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自動操舵で衝突回避も支援! レクサスの新型「LS」の先進性に迫る

増谷茂樹

2017/01/16(最終更新日:2017/01/16)


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 レクサスのフラッグシップモデルである「LS」の約11年ぶりのフルモデルチェンジ。新型がデトロイトモーターショーの地で公開された。

 年を経てのモデルチェンジだけあり、多くの部分で長足の進化を遂げている。1989年に登場した初代モデル「LS400」(日本名「セルシオ」)以来、世界レベルのプレミアムセダンとして評価を得てきた「LS」。その最新モデルのポイントを見ていこう。

セダンでありながら、クーペのような流麗なデザイン

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 まず目を引くのが4ドアセダンでありながら、クーペのような流れるようなボディデザイン。低く構えたようなスタイリングは、一足先に発表されたクーペモデル「LC」にも採用されたGA-Lプラットフォームによって実現したもの。

 通常の4ドアセダンはサイドウインドウガラスが片側2枚ずつの4枚だが、新型「LS」は片側3枚ずつの「6ライトキャビン」構造とし、フロントからリアまで抜けるシャープなラインを実現している。その前後に抜ける基本ラインからフェンダーが突き出すようなスタイルとしたことが、このモデルの特徴だ。
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 また、このデザインを際立たせるため、ボディカラーにも金属を削り出したような印象を与える新開発色「マンガンラスター」を採用。

 これはレクサス独自の塗装技術である「ソニック」をさらに進化させたもので、強い反社を実現することでボディの陰影感を強調する塗装。ダイナミックなフェンダーの抑揚などをさらに際立たせている。
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 ボディサイズは全長5,235mm×全幅1,900mm×全高1,450mm、ホイールベースは3,125mmで、ホイールサイズは19インチと20インチが用意される。

ダウンサイジング化されたツインターボエンジン

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 搭載されるパワートレインは3.5LのV6ツインターボ。先代モデルが4.6LのV8だったことを考えると、昨今のトレンドであるダウンサイジングターボの流れに沿った選択であることがわかる。

 最高出力は310kW(421PS)で最大トルクは600Nm。それを「ダイレクトシフト」と呼ばれる10速AT組み合わせ、フラットなトルク特性による爽快な加速と圧倒的な静粛性を両立している。

最先端の予防安全技術を採用

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 フラッグシップモデルらしく、予防安全技術にも最先端のものを採用する。車両への追突、対歩行者、走路からの逸脱、交差点での出会い頭の衝突という深刻な事故につながる4つの事故形態をカバーする機能をパッケージで搭載。

 いわゆる自動ブレーキはもちろん、その状態に近付く前の「注意喚起」段階でのHUDを活用したドライバーへの情報提供、衝突を回避する段階での自動操舵を利用した新機能なども搭載している。
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 特に注目を集めるのが、世界初採用となる自動操舵によって衝突を回避するプリクラッシュセーフティシステムだ。これは、車両前方に歩行者が歩行者が飛び出してきた場合などにカメラで検知。

 まずは大型のHUDに情報を表示し、ドライバーに注意を喚起する。さらに近付いて来た場合はカメラとミリ波レーダーによって距離を把握し自動でブレーキをかけ、ブレーキだけでは回避できないとシステムが判断した場合は車線内に回避スペースを見つけて自動でハンドルを切り、衝突を回避する。ブレーキだけでなくハンドルまでシステムが操作する将来的な自動運転にもつながる機能といえる。

プレミアムカーらしい包み込むようなインテリア

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 ドライバーズシートからの見えるインテリアは水平貴重のインストルメントパネルを基調に、上部と下部でイメージを二分している。

 上部は広がり感のある構成で、下部は厚みのあるソフトなコンソールやアームレストで安心感を演出。運転席にはドライバーの体格に合わせて骨盤や大腿部、背中から肩、脇にかけて最適なサポート位置をきめ細かく設定できるシートを搭載している。さらに、空気の袋で背中や大腿部をマッサージしリフレッシュする機能まで装備するなど至れり尽くせりの内装だ。
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 メルセデス・ベンツの「Sクラス」やBMWの「7シリーズ」などワールドクラスのプレミアムカーと並び称されるだけあり、最先端の予防安全機能や走行性能、快適性を高いレベルで融合させた新型「LS」。

 国内での販売予定や価格などは未発表だが、買える買えないは別として、新たな高級車のベンチマークになることは間違いない。

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