スマホやタブレット、パソコンなどの子機から、Wi-Fiルーターに接続する方法は主に2つある。ひとつは、親機の「SSID」(ルーターの名称)を選択して、「暗号化キー」(パスワード)を入力する方法。ほぼすべてのWi-Fi機器で共通する方法なので、多くの人がこの方法で接続しているのではないだろうか。
しかし、SSIDを選んでパスワードを入力する操作は手間がかかる。できれば、もっと簡単に接続できないかと考える人もいるだろう。
そこで活用したいのが、Wi-Fiルーターの簡単設定機能だ。ルーターのボタンを押し、子機側で簡単な操作を行うだけで接続の設定が完了する。
簡単設定機能には、業界標準の「WPS」という方式と、メーカー独自の方式(バッファローの「AOSS」、NECの「らくらく無線スタート」など)がある。
WPSは、ほとんどのメーカーのルーターが対応し、Androidスマホをはじめとする数多くの機器で利用できるので(ただし、iPhoneやiPadは非対応)、まずは「WPS」を使った接続方法を試してみよう。
今回は、NECの「Aterm WG2600HP2」を使って、Androidスマホ(富士通「arrows m03」)や、Windowsパソコンを簡単にWi-Fi接続する手順を紹介する。
AndroidスマホをWPSで接続する
まずは、スマホの「設定」から「Wi-Fi」を開き、SSIDの一覧の上部にある「かんたん接続」(WPSのアイコンが表示されている場合もある)をタップする。
接続方式を選ぶ画面が表示されたら、「WPS方式」をタップしよう。
次に、WPSの方式を選ぶ画面が表示されるので、自宅のWi-Fiルーターが対応する方式を選ぶ。ここでは「プッシュボタン式」を選択する。ここまで操作したら、Wi-Fiルーターの接続用ボタン(NECの場合は、「らくらくスタート」ボタン)を押す。
しばらく待つと、自動的に接続が完了。複雑なパスワードを入力せずに、スマートにWi-Fi接続することができた。英数字が複雑に組み合わさったパスワードをいちいち確認しながら入力するのが面倒であれば、この方法を活用してみてほしい。
パソコンをWPSで接続する
パソコンから接続する際もWPS機能が便利だ。使用しているパソコンがWPSに対応していれば、SSIDと暗号キーを入力せずにWi-Fiに接続できる。
WPSで接続するにはまず、タスクトレイのWi-Fiアイコンをクリックして、SSIDの一覧を表示する。
次に、接続したいWi-FiルーターのSSIDをクリックしよう。「セキュリティーキー」の入力欄の下に「ルーターのボタンを押して接続することもできます」と表示されているのを確認したら、Wi-Fiルーターのボタンを長押しする。これで接続設定が開始される。
しばらく待ってWi-Fi接続が完了すると、SSIDの下に「接続済み」と表示され、正しく接続されたことがわかる。
iPhoneはQRコードを使って接続する方法が便利
なお、iPhoneでWi-Fiの接続設定を簡略化したい場合は、QRコードを使う方法がある。
NECのルーターは「らくらくQRスタート」という接続方法に対応し、iPhoneのカメラでQRコードを読み取ることで簡単に設定を行える。
専用アプリをインストールし、ルーターに付属するカードに記載されたQRコードを読み取ると、SSIDや暗号キーなどの情報が表示される。「設定適用」をクリックして、Wi-Fi設定用のプロファイルをインストールすると接続が完了する。
iPhoneでより簡単にWi-Fi接続の設定を行いたい場合は、使用しているルーターがQRコードによる接続に対応しているかどうかを確認してみよう。
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