「究極の普段着」とはなんだろうか? どこにでも馴染むような普遍的なデザインの服なのか、はたまた利便性を追求した服なのか……。答えなど見つかりそうもないこの難題に挑む「クリストフ・ルメール」というデザイナーが存在する。
同名のブランドのデザイナーを長きに渡り手がけ、そのミニマルなクリエイションで世界を代表するデザイナーとなったルメールが、この秋から「ユニクロ」の新ライン「
Uniqlo U」を手がけることとなった。
トップメゾンのデザイナーとユニクロ、本来であれば接点があるはずもない両者の出会いと、それにより生まれた、細部まで洗練されたアイテムを本記事では紹介していく。
ラコステを救った“超”大物デザイナー「クリストフ・ルメール」
出典:www.uniqlo.com クリストフルメールは、1990年に自らのブランドを立ち上げた後にエルメスの2011年〜2015年コレクションでアーティスティックディレクターを務め、高い評価を受けるなど、間違いなくデザイナーとして超一流の人物。
そして特筆すべきは、ラコステでのキャリアだろう。ルメールは、自らのブランドを一度休止してアーティスティックディレクターとしてラコステのブランド再生に大きく貢献した人物である。
超一流ブランドだけではなく、気軽に着られるラコステのようなカジュアルブランド経験もあることがユニクロとのコラボレーションを、よりしなやかなものとしているのは間違いない。
始まりは2015年の「ユニクロ×ルメール」
出典:www.uniqlo.com 新ライン「Uniqlo U」が発足したきっかけは、2015年の秋に発表された「ユニクロ×ルメール」というコラボレーション。ファッション関係者のみならず、世界中に衝撃が走った。
着る人の生活やそこに潜む意識を丁寧にくみ取り、日々の生活をより豊かに、快適にできる服「LifeWear」を作るというユニクロの目的とルメールのデザイン哲学がマッチし、このコラボレーションは始まったのだ。
2シーズン限定の短期的なコラボとして発表されたものだったが、アイテムは続々即完売。余りの反響の大きさにより、継続的なコラボレーションが決定。いつでも商品を手に取れることとなったのである。
高品質のアイテムを、ユニクロ価格で
「ユニクロの低価格&高品質」と「ルメールのデザイン」が掛け合わされた点がこのコラボレーションの凄さ。これだけのデザインと高品質のアイテムを、1,000円〜4,000円、アウターでも10,000円を着る価格設定で購入できるのは、地球上でも「Uniqlo U」だけだろう。
他のファストファッションブランドにおいても有名デザイナーとのコラボは存在するが「Uniqlo U」はそれらと一線を画したコレクションだと言える。
秋冬の注目アイテムを一挙紹介! 注目は「ベージュ」カラー
出典:www.uniqlo.com ルメールの“お家芸”とも言えるミニマル、シンプルなデザインのアイテムは「Uniqlo U」でももちろん健在。画像からも分かる通り今回のコレクションは「ベージュ」がキーカラー。ミニマルだけでなくトレンドもしっかり捉えたアイテムが並ぶ。
「ライトウェイトダウンジャケット」¥4,990(税別)
今回のコレクションを象徴するアイテムが、こちらの「ウルトラライトダウンジャケット」だろう。
コンパクトに収納可能なユニクロ定番のウルトラライトダウンを、よりシンプルに、より美しく仕上げたアイテムとなっている。この値段でこの軽さはまさに脅威と言える。
前述したベージュもラインナップされているのが嬉しいところ。画像のようにワントーンで合わせるのがおすすめだ。
コンパクトに収納可能なユニクロ定番のウルトラライトダウンを、よりシンプルに、より美しく仕上げたアイテムとなっている。この値段でこの軽さはまさに脅威と言える。
前述したベージュもラインナップされているのが嬉しいところ。画像のようにワントーンで合わせるのがおすすめだ。
「ウルトラライトダウンコンパクトジャケット」¥2,990(税別)
上記の「ウルトラライトダウン」をさらにコンパクトにしたアイテムがこちらの「ライトウェイトダウン」。
デザインソースはミリタリージャケットのライナー。薄さと軽さを活かしながら、カーディガンのようなシルエットとなっている。
コンパクトになったぶん、使い勝手は倍増。アウターとしてはもちろん、インナーとして春先まで使い倒すとができ、コストパフォーマンスは抜群だ。
デザインソースはミリタリージャケットのライナー。薄さと軽さを活かしながら、カーディガンのようなシルエットとなっている。
コンパクトになったぶん、使い勝手は倍増。アウターとしてはもちろん、インナーとして春先まで使い倒すとができ、コストパフォーマンスは抜群だ。
「エクストラファインコットンブロードシャツ」¥1,290(税別)
「ルメールデザイン」の真骨頂と言えるのが、こちらのオックスフォードシャツ。「究極の普段着」を信条に掲げる「Uniqlo U」には欠かせないアイテムだと言えるだろう。
スタンダードなデザインではあるものの、極力縫い目を隠すように作られており、そのこだわりに脱帽させられる。
写真のアイテムはグレーであるものの、もちろんホワイトやブルーなど他の色もラインナップされているので是非チェックしてみてほしい。
スタンダードなデザインではあるものの、極力縫い目を隠すように作られており、そのこだわりに脱帽させられる。
写真のアイテムはグレーであるものの、もちろんホワイトやブルーなど他の色もラインナップされているので是非チェックしてみてほしい。
「ラムクルーネックセーター」¥1,990(税別)
ダウンジャケットと並んで、本コレクションの象徴的なアイテムとなっているのがこちらの「ラムリブクルーネックセーター」。
中でもおすすめしたいのが、やはりベージュのセーターだ。ルックブックでも着用されていることからも「Uniqlo U」の自信作であることがうかがい知れる。
アウターの中に着込んでも、一枚で着ても非常にサマになるアイテムなので、ワードロープに加えてみては如何だろう。
中でもおすすめしたいのが、やはりベージュのセーターだ。ルックブックでも着用されていることからも「Uniqlo U」の自信作であることがうかがい知れる。
アウターの中に着込んでも、一枚で着ても非常にサマになるアイテムなので、ワードロープに加えてみては如何だろう。
「スウェットプルパーカー」¥2,990(税別)
続いて紹介したいのがこちらのスウェットプルパーカー。一見して普通のパーカーにも見えるが、かなりの出来となっている。
なにより注目したいのがフードの自立性。肉厚にできているにもかかわらず、しっかりと立ち上がるため、全体のスタイルアップに大きく貢献。
ポケットが見えないようにデザインされているなど、無駄を削ぎ落とした計算されたで非テールの細かさも大きな魅力だ。
なにより注目したいのがフードの自立性。肉厚にできているにもかかわらず、しっかりと立ち上がるため、全体のスタイルアップに大きく貢献。
ポケットが見えないようにデザインされているなど、無駄を削ぎ落とした計算されたで非テールの細かさも大きな魅力だ。
「MA-1ブルゾン」¥3,990(税別)
シンプルで落ち着いたアウターアイテムの中でも異彩を放つのがこちらのMA-1だ。
本来のMA-1のシルエットを忠実に受け継ぎながらも、野暮ったさが出ないように計算された素材感の巧みさが光る。
ルメールのデザインポリシーを守りつつ、ラグジュアリーな要素を加えたアイテムとなっている。
本来のMA-1のシルエットを忠実に受け継ぎながらも、野暮ったさが出ないように計算された素材感の巧みさが光る。
ルメールのデザインポリシーを守りつつ、ラグジュアリーな要素を加えたアイテムとなっている。
来年のアイテムも発表! 一足先にご紹介
出典:www.uniqlo.com 先日「Uniqlo U」2017シーズンの春夏アイテムが早くも発表された。無駄をそぎ落としたミニマルなデザインは前シーズンと変わらず、よりテクスチャーやディテールにこだわったラインナップとなっている。
大小様々なストライプ幅を織り交ぜたシアサッカーや、立体感のあるニットなど、その表現は多岐に渡る。素材の面白さだけでなく、夏らしい爽やかなイエローやブルーの色味と相まってさらに研ぎ澄まされたリゾート感のある装いが特徴と言えそうだ。
詳細なアイテムの発表は未定ではあるものの、近日中に発表されるのは間違いない。続報を待ちたいところ。
個々のアイテム紹介での価格設定を見ていただければ分かるが「Uniqlo U」のアイテムは、普段のユニクロのアイテムと変わらない、驚愕の価格設定となっている。繰り返しになってしまうものの、筆者もこの記事を書きながら改めて舌を巻いた。
品質、デザイン、価格と全てを高水準で備えた「Uniqlo U」。この出会いをいつでも目にすることができるのは消費者にとって、まさに幸福だと言うほかない。
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