは「酸っぱい」
いちごを「そのままの形」で生で食べる国は、実はアジア諸国のみ。中国、香港、台湾、韓国、タイ、マレーシアといった、訪日外国人の7割を占める国が「生のいちご」を食べているのだ。
生のいちごを食べる習慣があるアジア諸国では、いちごの栽培が勿論行われている。しかし、日本産いちごと比較すると現地のいちごは「酸っぱい」ものが多いそうだ。
酸味の強いいちごと比較して、日本のいちごはビニールハウスで丁寧に育てられているため「大粒」「高糖度」「みずみずしい」仕上がりになる。生のいちごを食べるアジアの人にとって日本のいちごは、「特別ないちご」なのだ。
日本産のいちごに簡単に手を出せない理由は「値段」
日本産のいちごが「糖度が高くて美味しい」ということを認識している外国人は多い。しかし、そんな日本産のいちごは、海外ではなかなか手を出すことができない「高級品」となっている。
日本産いちごの国内での価格は、1パック(8個、約300g)で200円台〜500円ほど。そんな日本産いちごは、海外で販売されると1,000円前後という高値に。1,000円前後ともなれば、手軽に買えるものではないだろう。
そんな「高級品」であるいちごが、大人1,500円前後で30分間食べ放題……訪日外国人たちがいちご狩りスポットへ足を運ぶのにも納得がいく。
日本のフルーツを紹介する動画もブームの一因か?
「日本にしかない」という意味のONLY in JAPAN。このYouTubeのチャンネルでは、外国人から見た日本人の面白い文化を取り上げて紹介している。
上記の日本のいちごについての動画は、既に10万再生超え。動画の中では、日本は世界で最もいちごを消費する国と紹介されている。「サンドイッチの中でさえもいちごが入っている」など、外国人ならではの視点で「日本のいちご文化」に触れていて面白い。
この動画のように日本について紹介する動画、番組はアジア諸国をはじめ世界中にある。ネットやテレビを伝って、日本のフルーツの口コミが拡散されていることもブームの一因だと考えられるのだ。
あまおう、とちおとめだけじゃない。日本産いちごブランド3選
先ほど紹介した動画では日本の「白いいちご」が紹介されているが、日本には、他にもたくさんのブランドいちごが存在する。ここでは、注目のブランドいちごについて紹介していきたい。
1粒50,000円! 高級いちご「美人姫」
出典: Amazon.co.jp いちごだけを育てて35年の奥田農園が、13年かけて作り出した特大いちご「美人姫」。形の美しさだけでなく、色、ツヤ、香り、いずれも最高な品質となっている。15粒入りで8,000円(税別)のものから、1粒が「縦8.5cm、横7.5cm」で50,000円(税別)の超高級なものまで、まさに「姫」と呼ぶに相応しいブランドいちごだ。
果物タルトの有名店“キルフェボン”でも使用された黒いちご「真紅の美鈴」
出典:www.quil-fait-bon.com キルフェボンの「千葉県産 くろいちごのタルト」は、グランメゾン銀座店と青山店でのみ5月末まで販売している。市場に出回らない黒いちごを贅沢に使ったタルトは、1度味わってみる価値あり。
いちご王国“とちぎ”からやって来た「スカイベリー」
出典:www.tochigi-skyberry.jp とちおとめからのレベルアップは、見た目の良さや味の良さだけではない。寒さや病気に強いので、農薬も減らせて省エネにもなるいちごなのだ。
1粒700円ほどするスカイベリー。そんな高級いちごを、30分食べ放題できる農園が県内にはいくつかある。スカイベリーを目当てにいちご狩りに行く場合は、電話で「スカイベリー狩りの可否」を確認してから行こう。
以上、「いちご狩り」が外国人から注目される理由と注目の日本産いちごブランドについて紹介した。外国人が日本のいちご狩りに参加する理由を考察してみて、日本人のいちごへの「愛」と「こだわり」を垣間見ることができる。
いちご狩りシーズン真っ只中の2月。冬のレジャーに困っている読者は、訪日外国人も一目置くいちご狩りに出かけて、日本が誇るフルーツ「いちご」を思う存分味わってほしい。
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