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【動画】ホンダがASIMOの技術で自立するバイクやAI搭載の自動運転車をCESで発表!

増谷茂樹

2017/01/09(最終更新日:2017/01/09)


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 本来、家電の展示会だが、近年は自動車メーカーが最新技術の発表を行う場としても定着しつつある北米のイベント「CES(Consumer Electronics Show)」。

 先日お伝えしたトヨタの人工知能を搭載した「Concept-愛i」に続き、ホンダもAI技術を採用したコンセプトモデルを発表した。

 また、同社のASIMOなどのロボット研究で培った技術を応用した“自立するバイク”もお披露目された。

AIなどソフトウェア技術との連携を強化

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 プレスカンファレンスでは本田技術研究所の代表取締役社長である松本宜之氏が登壇。

 「ホンダはこれまで、モノづくりで社会の変革を起こしてきましたが、これからの時代は、モノづくりだけでなく、コトづくりが重要な意味を持ってくる」と述べ、そのためには従来のハードウェア技術だけでなく、AIやビッグデータなどのソフトウェア技術、さらにロボティクスなどの新しい技術が重要との認識を示した。

 また、新しいモビリティの価値を創造するために「これまで以上にさまざまな企業とオープンイノベーションを通じて戦略的な連携を図っていく」としている。
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 その言葉を裏付けるように、このCESで世界初公開されたコンセプトモデルは、4輪・2輪ともにAIやロボティクス技術を意欲的に採用したもの。

 EV(電気自動車)のコミューター「Honda NeuV(ニューヴィー)」は自動運転に対応するだけでなく「感情エンジン HANA(Honda Automated Network Assistant)」を搭載。

 ドライバーの表情や声の調子などからストレス状況を判断して安全運転をサポートするのに加えて、ライフスタイルや嗜好を学習する機能にも対応し、状況に応じた選択肢を提案するなどドライバーとクルマの新たなコミュニケーションの形を感じさせる。

 また、所有者が乗らない時間には、自動運転でライドシェアに使用することも可能。これまで、クルマは所有者が運転しない時間は物置としなるくらいしか役に立たなかったが、自動運転機能とライドシェアのシステムが進化すれば、こうした時間も有効活用できるようになるかもしれない。そういう意味でも、今後のモビリティの可能性を感じさせるモデルだ。

ASIMOの技術を応用し自立するバイクも公開

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 2輪車の技術で注目を集めるのが、人が乗っていても乗っていなくても自動でバランスを取って立ち続ける「Honda Riding Assist」だ。

 これはASIMOなどのヒューマノイドロボット研究で培った独自のバランス技術をバイクに応用したもの。ライダーがバランスを崩してしまった場合でも、バイクがバランスを保ってくれるので、低速時や停止時に発生しやすいフラつきや転倒のリスクを軽減してくれる。

 とはいえ、車体が安定しやすい速度が出ている状態では既存のバイクと同等の操縦性を確保しているので、ライディングの楽しい部分だけを味わうことができそうだ。


 具体的には、低速走行時にはフロントフォークの角度が変化。地面に対してフロントフォークを寝かした角度とすることで安定性を高めた上で、バランスが崩れるとハンドルが左右に細かく切れることで自立状態を維持する。

 この方式であれば、既存のバイクでもフロント周りだけを入れ替えることで、自立機構を搭載することができるかもしれない。
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 そのほかにもVR技術を活用し、ゴーグルを装着するとクルマの動きに合わせてゲームが進行したり、飲食店などの情報が表示されたりする「Dream Drive」など新技術を出展。
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 今後のクルマの進化には、ソフトウェア技術との連携が欠かせないことを予感させる。

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