今、グループビデオチャットアプリ「Houseparty」に注目が集まっている。このアプリは、海外の若者の間で大流行している。
そして、日本にもその波が徐々に押し寄せてきている。海外で流行中のアプリ「Houseparty」の魅力や使い方を一足早くレビューしてみた。
極限までシンプルなアプリ
出典:itunes.apple.comグループビデオチャットのみというシンプルさ
「Houseparty」は、グループビデオチャットアプリであり、それ以外の機能は付いていない、シンプルなアプリである。「アプリを立ち上げれば、チャットすることができる」というシンプルさが人気の要因だと感じた。
友人がチャットを立ち上げていれば、自分がチャットに加わる。自分がチャットを立てたら、友人にチャット入ってもらう。文字通り、ネットを介した新しいハウスパーティーの形を想起させる。友人と空間的に距離があっても、心理的にはかなりの近さを感じることができるアプリだ。
また、スマートフォンでしか使えないというのが「手軽さ」を感じさせる。「チャットにどんどん参加できる」、「通知で友人がログインしたのがリアルタイムで分かる」、「ホストが必要なく、突発的にチャットが始まる」というのがスマートフォンの手軽さとリンクし、「チャット」の良さを感じることができた。
Housepartyの魅力
- アプリを持っている人同士で「ビデオチャット」するというシンプルなアプリ
- 最大8人が同時会話することが可能
- リアルタイムでのビデオチャット
- スマートフォンのみのアプリで外でも気軽に使える
- スマホの通知で友人が部屋を立てたのが分かる
- インカメラがデフォルトで「対話」を楽しめる
- ホストがいないため、誰でもチャットの出入りが自由
- 画面が人数に合わせて均等に分割される
使い方はシンプルでクール
登録はたったの4項目
メールアドレス、本名、アプリ内で表示されるユーザーネーム、パスワードを設定しよう。 まず、「Houseparty」の登録方法から紹介していこう。アプリをApp StoreやGoogle Playでダウンロードしたら、「Sign Up」を行おう。サインアップは4項目のみ。ユーザーネームは実際にアプリ内で表示される名前であるため、慎重に決めよう。サインアップを終えると実際にアプリを使用することができる。
無駄な機能が一切ない
必要なボタンしかないホーム画面。 サインアップを終え、実際に使い始めると、画像のようなホーム画面が立ち上がる。ホーム画面は、ボタンの数も少なく、とてもシンプルなつくりである。実際に使ってみるとちょうど良いボタンの数で、使える機能も必要最低限なのがスマートだ。
ホーム画面で使える機能
- 「≡」は友達の追加や検索、その他の設定画面へ遷移
- 「○」は友達とチャットしたい時に使う「Say Hi」を送ることができる
- 右上のボタンではアプリへの招待メッセージを送ることができる
簡単なチャットへの参加
人のチャットに入る時は「Join」を押すだけ。 友人のチャットに入りたい時は、アプリを開くか、アプリを開いている状態でホーム画面の「○」を押すと画像のような画面が出てくる。名前の横の「Join」というボタンを押すとチャットを開始することができる。Joinを押せばスムーズにチャットに移れるのがチャットに求める「軽さ」を体現していて、うれしいところだ。
また、すでにチャットが立っていることが分かっていれば、画面を右にスワイプすることでチャットに参加することができる。スワイプ操作でチャットに入れるのが便利で、特に複数のチャットが開かれている時に非常に役に立った。
実際に使っていると、友人の友人がチャットに入ってきたり、友人の画面上にいろんな人が現れたりする場面も少なくない。自然と様々な人と触れ合うことができるため、新たな出会いもあり、会話が尽きないのが魅力だ。
友人を呼ぶには「Say Hi」
チャットに参加して欲しい人に「Say Hi」を送ろう。 自分が先にチャットを開いている時は、ホーム画面の「○」のボタンで画像のような画面を開き、手のひらのアイコンの「Say Hi」を送ろう。
「Say Hi」は相手が通知をオンにしている場合、通知を送ることができる。「Say Hi」は、相手側には「〜 wants to talk」という通知が行き、送られた側は思わず「チャットしたい」と思ってしまう通知だ。光や太陽を彷彿とさせる黄色のアイコンは、友人とのチャットをより楽しみに感じさせる作りだ。
自分が先にチャットを開いている場合は「Say Hi」を活用して、会話を始めよう。
最低限の機能とチャットならではの「気軽さ」と「同時性」
赤枠に囲まれたボタンからチャット中に使う3つの機能が使える。 チャット中は左下のボタンでチャット中に必要な3つの機能を使うことができる。実際にチャットをしていると、本当に必要な3つの機能に絞られているのがシンプルで使い勝手が良い。
特に、インカメラとアウトカメラの切り替えが使い勝手が良く、外出中など自分の周りをチャットで伝えたい時に便利だった。
また、最大8人で同時チャットできるのが魅力である。画面サイズが均等に分割されるため、友人の動きが分かりやすい。実際に画像のように5人でチャットしてみたが、全員の動きと周囲の音を感じることができるため、「リアルタイムでチャットをしている」と実感させられる。
例えば、チャットのメンバーで同時にスポーツの試合や映画を見ている時などにも活用できる。ゴールシーンなどやラストシーンなどの盛り上がる場面で、チャットを使い友人と一緒により盛り上がることができる。他にもいろんな場面での活用が期待できそうだ。
チャット中に使える3つの機能
- 自分のマイクを切ることができる「消音」
- インカメラとアウトカメラの「カメラ切り替え」
- チャットに鍵をかけて、他の人の参加を防ぐ「ロックボタン」
改善点はまだまだ多い
「Houseparty」はまだ日本語に対応していないように改善点は残る。実際に使っているとバッテリーの消費が早いことがネックに感じた。長時間の使用だとスマートフォンに熱を帯びることもあり、どうしてもバッテリーの消費が早くなってしまう。そのため、充電しながらアプリを使ったり、休憩を入れながらチャットするのがオススメだ。
また、実際に使っているとスマホ側の問題かもしれないが、時々ハウリングが起き、大きな音が出る場面があった。そのため、イヤホンやヘッドホンをうまく活用することを勧める。
他にも、現在「Houseparty」にはチャット中のリロード機能がない。チャットが止まった時は一度チャットを抜け、入り直すかそのまま待つしか解決策がない。そのため、私としてはチャットが中断した際のリロード機能の追加に期待している。
改善してほしいポイント
- 日本語への対応
- スマホのバッテリー消費が早い
- チャットに鍵をかけても、誰と誰がチャットをしているかわかってしまう
- ハウリングが起こりやすい
- リロード機能がない
今後の普及と発展に注目
出典:itunes.apple.com 「Houseparty」はすでに海外の若者の間で流行しており、日本で流行るのも時間の問題である。海外では画面に自分たちが飼っている犬を映しながらチャットするなど、すでにHousepartyの中でも様々な楽しみ方が出てきている。筆者は、日本人発祥の「日本流のHousepartyの楽しみ方」が出てくることを期待している。
ビデオチャットには軽さや同時性が求められる。Housepartyは「チャット」の手軽さや機動性を十分に体感できたアプリだった。アプリ名の通り、新しい形のハウスパーティーがこのアプリに凝集されている。 年末年始のイベントが多い季節に入り、クリスマスやカウントダウンで友人と会えないときには、ぜひ「Houseparty」を使ってほしい。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう