ドラマ視聴率の低下が叫ばれる中、回を重ねるたびに視聴率を伸ばしている『逃げるは恥だが役に立つ(TBS系)』。このドラマで改めて「家事代行」という職業を改めて認識した人も多いではないのだろうか。
そんな家事代行サービスに今、数々の企業が続々と参入しているのをご存知だろうか? 浸透すれば、日本の「家事」が大きく変わるかもしれない家事代行サービスを本記事では紹介していこう。
新規企業が続々参入! 日本で広がる家事代行サービス
家事代行サービスの市場は、最大手のダスキンをはじめ、グループ会社のカジタクが家事代行サービスを手掛けるイオンや、2015年から介護、家事支援サービス「ファミリーサポーター」を本格的に始動させたエキサイトといった既存の家事代行市場に、近年になって新規企業が続々と参入。その背景には働き方の多様化が挙げられる。
代表例で言えば、DMM.comが手がける家事代行サービス「DMM Okan」やパナソニックの「プロイエ」、Amazonもアメリカ国内限定ではあるが家事代行サービスへの参入を発表しており、日本への上陸が期待される。経済産業省が「2012年時点で980億円とみており、将来的には6,000億円のマーケットへと成長するだろう」と予測を発表しているほどの成長産業なのだ。
アメリカの市場規模は日本の3倍:まだまだ浸透しない家事代行
ドラマで話題、新規企業が次々に参入、とポジティブな話題が多い家事代行サービスだが、日本ではほとんど浸透していないと言っていい。市場規模で言えば、家事代行先進国とも言えるアメリカの3分の1なのだ。
家計調査結果(家計収支編 二人以上の世帯)」(総務省統計局)によると、家事サービスへの年間平均支出額は1999年に1,066円を記録したものの、2000年以降は1,000円以下の状態が続いている。家事代行サービスの1時間当たりの利用額が2,000円から3,000円台であることを考えると、ほとんどの人が家事代行サービスを利用していないといっても過言ではない。
家事代行は“共働き”の救世主となれるか
家事の負担が原因となっている夫婦喧嘩、という話を聞くことも少なくない昨今。家事や子育てで時間の無い共働きの夫婦がケンカになる状況は誰もが避けたいところだろう。
しかし、家事代行サービスをうまく活用できれば問題は軽減できるかもしれない。すべての家事や子育てを家事代行にお願いできるわけではないが、少なくとも掃除・洗濯などのルーチンワークは問題無く任せられる。家事の押し付け合いを防ぐためにお金を使うことは悪い選択ではないはずだ。
家事代行サービス、年間30万円は安い?
家事代行サービス大手のカジタクで、日常の家事代行を一週間に一回、一時間半行う
「きれいつづくプラン」の料金は一回につき5,680円(基本料金4,720円+交通費960円)。これを月四回で料金は一カ月22,760円となる。
年間で約30万円程度という金額となるものの、共働きで夫婦とも正社員、一定の収入があるならば散らかった部屋でストレスを溜めてケンカをしながら生活をする状況を避けるために、年30万円のコストを払う価値があると考える人もいるだろう。
共働き世帯が専業主婦世帯を超える数となっている日本。多くの夫婦が共働きでお互いに家事も子育ても分担しながら生活をしていくことむしろ多数派だと言えるだろう。家事を巡る夫婦間のトラブルは避けては通りがたい問題となっているのだ。
“年末大掃除”もお任せ:おすすめの家事代行サービス
ひとくちに家事代行サービスと言っても、内容は様々。料金はもちろん、ハウスクリーニングのみであったり、併せて料理もこなしてくれるサービスもあったりと、選ぶのにも一苦労だ。
年末大掃除で掃除の需要が高まる今にこそ、おすすめしたい家事代行サービスを紹介していこう。
最安値水準かつ高品質のサービス:CaSy(カジー)
出典:casy.co.jp 最初に紹介するのは、2,190円からという業界最安値とわかりやすい料金設定が魅力の家事代行サービス「CaSy(カジー)」。
スマートフォンを始め、ウェブ上で手軽に利用できるシステムの構築が整備されており、手続きの透明性が抜群なのも大きな魅力だ。当日担当するスタッフの情報が事前に送られてくる点も嬉しい。
CaSy(カジー)の特徴
- 1時間:2,190円(税抜)
- 交通費:700円
- シンプルな料金体系
- スマートフォンから簡単に申し込める
- 利用者がスタッフを評価する制度も
- 対応エリアは東京・千葉・神奈川・大阪・兵庫
最大手ならではの対応エリア:Bears(ベアーズ)
出典:www.happy-bears.com 対応エリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、愛知県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、福岡県、北海道、ハウスクリーニングに至ってはほぼ全国と業界最大手だからこそできる対応エリアの広さが魅力の「Bears(ベアーズ)」。
料金は1時間あたり3,300円で、家事代行サービスをに提供できるよう、ギフトチケットとしても販売しているのも面白い。対応エリアの広さと併せて使いやすいサービスだと言えるだろう。
Bears(ベアーズ)の特徴
- 1時間:3,300円(税抜)
- 交通費:900円
- ほぼ全国に対応した幅広い対応エリア
- 家事代行のギフトプレゼントができる
家事玄人(カジクラウド)によるプロの仕事:カジタク
出典:www.kajitaku.com 12月6日、つい先日にVOYAGE GROUPとの提携を発表した、イオングループによる家事代行サービス「カジタク」も非常におすすめ。
Bears(ベアーズ)と同じく大手グループならではの対応エリアの広さと、家事玄人(カジクラウド)と呼ばれるプロフェッショナルスタッフによるサービスがウリ。細かいところに手が届くプランの豊富さも魅力だ。
カジタクの特徴
- 1.5時間:4,720円(税抜)
- 交通費:960円
- ハウスクリーニングはほぼ全国対応(家事代行は23区のみ)
- プロフェッショナルスタッフによる最高品質のサービス
- 細かいニーズに対応した幅広いプラン
アプリを使って迅速な申し込みができる:DMM Okan
出典:okan.dmm.com サービス開始日は2016年12月14日からであるものの、DMM.comが手がける家事代行サービス「DMM Okan」も是非紹介したいサービスだ。紹介してきた家事代行サービスとは少し違い企業に所属するスタッフが派遣されるのではなく、「家事を手伝ってほしい人」と「家事が得意な人」をDMM.comが仲介する、といった内容。
スマホアプリを使用した“マッチング”なので、他サービスに比べ依頼までの過程が少なく、迅速に手続きが進むのが特徴だ。これからの成長に期待がかかる家事代行サービスだと言えるだろう。
DMM Okanの特徴
- 1.5時間:3,600円(税込)
- 交通費は不要
- エリアは東京23区(順次拡大予定)
- スタッフ派遣ではなく“仲介”するサービス
- スマホアプリで簡単、迅速に手続きが可能
「逃げ恥」でも描かれているように家事や買い物などの雑事から解放されて好きなことに時間を使えるようになるなど独身の方にとってはもちろん、既婚者であれば夫婦間の家事のトラブルを防ぐ手段として、それぞれのメリットが存在する家事代行サービス。
このサービスがこれから日本に大きく浸透していくかは未知数だが、我々の生活を激変させるだけのポテンシャルを持っていることは間違いない。話題の「家事代行」、是非検討してみてはいかがだろう?
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