世界的な経済誌であるForbesが、「Forbes Fab 40」という「ブランド」が価値や収入にどれだけ貢献するかをブランドランキングとして発表した。
このブランドランキングとは、4部門(「スポーツビジネス」「スポーツチーム」「アスリート」「スポーツイベント」)でランク付けされ、このチーム部門のランキングでアメリカのアメリカンフットボール(NFL)チームのダラス・カウボーイズやニューイングランド・ペイトリオッツがランクインした。
また、イベント部門では「スーパーボウル」や「カレッジフットボール・プレーオフ」などがランクインしている。
このランキングを見ると日本ではそこまで馴染みのないアメリカンフットボールが世界的に注目されていることが分かるだろう。そこで、多くの人を魅了する「アメフト」ことアメリカンフットボールの魅力について解明していく。
アメフトはどんなスポーツか
by Hiroshima University Campus Scape アメフトの魅力を探る前に、まず、アメフトとはどのようなスポーツなのかを探っていこう。
全く異なるラグビーとアメフト
そもそもラグビーは、1チーム15人でトライなどで総得点を競うゲームである。では、アメフトは何人でプレーし、何をすれば点が入り勝てるのか。
アメフトのルールをざっくり解説
- アメフトは、一般的にオフェンス専門の11人とディフェンス専門の11人で、ボールを進めて陣地を獲得する。いわば「陣取りゲーム」
- オフェンスが相手のエンドゾーン【エンドゾーンからエンドゾーンまでは100ヤード(約90m)】まで陣地を進めるのを、ディフェンス側が阻止する競技
- 得点は、相手のエンドゾーンまでボールを持ち込むタッチダウンをはじめとして三種類
最も価値・影響力があるアメフトの祭典「Super bowl」
「スポーツイベント」として最も魅力を感じることができるスーパーボウルとは、どんなイベントなのだろう。
「スーパーボウル」をざっくり解説
- 「スーパーボウル」はアメリカのプロアメリカンフットボールリーグの優勝決定戦のことである
- 「Super Bowl week」という時期があるほど、盛り上がりを見せる
アメリカでの驚異的な視聴者数!
by TwentyFourZero 2016年のスーパーボウルはなんと約1億1,200万人が視聴していた。比較のために他のスポーツの視聴者数を挙げてみよう。11月3日に行われた大リーグ優勝決定戦のワールドシリーズの第7戦の視聴者数は、約4,005万人であった。アメリカのプロバスケットボールリーグのNBAの2016年優勝決定戦の第7戦は、約3,080万人であった。
また、2016年のスーパーボウルは視聴率49%を記録し、毎年のように視聴率50%近くを記録している。比べてみても、スーパーボウルの盛り上がりは目を見張るものがある。以上のことからスーパーボウルがいかに多くの人を魅了しているかが分かる。
スーパースターたちが夢の共演!
今までも下記の通り、名だたるアーティストが出演してきた。また、出演するアーティストにはギャラは支払われないことで有名。このショーに出演すること自体が名誉なことであり、影響力も大きいのでアーティストたちはノーギャラで出演するのである。
過去5年のハーフタイムショー出演者
- 2012年 Madonna
- 2013年 BEYONCÉ
- 2014年 Bruno Mars、Red Hot Chili Peppers
- 2015年 Katy Perry、Lenny Kravitz
- 2016年 Coldplay、BEYONCÉ、Bruno Mars
Coldplay's FULL Pepsi Super Bowl 50 Halftime Show feat. Beyoncé & Bruno Mars! | NFL
Check out the entire Super Bowl 50 Halftime Show, starring Coldplay, Beyonce and Bruno Mars, ending with an amazing homage to former Super Bowl Halftime show...
試合のCMにはポケモンも出演
こんなド派手なイベントを企業も黙って見ているわけではない。企業はCMという形で視聴者を魅了する。1億人を超える人が鑑賞する中で放送されるCMということもあり、企業も趣向を凝らしたCMを作成する。加えて、そのCMの放送料も桁違いである。
スーパーボウルの2016年のCM出稿料は、30秒で500万ドル(約5.1億円)、1秒当たり17万ドル(約1,750万円)という価格となっている。価格は高額ではあるが、その分、反響も大きいのが事実である。
2016年のスーパーボウルでは、今年で20周年を迎えたポケットモンスター(以下、ポケモン)のCMが流され、反響を呼んだ。11月現在でYoutube上で約2,500万以上の再生回数を記録している。また、2015年に放送されたオンラインゲーム「クラッシュオブクラン」のCMは俳優リーアム・ニーソンが出演し、現在の再生回数は約1億3,800万回を記録している。
上記からもスーパーボウルのビジネス的な影響力の高さが伺えるだろう。また、企業も趣向を凝らしたCMを作るからか、スーパーボウルに興味のない人も「映像作品」として楽しめるCMが多いため、スーパーボウルファンへの一歩としてCMを観てみるのもいいだろう。
スーパーボウルを楽しむために
2017年の2月に開催される第51回スーパーボウル。では、来年のスーパーボウルを楽しむために、またアメフトを楽しむために今からできることは何があるだろうか。
お笑い芸人がアメフトの魅力を伝える!
人気お笑いコンビの「オードリー」。なんと彼らは高校時代、アメフト部に所属していた。そんな彼らが「NFL倶楽部」という、スーパーボウルの出場をかけて争われるNFLの魅了を伝える番組をやっている。
また、Youtube上では若林が気になったシーンを解説する「若林の熱視線」という動画がアップされており、わかりやすい解説の中でアメフトの細かい魅力を発見することができる。
アメフトのシーズンは9月〜1月で、まさに今がシーズンで真っ最中。ビジネスにも影響を与えるほどの旬スポーツ。今冬は、アメフトやスーパーボウルに注目してみてはいかがだろうか。
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