

ぐるなび総研が2016年の世相を反映した料理を“今年の一皿”と題し6品発表した。その中で今回はパクチー料理について焦点を当てる。
タイ料理などを始めエスニック料理の脇を固める存在だったパクチー。クセになる後味が話題を呼び、空前のブームを呼んだ。今回は日本で独自に進化したパクチーの魅力に迫る。
パクチストが増加中:さらに日本から“世界初”パクチー専門店も

ブームの要因:エスニック料理ブーム
パクチーと言えば、タイやベトナムなど、主に東南アジアを中心とした地域で好まれている食材だ。
食べ方としてはフォーや生春巻き、サラダに副菜として添えられている程度が一般的だ。しかしここ数年で、パクチーネイティブたちも驚くほど、日本での認知度・地位を高めた。
食べ方としてはフォーや生春巻き、サラダに副菜として添えられている程度が一般的だ。しかしここ数年で、パクチーネイティブたちも驚くほど、日本での認知度・地位を高めた。
パクチーブームの要因は、エスニック料理が身近な存在になったことが大きいだろう。
近年では、海外旅行でアジア圏への旅行者が増加傾向にある。日本から比較的近く、長期の休暇を取得できなくても旅行しやすい。さらに物価の安さも目を引く。
そんな旅先で出会ったパクチーのクセになる味が旅行者を虜にし、ブームの一助となった。国内でも2007年に世界初のパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」が世田谷区計経堂にオープンすると、それを皮切りに続々とパクチー料理店が日本に誕生している。
訪日観光客が年々増加する中で今後、ますます食の多様化が進むと予測できる。下記に日本にパクチストを生んだと言われる「パクチーハウス東京」を紹介していく。
近年では、海外旅行でアジア圏への旅行者が増加傾向にある。日本から比較的近く、長期の休暇を取得できなくても旅行しやすい。さらに物価の安さも目を引く。
そんな旅先で出会ったパクチーのクセになる味が旅行者を虜にし、ブームの一助となった。国内でも2007年に世界初のパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」が世田谷区計経堂にオープンすると、それを皮切りに続々とパクチー料理店が日本に誕生している。
訪日観光客が年々増加する中で今後、ますます食の多様化が進むと予測できる。下記に日本にパクチストを生んだと言われる「パクチーハウス東京」を紹介していく。
世界初のパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」

“交流する飲食店”がコンセプトのこのお店。多くの人たちが交流できるよう、貸し切りはしないというポリシーを持つ。
私が飲食店を開くに至ったのは、旅をして多くの人と出会い、飲み語った経験がきっかけとなっています。
世代や国籍、立場を超えて、皆が対等に存在している空間――その居心地のよさとそこにいる人の笑顔が、心に刻まれています。この“非日常的な体験”を旅先から持ち帰り、日常的なものにしたいとずっと思ってきました。旅先での“非日常”を社会の中でそのまま実践するのは、すぐには難しいかもしれません。
しかし、パクチーハウスという26坪の限られたスペー スは、旅と平和の空間です。気楽に仲間が作れます。リラックスしてください。そして、ここで生まれたあなたの素敵な笑顔を家庭や職場に持ち帰ってください。
来店するたびにパクチー好きの新しい仲間ができ、たくさんの人と交流できる魅力があるこのお店。
パクチーがあまり得意でなかった人も、「パクチーに目覚めてしまった!」という事例もあるほどの人気ぶりだ。訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでいただきたい。
ブームの要因:パクチーは健康や美容にも良い

パクチーには、シミやシワ、老化の原因となる活性酸素を抑える抗酸化作用が優れていると言われる。
パクチーの抗酸化力は、大豆の約10倍と言われており、大豆も抗酸化力に優れた食材なだけにその凄さが際立つのだ。
ビタミン類も豊富に含まれており、目や皮膚の角膜や粘膜の保護、免疫力を高めるなどの効果がある。
さらにデトックス効果もあり、まさに万能薬だ。体内の毒素を排出でき、血行促進、新陳代謝増進を促し、ダルさや疲れを取り去ってくれる。
日本で独自に進化したパクチー料理
パクチーブームによって、本来は副菜とされてきたパクチーの食べ方に日本で変化が生まれ、パクチーをメインにした料理が見られるようになった。以下に本場では、逆に食べられないパクチー料理を3つピックアップする。
1:パクチーパスタ
パクチーをジェノベーゼ風に仕立て、見事にイタリアンと融合させたパクチーパスタ。
パクチー好きにはたまらない一品だが、苦手な人にはもはや嫌がらせにしか見えない。
確実に好き嫌いが分かれそうだが、ここまで行くとパクチー嫌いが克服できてしまうのかもしれない。
パクチー好きにはたまらない一品だが、苦手な人にはもはや嫌がらせにしか見えない。
確実に好き嫌いが分かれそうだが、ここまで行くとパクチー嫌いが克服できてしまうのかもしれない。
2:パクチーアイス
パクチーとアイスが一緒になったデザート。チョコミントアイスなどを鑑みれば、悪くなさそうな組み合わせだが、これもまた賛否が分かれそうだ。
パクチーのクセの強い味が、アイスの甘さやマイルドさによって中和される。
ミント系のさっぱりしたアイスが好きな人にオススメされる。
パクチーのクセの強い味が、アイスの甘さやマイルドさによって中和される。
ミント系のさっぱりしたアイスが好きな人にオススメされる。
3:ペヤング パクチーMAX やきそば
遂にペヤングにもパクチーブームがやってきた。カップ焼きそば業界を長らく引っ張ってきたペヤングも、パクチーを使ったカップ焼きそばを発売するようだ。
2016年12月19日より発売予定で、発売前から早くもネットを始め、話題沸騰。パクチスト必見の商品だ。
ペヤングとパクチーがどのような味のマリアージュを果たすのか、ペヤングの手腕に注目だ。
2016年12月19日より発売予定で、発売前から早くもネットを始め、話題沸騰。パクチスト必見の商品だ。
ペヤングとパクチーがどのような味のマリアージュを果たすのか、ペヤングの手腕に注目だ。
今回は、2016年今年の一皿に選ばれたパクチーについて取り上げてきた。実のところ私はパクチーが全く好きじゃない。むしろ大嫌いだ! 嫌いだからこそ、このブームを俯瞰で分析してみた。
ここまでパクチーがブームとなり、日本独自のものとして進化した理由は「癖は強いが幅広い食材とマッチする」(のでは?)ないだろうか。
この記事をきっかけにパクチーが好きな人から食べたことがない人まで(私は嫌いなままだが)、今一度パクチーブームを体感してみるのもいいかもしれない。
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