ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「動画 vs テキスト!?」〜vol.760〜』では、ホリエモンが最近動画コンテンツが増えている中で、テキストコンテンツが持つ価値を話した。
今回取り上げたのは、「『動画元年』という言葉を2~3年前から聞いています。僕はスマホで見るなら、動画よりもテキストの方が好きです。普段から動画で見るのは、ホリエモンチャンネル、中田宏チャンネル、女の人の裸くらいです。動画は、音声や動きなどの様々な情報を入れられる一方で、電波や周囲の騒音環境などの条件が良くないと満足に楽しめません。また、早送りや巻き戻しなどが自在にしづらくて、自分のペースで進められない上に、情報を多く詰められるが故に無駄な情報も多い気がします。
しかし、堀江さんも先見の明があると認めるメタップスの社長 佐藤航陽さんは、Twitterで見る限り、最近動画に注力しています。これからは本当に動画がメジャーになっていって、テキストは衰退してしまうのでしょうか?」という質問。
ホリエモン「情報収集の効率なら、テキストコンテンツの方が上だよ!」
ホリエモンは、「暇人が多いからね。動画はスマホに最適化されたものが来ると思うけど、テキストは一定数は残るんじゃないかな。というのは、動画は全部見なければいけないから、情報を得るために時間がかかる。3分の動画なら、同じ内容をテキストにすれば1分で情報を得ることができる。
そういったニーズもあるからね。なので、テキストが残るといっても相手のニーズに合わせて、隙間時間の奪い合いを制したものが残るだろうね」と回答
昔は圧倒的にテキストがメインだったネットのコンテンツだが、最近は動画コンテンツがかなり増えてきている。質問者はこのままテキストコンテンツは衰退してしまうのかを尋ねたが、ホリエモンはテキストにも一定の需要が残ると考えている。気軽に情報を収集できる動画コンテンツに対して、テキストコンテンツは効率よく情報収集できるという強みがあるからだ。
ホリエモンが回答でも示しているように、例えば3分の動画と同等の情報量が、テキストなら約1分で手に入れることができる。もちろん個人差はあるだろうが、テキストの方が素早く情報を得ることができるのはたしかだろう。他にも、今回のゲストでスマホで撮った写真を投稿・購入できる「Snapmart」を運営するスナップマート株式会社の代表取締役 江藤美帆氏が言うように、目当ての情報を瞬時に検索できることもテキストコンテンツならではの大きな強みだ。
ホリエモン「テキストコンテンツを支えるのは、高収入者だろうね」
こうしたコンテンツの特性から、ホリエモンは「動画はリテラシーが低い人向けのコンテンツ、テキストはリテラシーが高い人向けのコンテンツ」と説明。動画コンテンツは検索が苦手な人でも手軽に楽しめる一方で、検索や速読が得意な人にとっては効率よく知りたいことを知れるテキストコンテンツの方が圧倒的に便利。
「こうした人たちは、とにかく情報収集の時間を短縮したいんだよね」とホリエモン。ハイリテラシー層は少しでも無駄なく多くの知識を得るために、密度の濃い書籍を読んだり、録画した番組を倍速で見たりすることも珍しくないのだそう。
ここからも分かるように、テキストコンテンツを好むハイリテラシー層は数こそあまり多くないが、可処分所得はかなり高い。一方で、動画コンテンツを好む層は数こそ多いものの、収入が高いとはいえない。そのため、「人口の10%程度であってもテキストコンテンツを読む層は良いカスタマーになるはず」とホリエモンは説明。
最近の子供はYouTuberの動画ばかりを見ていると言われることもあるが、それでも現在と状況は変わらないとホリエモンは考える。情報収集を怠らないハイリテラシー層が高所得者としてテキストコンテンツを支え、そうでない層が少しずつお金を出して動画コンテンツを支えるという構図だ。
とはいえ、テキストコンテンツが現在のままで良いという意味ではない。見出しだけで大体の内容を把握できたり、小さい画面でも読みやすいように段落を細かく分けたりといった、テキストコンテンツのスマホ最適化はこれからさらに重視されるはずだ。
最近は動画ばかりが注目されがちなネットのコンテンツだが、大事なのは用途によって使い分けること。ハイリテラシー層の効率的な情報収集ツールとして、テキストコンテンツはまだまだ活躍を続けそうだ。
ホリエモンがテキストコンテンツの強みを語った『堀江貴文のQ&A「動画 vs テキスト!?」〜vol.760〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!
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