結婚式や披露宴ではホストが知っておきたい気配りやマナーがあります。
マナーを守っていない振る舞いをしてしまうと、「常識がない人」と思われてしまうことも。
大切な結婚式で自分自身が恥ずかしい思いをしないためにも、パートナーや家族に迷惑をかけてしまうことのないためにも、マナーを事前に確認しておきましょう。
- ゲストを決めて、招待状を出すときのマナー・気配り
- 当日の余興や交通費・宿泊費についてのマナー
- ホスト側・親族の服装のマナー
ホストの結婚式のための気配りマナー1.ゲストを決めて、招待状を出すときについて
いざ、結婚式の準備を始めると、TODOリストが山のようにあり驚いた人も多いのではないでしょうか。
忙しい中結婚式の準備を行うのは大変ですが、一生に一度の式を特別なものにするためにもひとつひとつを丁寧に行う必要があります。
まずは、結婚式に参列してもらうゲストを決めて、招待状を出す際のマナーについて詳しくご紹介します。
招待する人の取り決めをする
結婚式には多くの人に参列してもらいたい気持ちはあっても、知り合いを全員呼んではキリがありません。そのため、誰を呼ぶのか呼ばないのかを明確に線引きすることはとても大事です。
招待する人の取り決め方には様々な方法があります。
例えば、会場をあらかじめ決定して、席数から呼ぶ人を逆算する方法です。呼べる人数がはっきりしていれば、誰を呼べばいいかの判断がよりスムーズに行えるでしょう。
他にも、以前結婚式に呼んでくれた友人や仕事上付き合う人を優先して呼ぶ、などといった取り決めを夫婦間ですることをおすすめします。
子供もゲストとして招待するか検討する
ゲストに子供がいる場合、その子供まで招待するかの判断はとても大切です。
小さな子どもをゲストとして呼ぶ場合は、子ども用のメニューや席を用意できるのか、子どもが泣いてしまったときの対応をどうするかなどを事前に考えておきましょう。
まずは式場側に子どもが参列するケースについて確認し、どのような対応ができるのかを確認ておきましょう。そのうえで、何歳程度の子どもなら参列できそうか検討し、ゲストに伝えるといいでしょう。
また、小さい子供を呼ぶ際はホスト側の負担だけではなく、ゲスト側の負担も考慮する必要があります。負担を軽くするためにホストや式場として提供できることを伝えましょう。
招待する相手が一人の場合の配慮をする
招待する友人や知人が一人参加の場合、その人への考慮と配慮をする必要があります。
実際、一人参加のゲストが話し相手がいなくて困るケースは多いです。
知り合いが一人もいない場に招待されたゲストの気持ちをよく考えて、ゲストが楽しめるように配慮することを覚えておきましょう。
例えば、その人が仲良くなれそうな人に紹介したり、その人の仲の良い友人を呼んだりする工夫を施しましょう。
このような工夫ができない場合は、ゲストのことを考えて誘わないのも一案です。
招待状を送る時期を検討する
招待状を送る時期は結婚式・披露宴の2~3ヵ月前が一番多いです。これよりも遅いと、招待された側の予定が埋まってしまっていたり、予定の調整ができなかったりする可能性があります。
参考までに、「みんなのウェディング」がユーザーに向けて行った、招待状を送る時期についてのデータをご紹介します。
上記の結果でも、なるべく早く招待状を送るようにしているホストが多いことがわかります。
地元の友達のように結婚式会場から離れた場所に住んでいる人のためにも、早めに送ることを意識しましょう。
以下では、ゲストを決めて、招待状を出すときのマナーや気配りをまとめました。気配りやマナーを振り返る際の参考にしてください。
招待ゲスト
- 呼ぶ人を夫婦間で線引きする
- 小さな子供まで招待するかどうかも相談しあう
- 一人参加の人を呼ぶ場合はある程度配慮をする
- 招待状は結婚式・披露宴の2~3カ月前に送る人が多い
ホストの結婚式のための気配りマナー2.当日の余興や交通費・宿泊費について
結婚式に参加してもらう際には、遠方から来てもらったり、場合によっては宿泊費がかかったりすることもあります。では、交通費や宿泊費は誰が負担するべきなのでしょうか。
また、スピーチや余興をしてもらう場合は、いつ頃お願いしたらいいのでしょうか。
次は、当日の余興や交通費・宿泊費についてのマナーをご紹介します。
当日の挨拶やスピーチをお願いする人には事前にお願いをしておく
当日の挨拶やスピーチをお願いする人に、事前にお願いをしておくことはとても大切です。
急にスピーチをサプライズでお願いすると、何を言えばいいのか焦ってしまったり、結婚式では使わないほうがいい忌み言葉を使ってしまったりする可能性があります。
挨拶やスピーチを突然お願いされるのは、ゲストも負担になってしまうので事前にお願いをしましょう。お願いすることがわかった時点で早めに依頼したいですが、少なくても参加者がわかった後、結婚式の1〜2ヵ月前にはお願いできるといいですね。
交通費や宿泊費についても取り決めをし、相手に伝える
遠くから来てもらう人には、交通費や宿泊費を支払うことが一般的です。新郎新婦でどのくらいの交通費や宿泊費を支払うのかなどを予め決めておきましょう。
交通費や宿泊費を全額払うことがベストですが、金銭的に苦しい場合は半額でも大丈夫です。
また、以前結婚式に参加した友達は、友達の対応と同じ対応をするようにしましょう。
例えば「友達は全額負担してくれたから、自分も全額負担にしよう」のように決めるのも一案です。
半額しか出せない場合は、事前にその旨を電話やメールで伝えてから出席するか否かを決めてもらいましょう。
ホストの結婚式のための気配りマナー3.ホスト側・親族の服装について
新郎新婦の服装だけではなく、ホスト側の親族の服装も気を使う必要があります。
結婚式は考えることがたくさんあり大変ですが、大切な結婚式のために一つひとつこなしていきましょう。
親族の服装の注意点
まずは、親族の服装の注意点についてご紹介します。
親族は地味になりがちな黒・白一色などといった服装は避けるようにしましょう。加えて、過度な肌の露出やカジュアルすぎる格好はやめておくほうが賢明です。
親族の服装の注意点
- 黒・白一色は避ける
- 過度な肌の露出やカジュアルすぎる格好は避ける
ご両親の服装マナー
次に、ホストとして挨拶回り係を担うことが多い、ご両親の然るべき服装マナーについてご紹介します。
挨拶回りをするご両親の格好が適切なものでないと、当日ご両親に気まずい思いをさせてしまうかもしれません。
まず重要なことは、両家の格を揃えることです。礼服の種類は正礼服・準礼服・礼服とされています。
男性だと、正礼装はモーニングスーツやタキシードとなり、準礼装はディレクターズスーツ、略礼服はブラックスーツとされています。注意すべきは、モーニングスーツは昼、タキシードは夜の服だということです。
最後に、女性の正礼服は黒留袖・黒のロングドレス、準礼服はアンサンブルスーツです。これらは立場を表す服のため、両家の両親で揃えないと決まりが悪くなってしまいます。
また、両家が並んだ時の統一感を大切にする場合は、洋式の衣装か、和式の衣装か両家伝え合って決めるといいでしょう。
両家の親にどのような服装で来るのか・和式か洋式かなどを事前に聞いて合わせてもらうようにしましょう。
ホストの結婚式のための気配りマナー4.披露宴での挨拶回り
披露宴では、時間をとって参列してもらったゲストに対して、挨拶をする必要があります。
次は披露宴での挨拶回りについてのマナーをご紹介します。
お酌に回るのは新郎新婦の両親のみでOK
披露宴の場では、新郎新婦の両親がゲストに挨拶回りするのが一般的です。
また、新郎新婦や親族の人がお酌に回る必要はありません。
お酌に回る必要があるのは、新郎新婦の両親だけであることを覚えておきましょう。
挨拶周りをするのに必要な情報を整理しておく
挨拶周りは、全て両親に任せればいいと考えてはいけません。
両親には知っておくべき情報、ゲストと新郎新婦との関係性やちょっとしたエピソード、またお酒を飲めないゲストや特定の話題がNGなゲストについて伝えておきましょう。
また挨拶回りでお礼やお車代を渡す場合は、事前に話をしておくことも大切です。
ホストの結婚式のための気配りマナー5.その他の注意点
最後に、ブーケトスや引き出物のマナーなどの注意点をご紹介します。
ブーケトスに参加してもらう人を検討する
ブーケトスは幸せを分かち合うために、花嫁がゲストにブーケをプレゼントする余興です。一般的には、花嫁側の招待客の中で未婚の女性を対象として行います。
ブーケトスをすること自体に問題はありませんが、ブーケトスに参加したくない人もいることに気を配りましょう。
「行きたくないのに名前を呼ばれ、参加せざる得ない状況になってしまった……」とゲストを不快な思いにさせないためにも、ブーケトスを行う場合は必要に応じて相手に確認をしておくといいでしょう。
ゲストへの引き出物を検討する
ゲストへの食事や引き出物の価格帯には頭を悩ませる新郎新婦も多いのではないでしょうか。
もちろん、最高級のものを準備すればいいというものではありませんが、食事や引き出物をあまりにもチープなものにしてしまうと、ゲストが満足できない結婚式になってしまう可能性があります。
自分がゲストとして参加した際に楽しめる結婚式になるか、満足してもらえるかどうかを考えてから食事や引き出物を考えることをおすすめします。
ゲストに楽しんでもらえる結婚式にするためには気配りが大切
- 誰を招待して、誰を招待しないのかを話し合って決める
- スピーチをお願いする人や交通費をいくら払うのかなどを事前に決めておく
- 両親の服装は合わせてもらえるように、話し合っておく必要がある
本記事では、結婚式のホストが知っておくべきマナーをご紹介しました。
結婚式・披露宴は新郎新婦だけではなく、周りによって成り立っているものだと自覚し、みんなが満足できるように計画するのがなによりも重要です。
「やるべきことがたくさんあって大変」と焦っている人は、お互いによく話し合い、支え合って結婚式を準備してみてはいかがでしょうか。
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