一時期話題を集めた「スマートグラス」。スマートグラスとは、メガネ型ウェアラブル端末のことで、Googleが開発した「Google Glass」は登場時に話題を集めた。
しかし、このGoogle Glassは2016年1月にアメリカとイギリスで行われていたテスト販売が中止になったことに加え、カメラを内蔵しているということでプライバシーの面などが問題視されていた。実際、スマートグラスは「限られた空間」での利用が進んでいるのが現状だろう。
そんなスマートグラスだが、実生活に役立つモデルが最近登場したのを知っているだろうか? それが、クラウドファンディングサイトKickstarterで資金集めをしている「Vue」というスマートグラス。期限前に目標の15倍の資金を達成するほど注目されているプロダクトなのだ。
フレームに骨伝導スピーカーを内蔵
Vue最大の特徴は、つるの部分に内蔵された骨伝導スピーカー。骨伝導によって音楽が聴けるので、一般的なイヤホンのように耳が塞がれない。ランニング中に車の音などが聞こえるので、アクティブなシーンでも安全に使える。フレームは防水かつ、汗にも耐えられる素材を採用しているのもポイントだ。
ただし、場所によっては音楽がかき消されてしまう。地下鉄や交通量の多い場所での利用には適していないと開発元も述べている。
音楽が聴けるだけでなく、ナビ音声をハンズフリーで聞くことも可能。フレーム内にはマイクも内蔵しているので、通話もスムーズに行える。メガネ型のヘッドセットという感じだ。
操作はフレームをタップするだけ
Vueには操作用のボタンが一切ない。着信に応答するとき、再生中の音楽を曲送りするときなどは、フレームをタップするのだ。また、この操作でスマホカメラのシャッターを切ったり、リマイダーの通知を確認したりできる。
例えば、腕時計を見ずに時間を音声で確認すれば、話している相手の印象を損ねずに済む。また、ずっと座っているとVueが立ち上がるようにリマインドしてくる健康面まで考慮した親切な機能も搭載している。
ランニングの距離・消費カロリーを教えてくれるアクティビティトラッキングなども行えるので、健康維持のためのデバイスとしても一役買ってくれそうだ。
メガネの置き場所がすぐにわかる
メガネを掛けたり外したりする人は、メガネが行方不明になることもあるだろう。Vueには「ファインド マイグラス機能」があるので、スマホ専用アプリを使って、メガネから音を出して探せるようになっている。
スマホとはBleutoothで接続する仕様で、iPhone 5以降とAndroid 4.3以降のスマホに対応している。
音楽の連続再生時間は最大5時間
通常のメガネは当然充電する必要はないが、Vueには充電が必要だ。充電はワイヤレスで、ケース型のクレードルスタンドに乗せておくだけ。音楽の連続再生は最大5時間、省エネモードで待機するだけならひと晩の充電で7日間持つ。
服装を選ばない2種類のシンプルなフレーム
フレームの形状は2種類ある。スクエア形状のClassicと、少し丸みを帯びたTrendyだ。スーツを着ることが多い人はClassic、カジュアルなファッションが多い人はTrendyを選ぶと良さそう。形状だけでなく、フレームの色を5種類から選べるというのも、これまでのスマートグラスにはあまりなかった魅力ではないだろうか。
レンズは度入りだけでなく、色付きや偏光レンズも使用可能。メガネもしくはサングラスとして、自由に使い方が選べる。重さは28gで、最近の軽量メガネに比べると重いものの、バッテリーやセンサーが内蔵されていることを考えれば十分軽い。
価格は$159(レンズ代込み)+送料$15で、計$174(約1万9,303円)からとなっている。ただし、すでに最安モデルは売り切れているので、$179+送料$15、計$194(約2万1,522円)から入手可能。2016年12月10日まで支援を受け付けている。
これまでのウェアラブル端末よりも気軽に使えるスマートグラス「Vue」で、他の人よりひと足お先に未来を体験してみよう。
Vue: Your Everyday Smart Glasses
Vue is the world's first pair of smart glasses that are designed for everyday use. Offered in prescription, plano, and sunglasses.
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