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1週間分の番組を遡って聴けるradikoの「タイムフリー」機能が便利!再評価されるラジオの今

Genki Fujimura

2016/12/18(最終更新日:2016/12/18)


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 最近、ラジオを聴いている人が周りに増えてきている。radiko(ラジコ)を中心に、PCやスマホで聴ける環境が整い、気軽に聴けるようになってきたからだ。

 日本でラジオ放送が始まってから90年経った今、radikoは次々と新しいサービスを導入し、ラジオの聴き方に革命を起こしている。そんな変わりつつあるラジオの「今」を紹介していく。

新サービス「タイムフリー」とは

 2016年10月11日に実証実験が始まったradikoの新機能「タイムフリー」は、過去1週間分の番組を遡って聴くことができるサービスだ。 
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 番組を聴き逃してしまった時や、もう一度聴きたい時に便利なことはもちろん、再生開始の位置を自由に指定して、オンエアされた楽曲や特定のコーナーをピンポイントで聴くことができる。アーティストが新曲を、ラジオで初オンエアした時にも重宝する。

ラジオをそのままSNSへ:「シェアラジオ」がリリース

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 番組をそのまま、TwitterやFacebookなどでシェアする「シェアラジオ」機能。タイムフリー機能と同じく、開始時点を選んでピンポイントでシェアできる。

 ネットニュースで取り上げられたようなコメントや、お目当てのタレントが出演した箇所をTwitterでシェアしたいといった時に活躍する。

「エリアフリー」でさらに幅広く

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 radikoはタイムフリー機能に先立って、2015年に「エリアフリー」機能をリリースしている。

 radikoでは、位置情報によってエリアが判別され、聴けるチャンネルが限られてしまう。日本全国のラジオ局の番組を聴くためには「radikoプレミアム」に登録する必要がある。登録すると、東京から「FM802」「MBS」、大阪から「TOKYO FM」「ニッポン放送」が聴けるようになるのだ。

 毎週金曜日の22時からツイキャスで生配信されている「週刊ラジオ情報センター
では、このエリアフリー機能を活かして全国のラジオ局からおすすめの番組を紹介している。

 「radikoプレミアム」は、月額350円(税別)の有料サービス。「タイムフリー」は無料で利用できるが、現在は実証実験の段階。今後、プレミアムのいち機能として有料化される可能性も高い。

サイマル放送でどこまで聴けるのか

 受信状態が不安定になりがちなAMラジオの内容をFM波で放送したり、FMラジオなどを、インターネットを利用して聴けるようにしたりする「サイマル放送」。

 民放のラジオ局を扱うradiko以外にも、サイマル放送をしているサービスはある。利用者を増やし続けるradikoに対して、一体どんなサービスを提供しているのだろうか。

NHK「らじる らじる」

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出典:www3.nhk.or.jp
 「らじる らじる」は、NHKが独自に展開するサイマル放送サービス。「ラジオ放送第1」「ラジオ放送第二」「NHK-FM」を聴くことができる。

 ラジオ放送第二では、NHKの英語講座が放送されている。社会人になってから、なかなか英語を勉強する機会のない読者は「らじる らじる」を活用して、英語講座を聴いてみよう。少しでも英語に触れる機会があれば、ヒアリング力も上がるだろう。

サイマルラジオ放送のパイオニア「CSRA」

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出典:csra.fm
 radikoに先駆けて最初にサイマルラジオ放送を展開したのが、「CSRA(Community SimulRadio Alliance)」。100局以上のコミュニティFMが参加しており、こちらは無料で全国のコミュニティFM局の番組が聴ける。

「ラジオ革命元年」 新たな時代へ

 「エリアフリー」「タイムフリー」の登場で、ラジオのコンテンツの幅が大きく広がった。場所や時間に関係なく聴けるようになり、従来の「ポッドキャスト」に近づきつつある。SNSで「シェア」できるようになり、ラジオを聴く機会は若者を中心に今後も増えていきそうだ。

 
 もともと、ラジオの受信環境改善を目的として始まったサイマル放送。急速に普及したネットは、ラジオと距離感を一気に縮めた。ラジオがネットとの共存を成功させた今、テレビのサイマル放送の実現、あるいはネットとの連携強化も予想される。

 音楽の定額制ストリーミングサービスによって、音楽を聴く機会が増した昨今。あえて、心地よいラジオの話し声に癒されてみてはいかがだろうか。

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