世界最大級のスポーツ市場といえば北米である。アメリカンフットボール、バスケットボールを中心に毎年大きな盛り上がりを見せている。
当記事では、『vivid seat』というアメリカを中心としたチケットから発表された転売市場で最高値のついたスポーツチケットを紹介する。
最高値で取引されたのは、ブロンコスvsパンサーズの第50回スーパーボウルだ。その価格はなんと日本円で1枚52万円にのぼる。そして以下にはワールドシリーズと続く。本記事では、チケット代ランキングの中からいくつかの大会について解説しよう。
世界のスポーツチケット価格内訳
スポーツチケット価格上位14
- 1. スーパーボウル (アメフト)— 52万円
- 3. ワールドシリーズ (野球)— 21万円
- 4. UFC 205(格闘技) — 15万円
- 5. マスターズ (ゴルフ)— 14万円
- 6. NBA ファイナル (バスケットボール)— 10万円
- 7. カレッジフットボール チャンピオンシップゲーム(アメフト) — 8万円
- 8. スタンレー・カップ ファイナル(アイスホッケー) — 7.5万円
- 9. ケンタッキーダービー(競馬) — 5.5万円
- 10. コパ・アメリカ ファイナル(サッカー) — 5万円
- 12. レッスルマニア(プロレス) — 3万円
- 13. インディ500(カーレース) — 2.5万円
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14. カレッジバスケットボール ナショナルチャンピオンシップ(バスケットボール) — 2.5万円
不動の人気を誇るアメフトの最高峰「スーパーボウル」
数あるアメリカのスポーツ大会の中で、段違いの最高値をつけたのはスーパーボウルのチケット。パンサーズとの試合をブロンコスが制し、名プレーヤーであるペイトン・マニングの引退試合ともなった第50回スーパーボウルは、上述の通りなんと1枚52万円という高値をつけた。
スーパーボウルとは、NFL(National Football League/プロアメリカンフットボールリーグ)の優勝決定戦である。アメリカンフットボールカンファレンス(AFC)とナショナルフットボールカンファレンス(NFC)の各優勝チームで行われる大会であり、CBSによると全米視聴率はなんと46.6%である。この視聴率をみれば、52万円という破格なチケット代も納得がいく。
また、アメフトの大学リーグの最終戦である「カレッジフットボールチャンピオンシップゲーム」までもがランキングに食い込んでいることからも、アメリカでの高いアメフト人気がうかがえる。
スーパボウルと人気を二分するワールドシリーズ
ワールドシリーズとは、メジャーリーグベースボール(MLB)における優勝決定戦である。ナショナルリーグとアメリカンリーグのそれぞれの優勝チーム同士が戦い、その年の王座を争うものである。
近年、視聴率の低下が囁かれるなどその人気の低下が噂されるが、いまだにアメリカ国内で2番目のチケット額を誇っており、その人気はまだまだ衰えていない。
格闘技からは2大会がランクイン
UFC205はアメリカの総合格闘技イベントである。日本でK-1が誕生したのと同じ年、1993年に誕生した。アメリカ4大スポーツ大会と言えば、アメリカンフットボール、野球、バスケットボール、アイスホッケーである。しかし、UFC205はチケット価格から言えば、フットボール、野球の次に人気なスポーツと言えるまでに急成長している。
一方のレッスルマニアはアメリカのプロレス団体WWEが主催するプロレス興行のことである。1985年の第1回興行から、たった30年でアメリカで12番目にチケットの高いスポーツ大会へと成長した。
これら2つの大会はまだできて30年ほど。30年でアメリカにはこれほど格闘技が根付いているにもかかわらず、格闘技の歴史は意外と浅い。
マスターズ
マスターズの本戦会場には、連日約3万5,000人もの観客が訪れるが、そのチケットは「パトロン」と呼ばれる会員たちに先行販売される。そのため、一般の人々のチケットを手に入れらる確率はスーパーボウルよりも低いと言われている。
NBAファイナル
NBA(National Basketball Association)は北米で展開する男子プロバスケットボールリーグであり、その年のイースタンカンファレンス王者とウェスタンカンファレンス王者が激突するのがNBAファイナルである。バスケットボールはアメリカの4大スポーツに数えられるほど人気のスポーツであり、その最高峰の試合ということでやはり人気が高い。
なお、NBAによると2016年のNBAファイナルの全米視聴率は18.9%であった。スーパーボウルの視聴率46.6%と比較をすれば、10万円というチケット代も妥当かもしれない。
バスケットボールも、アメフト同様「カレッジバスケットボール ナショナルチャンピオンシップ」という大学リーグの最終戦がランクインしており、アメリカ国内でのバスケットボール人気の高さが見て取れる。
米国最大級の転売サイトの利用者たちに「これだけの金額を払ってでも見たい」と思わせたスポーツ大会。死ぬまでに1度は見てみたいものである。
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