近年、世界的に販売台数を伸ばしているのがSUV(Sport Utility Vehicle)カテゴリー。車高の高さを活かした視界で運転がしやすく、ミニバンなどよりもスポーティな走行性能、そして何よりそのデザインが人気を集めている。
メーカー各社も、このカテゴリーに注力しており、売れ筋のコンパクトSUVだけでなく、ブランドのイメージリーダーとなるフラッグシップモデルをSUVに託すメーカーも増えてきた。
ここでは「2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したSUBARU(スバル)の新たなフラッグシップと言える、コンセプトSUVを紹介していく。
好調スバル渾身のコンセプトSUV
先日のLAオートショーで世界初公開されたスバルの「SUBARU VIZIV-7 SUV CONCEPT」もまさにそんなマシン。
この「VIZIV」は同社が将来のビジョンをユーザーの目に見える形で具現化するコンセプトシリーズだが、2013年に公開された「VIZIV CONCEPT」が今年発売された新型の「インプレッサ」シリーズのデザインに反映されているように、実際の市販車に与える影響も大きい。
「SUBARU VIZIV-7 SUV CONCEPT」も2018年に同社が北米試乗に導入予定のミッドサイズSUVのサイズ感を表現したものとされているが、各部の完成度の高さから、かなり近い形で市販されるのではないかと予想できる。
ボディサイズは全長5,200mm、全幅2,030mm、全高1,860mm。 ミッドサイズとはいえ堂々とした大きさで、スバルのラインナップの中では最大となるもの。ホイールベースは2,990mmで、タイヤサイズは265/55 R21となっている。シートは3列で全座席においてゆとりのある室内空間を実現した。
ブランドイメージを体現した「DYNAMIC×SOLID」
デザインのコンセプトとなっているのはスバルのデザインフィロソフィーである「DYNAMIC×SOLID」。DYNANICは走る「愉しさ」を感じさせる躍動感を、SOLIDは「安心」をイメージさせる塊感を表現している。
重心の低い水平対向エンジンを活かした運動性能と、「EyeSight」に代表される安全・安心機能を両立するスバルのブランドイメージを体現するようなデザインだ。
国内向けには「XV」「フォレスター」といったコンパクトなSUVをラインナップし、4WDタイプのSUVとしては国内No.1の販売台数を誇るスバルだが、北米市場で人気の高い大型サイズのSUVは現行モデルにはない。
2014年までは「トライベッカ」という全長4,882mm、全幅1,878mmというモデルが北米のみで販売されていたが、「VIZIV-7 SUV CONCEPT」はそれよりもさらに大きなサイズ。
発売されれば大型SUVが人気の中心となる北米での販売の主力となるだけでなく、ブランドのイメージリーダー的な存在となることも間違いない。2018年に予定される市販バージョンの登場に期待したいところだ。
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