「建築設計 KTXアーキラボ」が手掛けた、兵庫県姫路市にある「ゴダイ薬局」が世界一洗練された調剤薬局として、SNSなどで話題を呼んでいる。
「最先端の高度な医療」をイメージさせる調剤薬局新築計画
出典:ktx.space このKTXアーキラボが手掛けたプロジェクトは、総合病院に隣接する、調剤薬局の新築計画となる。
調剤薬局の利用者は、病院に隣接していることから何かしらの病気を患い、薬を買いに来る人と想定される。そんな人たちにとって、「癒し」とは文字通り「身体を癒す」ということ。ここで重要なのは薬に対する「期待値」だという。
この洗練された薬局で処方された薬に対する信頼感から生まれるであろう「安心」が、治癒への期待値となり、患者の潜在意識における「癒し」へとつながっていく。
利用者は、病気や傷に対する癒しを求めて薬局を訪れるので、近年の調剤薬局は、木材や植栽を含む自然を生かしたデザインが主流とされている。
しかし、この「ゴダイ薬局」は、“処方された薬に対する信頼感から生まれる安心が治癒への期待値となり、それが患者の潜在意識における癒しへとつながる”と考えているため、最先端の高度な医療をコンセプトに設計が進められた。
出典:ktx.space そして、医薬品を提供するプロセスについても新しい提案をしている。
従来の調剤薬局は、利用者が処方箋を受付で手渡し、薬剤師がその処方箋に沿って調剤し、カウンターに利用者を呼び出して説明とともに薬を渡すのが一般的。しかし、ここへ来る利用者の大多数は、隣接する病院から来る患者となる。
ここでは病気を患って来る患者の体調を鑑みたオペレーションとして、席に座って待つ患者のもとへスタッフが移動し、薬の説明をするというオペレーションを提案。この細かなオペレーションの差が患者の潜在意識に「他の薬局とは違う」というイメージを与えるのだ。
こんな洗練された薬局が、実は日本の姫路市になったなんて驚きだろう。病気にはなりたくないものだが、病気を患った際は一度このようなスマートな薬局を利用して癒されてみたい。
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