今年もウインタースポーツのシーズンが到来した。雪上のアクティビティでの息を飲むような瞬間を、記録して鑑賞・共有したいと考える人は多いだろう。しかしスマートフォンのビデオ機能では思うように撮影することが難しく、かといって一般的なホームカメラをアクティビティに持ち込むのは場所を取る。
そんな時、簡単かつ安全に臨場感のある映像を記録できるのが「アクションカム」だ。アクションカムで撮影されたダイナミックな映像はSNSなどでシェアされ、現在注目されている。今回はアクティビティの楽しみの幅を広げる「アクションカム」の魅力と、おすすめ機種を紹介する。
アクションカムとは
by londoncyclist アクションカムはアクションカメラ、ウェアラブルカメラとも呼ばれている小型カメラだ。耐久性と耐水性に優れ、身体やヘルメット、ロードバイク、サーフボードやスノーボードなどのあらゆる場所に付けることができる。
広角のレンズを搭載しているため、ホームカメラよりも広い範囲を映すことが可能だ。また、1秒毎に撮影できるフレームの数を表すフレームレート(fps)が高いため、激しいアクティビティの動きもブレずに滑らかに撮影することができる。手ブレや風音を軽減する機能を搭載しているモデルも多く、動きが多く・速い映像もダイナミックかつ美しく撮ることができるのがアクションカムの魅力だ。
アクションカムの王道「GoPro」
by Ben Andreas Harding アクションカムの草分け的存在となるブランドが「GoPro」。GoProは「サーフィンの様子を間近から動画に収めたい」と思いから2002年に設立されており、最新シリーズは「HERO5」だ。
現在HERO5シリーズで発売されている3つのモデルは、どれも小型かつ軽量であらゆる場所に付けることができる。どのモデルでも、滑らかな動画表示の目安となるフレームレート60fps以上の撮影が可能だ。そのうえ10m防水と、ワンボタンでの起動も基本性能となっている。
無料で配信されているGoPro専用のスマートフォン用アプリをダウンロードすれば、遠隔操作でシャッターを切ったり、動画のプレビューや再生を行うこともできる。さらにPC用アプリケーションのGoPro Studioを使用すれば、スローモーションやタイムラプスなどの効果を使用した動画を作成が可能。テンプレートも用意されているため、撮影した映像を手軽に加工することができるのだ。
HERO5 Session
HERO5 Sessionは、小型ながらも高品質な動画を撮影できるアクションカムだ。
90fpsのフレームレートでの撮影が可能なほか、自動的にクラウドに動画を保存する機能も搭載されている。液晶画面は搭載されていないものの、上述のスマホアプリをモニター画面として使用することが可能だ。
90fpsのフレームレートでの撮影が可能なほか、自動的にクラウドに動画を保存する機能も搭載されている。液晶画面は搭載されていないものの、上述のスマホアプリをモニター画面として使用することが可能だ。
HERO5 Sessionで撮影された映像
その他おすすめのアクションカム
SONY デジタル4Kビデオカメラレコーダー アクションカム FDR-X3000R
ソニーのアクションカムは、フルハイビジョンの4倍の画素数である4Kでの撮影が可能だ。そのうえ、同社のハンディカムに搭載されている「空間光学ブレ補正」機能を、アクションカム向けに新規開発し搭載している。
液晶画面付きのライブビューリモコンは取り外し可能で、離れた場所に設置したカメラの録画やモード切り替えを行うことができる。
液晶画面付きのライブビューリモコンは取り外し可能で、離れた場所に設置したカメラの録画やモード切り替えを行うことができる。
SONY FDR-X3000Rで撮影された映像
Panasonic ウェアラブルカメラ A1H
円筒形が特徴的な「A1H」は、重さ約45グラムの超軽量ボディ。ヘッドマウントを同梱しており、装着することで自分の目線とほぼ同じ高さから映像を撮影することができる。
決定的瞬間を捉えられるループ撮影機能では、1時間以上の撮影をした場合に、最新の1時間以前のデータを2分単位で消去し撮影を継続し続けることができる。
またナイトモード用のガラスカバーを使用することで、肉眼でも見ることができない暗闇の映像を撮影することも可能だ。
決定的瞬間を捉えられるループ撮影機能では、1時間以上の撮影をした場合に、最新の1時間以前のデータを2分単位で消去し撮影を継続し続けることができる。
またナイトモード用のガラスカバーを使用することで、肉眼でも見ることができない暗闇の映像を撮影することも可能だ。
Panasonic A1Hで撮影した映像
Nikon 防水アクションカメラ KeyMission 360
「KeyMission 360」はカメラの両面にNikonレンズを搭載しており、視界に入らない範囲を含めた全方位360°の映像を撮影することができる。映像は撮影後に合成し、独自の360°映像として保存可能。
タイムラプスやループ動画の機能も搭載。水中撮影モードを使用すると、水の中での仕様に適した色・明るさで撮影できる。カメラの設定変更やビデオの再生・編集は、専用のスマートフォンアプリから行うことができる。
タイムラプスやループ動画の機能も搭載。水中撮影モードを使用すると、水の中での仕様に適した色・明るさで撮影できる。カメラの設定変更やビデオの再生・編集は、専用のスマートフォンアプリから行うことができる。
Nikon KeyMission 360で撮影された動画
RICOH 防水アクションカメラ WG-M2
「WG-M2」は液晶画面が付いており、撮影中に画角が調整できるほか、設定から撮影・再生まで単独で行うことができる。タフな見た目に反して、コンパクトカメラとしても気軽に使用できるのだ。
アクションカメラとしての機能も十分で、10m防水、2m耐落下、マイナス10℃の耐低温を備えている。光学性能に優れたレンズを使用しており、動画だけでなく静止画も美しく撮影することができる。
アクションカメラとしての機能も十分で、10m防水、2m耐落下、マイナス10℃の耐低温を備えている。光学性能に優れたレンズを使用しており、動画だけでなく静止画も美しく撮影することができる。
RICOH WG-M2で撮影された映像
実際にアクションカムで撮影された映像を観ると、その臨場感とダイナミックさに圧倒される。ロードバイクやボードの上に取り付けるだけでなく、手に持って周囲を撮影するだけでも、普段とひと味違う映像を撮ることができるのだ。今年の冬のアクティビティやドライブ、散策のお供として、アクションカムを手にとってはいかがだろうか。
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