

乱世を生きる人間群像として、ビジネスパーソンの基礎教養ともされる三国志。なかでも、横山光輝によって1971年から1986年まで描き継がれてきた漫画『三国志』(通称:横山三国志)は、多くの日本人にとっての三国志原体験として今なお広く愛されている。
さらにそのひとコマひとコマのインパクトとネタとしての汎用性の高さから、掲示板やSNSではその一部を引用したり、セリフを改変したりと、いわゆる「三国志コラ」が席巻。原典を読んだことのない人も巻き込んでいまやネットミームと化している。
そんな三国志コラとしか思えない広告が、いま東京メトロ駅構内の各所に出没してネット界隈を激震させている。しかしこれは、なんと日本経済新聞社が仕掛けた公式のコラ(ボ)。有料会員数が50万人を突破したと伝えられる日経電子版の、あまりにも奇策すぎるキャンペーンなのだ。
げえっ!その総数50種類?これが日経電子版の本気…なのか?

ビジネス・経済・国際情勢などの情報をいち早く会員に伝える日経電子版が、今回掲げたキャッチコピーは「知は力なり」。まさしく、諸葛亮孔明をはじめとする軍師たちの頭脳戦が鍵を握る三国志に通じる。通じるんだけど、これは……どうなの?
真相を探るべく、我がU-NOTEは人員(雑兵ともいう)を東京メトロ各駅に派遣、その広告を写真に収めて来た。






と、ここまで画像を収集したスタッフたちが、あることに気づいた。広告の左下に打たれているシリアルナンバーを……。
「このXX/50っていうの、つまりこれ全部で50パターンあるってことじゃ……」
「全部見るのは とても つらい」
そう、このコラボ広告、どうやら総数50種類あるようなのだ。なにその全力ぶり。だが待て、あわてるな。東京メトロの駅を総当たりせずとも、50種類全てを見る方法はある。その策は、記事の最後にご紹介しよう。
ウム!日経電子版マーケティングの軍略を訊く

いったいこんなトンデモない企画がどうやって通ったのか。U-NOTE編集部は、日経電子版マーケティング・プロモーション責任者の磯貝氏を直撃した。
──このコラボを考えたきっかけは?
「さまざまな施策をしていますが、今回は「好感度」と「インパクト」を選考基準にして決定しました。『横山三国志』は原作を読んだことのある40〜50代だけでなく、LINEスタンプなども人気で、若い人にも親しみやすいですから」
──個人的に三国志の武将では誰がお好きですか?
「周瑜です。悲運の智将ですから。孔明に対するコンプレックスが人間臭くていいですよね」

──今回のコラボで、一番お気に入りの画像は?
「小喬の「日銀短観は見たの?」ですね。通し番号で言うと27/50になります。周瑜の妻で、絶世の美女。魏の曹操が大喬・小喬の美人姉妹を手に入れようとしたのが「赤壁の戦い」のきっかけとも言われています(編注:諸説あり)」

──日経新聞社というとお堅い印象も一部にありますが、この企画にあたってハードルはありましたか?
「いえ、特にありませんでした。みなさまの想像以上に、社内はくだけた雰囲気なんですよ。いまどき「お堅いだけ」の人は新聞社に向いていないですから。特に今回は、電子版マーケティングチームの女性陣が「三国志」を推したことが決め手でした」
こうして実現した奇跡のコラボ。しかも、実は東京メトロだけでなく、大阪の路線にも一部の広告が設置されているらしい。大阪に住む読者には、是非その目で確かめていただきたい。コラボ広告の全容は、日経電子版キャンペーンサイトにて明らかになる。今なら、1月25日(水)までに申し込めば2月末まで無料になる「初割」を実施中。
また、オプションサービスである日経産業新聞ビューアー、日経MJビューアー、日経ビジネスDigitalも同じく2月末まで無料に! この機会、日経電子版の実力を見極める好機ぞ! 詳細は、以下のサイトをチェックしらっしゃい!
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