お子さんがいるU-NOTE読者の中には、子どもにスマホを持たせるべきかお悩みの方も多いだろう。確かに、子どもを友達の家や習い事に向かわせる時、混雑が予想される場所へ出かける時に、通話や位置情報で安全を確認できれば心強い。とはいえ、いきなりスマホを持たせればSNS被害に巻き込まれたり、ウィルスに感染、R18サイトの閲覧などといった不安がどうしてもつきまとってしまう。
そこでおすすめしたいのが、セキュリティ対策も万全な“見守りウェアラブル端末”。「腕時計型ケータイ」、「キッズケータイ」、「小・中学生向けのスマホ」の3カテゴリーから、おすすめのモデルを紹介していく。
腕時計型で置き忘れの心配なし:通話もできるスマートウォッチ
au/mamorino Watch
発売中
小さなお子さんはケータイを持ち歩く習慣がないため、せっかくケータイを買い与えても、なかなか活用してくれない。肝心な時に連絡がつかなくてイライラ……なんてこともよくあるようだ。そんな悩みを解決してくれるのが、auの「mamorino Watch」だ。
この製品は、通話機能つきの腕時計型ケータイ。つまり、子ども向けのスマートウォッチだ。いつも身に着けていられるので、置き忘れの心配なし。手元で着信音が鳴るため、遊んでいる最中でも電話やSMSに気づいてくれる。ストラップをつければ、首からペンダントのように下げたり、バッグに取り付けたりすることも可能だ。
おもちゃのようなデザインだが、スマートウォッチとしての機能は優秀だ。電話とSMSは、タッチパネル操作だけでなく音声操作にも対応。かわいいキャラクターが操作をナビゲートしてくれるので、小さな子どもでもすぐに使いこなせる。
気になる見守り機能もレベルが高い。「安心ナビ」(有料)を利用すれば、au携帯電話から子どもの居場所を確認でき、いつでも安心。一緒に外出する際には、子どもがそばを離れるとアラームで知らせる「はなれたらアラーム」で迷子を防止できる。ボタンを長押しするだけでSOSを発信できる防犯ブザー機能も、子どもの身を守ってくれるだろう。
防水、防塵、耐衝撃にも対応しているため、子どもが少々手荒く扱っても大丈夫。歩きながら操作しないよう、歩行中に使うと警告文が表示され、安全への配慮もきめ細やかだ。
月額料金も抑えられており、小学生以下の子どもを対象とした「mamorino Watch」専用プランなら月額998円(税別)から利用可能。au端末宛てなら、家族間の国内通話、SMS送受信ともに無料となっている。家計の負担を抑えて、子どもの安心を確保できるのがうれしい。
なお、9月に開催されたイベント「SAITAMA Smile Women フェスタ」では、「mamorino Watch」の実機を展示。数多くの親子連れがauブースを訪れ、スタッフの説明を聞いていた。特撮ドラマの戦隊ヒーローや『妖怪ウォッチ』の主人公のような気分になれるため、子どもたちも喜んで装着。未就学児〜小学校低学年には、ぴったりのウェアラブル端末と言えるだろう。
同様の腕時計型見守りウェアラブルでは、NTTドコモの「ドコッチ」も人気。ただし、こちらは通話機能がなく、保護者との連絡にはSMSを利用する。有料サービス「イマドコサーチ」に登録すれば、居場所を確認できるGPS機能、困った時に助けを呼べるSOSボタンも使用できる。「連絡手段はSMSで十分」という人には、こちらもおすすめだ。
汚れにくくて長く使える:抗菌・防水キッズケータイ
NTTドコモ/キッズケータイ F-03J
2017年2月発売予定
「腕時計型よりもケータイ型」という人には、NTTドコモのキッズケータイがおすすめ。富士通製の「キッズケータイ F-03J」は通話、SMS、見守り・防犯に特化し、シンプルながら必要十分な機能を満たしている。
ディスプレイの下には1〜4の番号を振った十字キーが搭載され、あらかじめ登録した連絡先にワンボタンで発信できる。SMSはチャット形式で見やすく表示され、定型文で素早くメッセージを送ることができる。
見守り機能としては、有料サービス「イマドコサーチ」を利用して、GPSで位置情報を確認できる。上部の紐を引っ張れば、防犯ブザーの役割も果たしてくれる。さらに、子どもの帰宅を保護者のスマートフォンに知らせたり、外出中に子どもが一定距離を離れると保護者のスマホに通知したりする機能も。従来のキッズケータイから、さらに安心感が増している。
ボディは防水、耐衝撃にも対応。塗装せずに樹脂で色を表現しているため、傷が目立ちにくく色もはがれにくい。そのうえ、抗菌コートによりいつでも清潔。キッズケータイは屋外や水場で使うため汚れも激しいが、これなら衛生面も安心だろう。
MVNO最安で機能も十分:小学生・中学生で初めてのスマホ
TONEモバイル/TONE m15
発売中
小学校中学年にもなると、大人と同じようなケータイを欲しがるはず。そんな「初めてのスマホ」にぴったりなのが、TONEモバイルの「TONE m15」だ。
通話、メール、ブラウザ、カメラなど一般的なスマホの機能を利用できるうえ、見守り機能も充実。オプションサービス「TONEファミリー」を利用すれば、GPSで子どもの居場所を確認できるほか、アプリの利用時間、スマホの使用時間制限を決めることもできる。ただし、フィルタリング機能はないため、有害サイトへのアクセスを防ぎたいなら、フィルタリングソフトを別途購入することをおすすめしたい。
さらに、アプリをダウンロード購入できないよう制限をかけ、欲しいアプリをリクエストされたら内容に応じて許可を出せる機能も搭載されている。相手が確認するまでメッセージを表示し続ける「伝言」、画面をノックすると相手のスマホに連絡がいく「エアノック」などの独自機能もユニークだ。
しかも、特筆すべきはその料金。パケット使い放題、通話基本料で月額1,000円(税別)! NTTドコモの回線を使用しているので、全国ほぼどこでもつながるのも安心だ。親子ペアで端末を購入すれば、前述の「TONEファミリー」も無料で利用可能。「子どもに安心なスマホを持たせたい」「なおかつコストを抑えたい」という家庭にとっては、最善の選択肢だろう。
今回紹介した腕時計型ケータイやキッズケータイは、未就学児〜小学校低学年向け。「TONE m15」は、小学校中学年〜中学生に適している。いずれもGPSによる現在地サーチができ、低年齢向けの2端末は防犯ブザーや迷子防止機能つき。月額料金、端末代金も抑えることができ、家計に優しいのもありがたい。子どもの年齢や用途に応じて、ぴったりの1台を選んでほしい。
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