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なぜ日本は年末に大掃除をするの? これで解決! “汚部屋”撃退グッズ7選

Rikaco Miyazaki

2016/12/05(最終更新日:2016/12/05)


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by TANAKA Juuyoh (田中十洋)
  流行語大賞のノミネート候補やTriumphの世相ブラが発表されるなど、年末色が強くなってきた今日この頃。年末が近づくにつれて、意識しだすのが「大掃除」。

 そもそも、何故日本には大掃除という文化があるのか? 本記事では、大掃除への意欲を高めてから、“汚部屋”の撃退方法を紹介していきたい。

神様を「おもてなし」するための大掃除

 普段はやらない窓掃除、網戸掃除、床のワックスがけ……日本人は年末になると、いつもは掃除しないところをここぞとばかりに掃除し始める。一体なぜ、何かと忙しい年末に大掃除をするのだろうか?

 日本に「掃除」の文化が入ってきたのは、聖徳太子が活躍した飛鳥時代。宮中の貴族層に中国の仏教思想が普及したことが、日本の掃除の起源なのだ。最初は貴族層での習慣だったが、平安時代には庶民の間に「掃除」という習慣が広まった。

 庶民の間に掃除が普及すると同時に、「大掃除」は誕生。広い屋敷を持つ宮中では、「煤払い(すすばらい)」と呼ばれ、年末のビッグイベントとなっていた。行事の目的は、歳神様を迎えること。わたしたちの先祖たちは、神様をもてなすために大掃除をはじめたのだ。

大掃除は割り切りが大切

 大掃除が「日本古来から大切にされている文化」であることを知ったところで、大掃除を失敗させないための準備法を紹介していく。

 まず、大掃除をする前に「整理整頓」と「掃除」は全く別物であるということを知っておきたい。実は、整理整頓をしながら掃除をすることは効率が悪い。必要・不要を選別する作業と、汚れている場所を綺麗にする作業では、脳の使い方が異なるのだ。「今日は捨てる日だ!」と割り切って、捨てる作業に専念しよう。

大掃除のスケジュールを立てる

 大掃除を失敗させないために、今のうちからスケジュールを立ててみよう。初めに、ごみ収集日をカレンダーに書き込んでいく。回数の少ない資源ごみの日などに合わせて「捨てる日」を設定し、整理整頓を進める。

 捨てる作業をする際には、ごみを投げ入れられるようにするために、大きなごみ袋を段ボール箱にセットしよう。ちなみに筆者は、ごみ箱にポイポイと捨てるものを入れていくと「整理整頓ハイ」になってくる。意外に時間のかかる整理整頓作業は、早めに終わらせてしまおう。

 次に、大掃除したい場所をリストアップしていこう。リストアップの際には、ソファの下、タンスの裏、便器の裏、浴室の天井・壁、パッキンのカビ取りなどの細かい場所も入れていく。こうすることで、部屋をくまなく掃除することができる。

 最後に、リストアップした場所を、5分以内で終わる作業、5分~30分で終わる作業、30分~1時間で終わる作業、1時間以上かかる作業、と所要時間ごとにわけていく。作業を可視化することは、効率の良い掃除の仕方を考えることに役立つのだ。

大掃除にオススメのグッズ――水まわり編

 せっかく仕事も休みになる年末。スペシャル番組を見ながら、のんびりと晩酌を楽しみたいものだ。そこで、大掃除を楽にしてくれる便利なグッズを水まわり編とリビング編にわけて紹介していきたい。

水まわり編①:重曹

 知っている人は知っている、掃除のお供「重曹」。重曹は弱アルカリ性なので、油汚れ・焦げつき、ぬめり、皮脂汚れに効果的だ。掃除をするときは、「重曹水」や「重曹ペースト」にしておこう。

 重曹水は、スプレーボトルに重曹を小さじ1と水(ぬるま湯)100mℓを入れて、重曹が水に溶けるまでよく振れば完成。スポンジや布に吹き付けたり、直接スプレーを吹き付けたり、様々なシーンで使える。

 照明カバーの上などのギトギト汚れには重曹を使おう。重曹ペーストは、重曹と水を3:1で混ぜてペースト状にしたものだ。換気扇、ガスコンロなどの頑固な油汚れに直接塗布して、スポンジでこすり洗い流す。

水回り編②:クエン酸

 水垢への効果がいまひとつな重曹だが、クエン酸と一緒に使えば弱点を補うことができる。

 水垢・石鹸カス・トイレの黄ばみに効くクエン酸は、重曹と同様にクエン酸水を作っておくと便利だ。スプレーボトルに小さじ1/2、水100mℓを入れてよく振れば完成する。

 排水溝の掃除をする際には、重曹とクエン酸の両刀使いが効果的。髪の毛などの手で取れる汚れを除去した後に重曹とクエン酸を振りかけ、熱湯をかけて2時間以上おくとヌメりが取れる。

 その他にも、台所のシンク・お風呂の鏡の水垢、便器の汚れ、シャワーヘッドの汚れの掃除にも使える。

 クエン酸は、塩素系のものと混ぜると有毒ガスが発生してしまう「混ぜるなキケン」なものだ。重曹との組み合わせでも、シュワシュワという音がしてしまう。使用の際には、窓を開けることを心がけよう。

水まわり編③:茂木和哉

 重曹とかクエン酸とかよくわからない……多少お金がかかってもいいから、既製品で水まわりの汚れを落とすのに適したものが欲しい! という読者にオススメしたいのが「茂木和哉シリーズ」だ。

 水垢用から、キッチン用の油落とし、カビ取り用のものまで様々な種類がある茂木和哉。水垢用は、焦げつき、こびりつき、くすみ、さび、石鹸カス、黄ばみ、尿石などを落とすことができる。

 何処のどんな汚れに何を使えばいいのか、ということで悩みがちな読者は、重曹やクエン酸よりも効率よく大掃除を済ませられるだろう。

水まわり編④:あっちこっちふきん(Lサイズ)

 水まわり編の最後に紹介するのは、水まわりでもリビングでも使えるふきん。水ぶきしても、繊維がつかない仕様になっている同商品。

 シンク周り、コンロ付近の床などの油っぽい箇所も、ゴシゴシこすらずに水拭きでサラサラの床にしてくれる。

 その他にもフローリングや畳にも仕様できるので、ふきんはあっちこっちふきん、スポンジは激落ちくんで揃えてしまえば、水まわりの掃除道具は完璧だ。

大掃除にオススメのグッズ――リビング編

 次は、家での大半の時間を過ごすリビングの大掃除オススメグッズを紹介する。

リビング編①:プロワイパー R30

 年末の大掃除のときだけ、窓掃除をするという読者もいるのではないだろうか。そんな読者にオススメしたいのが、テラモトのプロワイパーだ。

 窓掃除のプロになった気分が味わえる同商品。雑に絞った雑巾で窓を濡らし、ワイパーで水滴を落とすだけ。ワイパーの汚れをこまめに落とすことが、窓を綺麗にするコツだ。

 窓にふきんの繊維をつけずに、気持ちよく掃除できること間違いなしのアイテムだ。

リビング編②:ペットボトルブラシ

 掃除しにくいが、汚れがたまりやすい窓の桟。ペットボトルブラシは、桟の砂や汚れを取るのに最適なのだ。

 近くに水道がなくても、ペットボトルに水を入れてブラシを付ければ、ホースのような仕事をしてくれる。仕上げに雑巾で乾拭きすれば、綺麗になる。大掃除のときには、空のペットボトルとペットボトルブラシを用意しよう。

リビング編③:エチケットブラシde網戸掃除

 衣類に使うようなエチケットブラシがヘッドについた網戸専用の掃除アイテム。

 砂埃や雨水などが原因で、意外と汚れている網戸だが、網目が細かくて掃除しにくいことが難点だった。同商品は、ブラシが網戸の網目に入り込んで埃や汚れを掻きだすので、簡単に掃除することができる。

 埃の舞い上がりが気になるときは、ブラシを軽く濡らして使用することもできる。

 水洗い後に陰干しすれば、繰り返し使用することも可能。家に1つあれば、こまめに網戸を掃除するきっかけになること間違いなしのアイテムだ。

毎年の大掃除が大変なアナタへ

 物が多い人間にとって、大掃除は戦争である。何が必要で何が不要なのかを仕分けることに時間がかかり、なかなか床や窓の掃除に取り組めないのだ。そんな掃除が苦手な読者に、今日からやっておきたい3つの習慣を贈りたい。

部屋を綺麗に保つ3つの習慣

  • 1~2年くらい着ていない服は捨てる
  • 極力動かなくてもいい部屋にする
  • 床に物を置かない
 どれも当たり前のことだが、掃除が苦手・物が多い人はこれらの習慣がない可能性が高い。①の習慣は、衣替えの際に用いれば、年に4回も服を選別する機会ができる。わざわざ、年末の大掃除のときに慌てて選別する必要はないのだ。

 ②の習慣は、ズボラなように見えるかもしれないが、何処に何が置いてあるのかハッキリとわかるようになっているということだ。収納をする際には、目が届かない場所には物を置かないようにしよう。

 ③の床に物を置く習慣がある人は、床に物を置く前に一瞬行動を止めてみよう。服はハンガーに、洗い物は洗濯機に、鞄は鞄掛けに。全てのものに「置く場所」を決めておけば、普段から整理整頓をする癖がつくはずだ。


 以上、年末の大掃除の前に知っておきたい知識を予習してきた。日本人にとって、昔からある文化「大掃除」。かつては歳神様を迎えるための行事であったが、現在では新年を綺麗な部屋で迎えるために行われているかもしれない。面倒で大変な行事だが、今回紹介したオススメグッズで、ぜひ楽しく、楽に、部屋を綺麗にしよう。

 何かと「ゲス」な騒動があった2016年であったが、2017年がクリーンな1年になることを祈っている。

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